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方言版 太宰治 火の鳥  作者: かんから
決心する
46/79

⑨頑張る

数枝の無礼()気さ()かけねえで、


「あのふと、()、おがしの(/\)たげ()子供(わらし)みてえな、じょ(_)さける(/\)(つら)っこすて、わっ(_)きゃ()、乳房って、かっ()ちゃさ()ばす()あるど()ってだ、としゃべる(/\)んず。


それが、なんも(_/)()えふり(_/)こき()しで、なんも(_/)ねの()めぐせ(_/)くして(\/)()


ああ、このふと、たげ()不幸な生活すて来たんた()、と()だら()わー()、うれすいやら、有難えやら、めごい(/\)やら、胸一ぱいさな(\/)れ、泣いてまる(/\)。一生、このふとさ(/\)かだろ(_/)()っだ。永遠の母親(かっちゃ)、ってしゃべる(/\)んだがな。


わー()まで、そった(_/)おごろ(_/)きれ()がんだ( ̄\)気持()なってろ、あのふと、いいふとでろ()わっ(_)きゃ()、あのふとの思想や何がは、なんも(/\)知らね(/\)知らね()ばって()いべ()。あのふとは、わーさ(_/)自信ばけた(\/)んだ()


わーで(_/)も、もののお役()立つんだ。ふとの()(こごろ)の奥底()やっき(_/)()(ふけ)(ぬぐだ)でける(\/)ごどがでぎるど、そう()ったら、もう、そのよろごびのままで、死にてえわ。


ばって()こった(_/)に、まるまる()ふとっで生きかえってろ()みそ(_)くた()ねえ()。生きかえっで、こった(_/)に一日一日でご()暮すばすす(\/)て、そえでいのがど、たまらねぐ()ずねえ(/\)わ。大声で(さか)びてく()うこどあるの。


どうせふと()げり()死んだ身だす()、何でもい、ふとのお役()立つんだば()立ってあげてえ。どった(_/)、ゆるぐね(/\)ことでも、どった(_/)、へずねえ(/\)ごどでも、けっぱる(/\)。」

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