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⑦勝手に決めちゃってさ
さぢよは、一息っこついで、
「それば、男がろ、ふとがえじゃ。だれもがも、ずんぶ、坊主だ。
じぇんこど、肉体ばす、女のよろこびだど、どっから聞いたんだが、ふとりできめでまっで、だはんで自分、わったうるだぐって、女のほうだは、男のそったのば、壊してまるの気の毒でろ、めごささ負げでまるんず。
むっつど虚栄ど、肉体の本能ど二づばすだんた顔ばすてけるんず、そすど、いよいよ男は悟り顔すてそれさ決めてまるはんで、わんか、つぼけだわ。
女のふとは、誰ばも、男のふとば尊敬すてら、なにすたいど思うばって、なんもそったごどさ気づがねべし、ただ、おめば幸福さすどが、でぎねどがしゃべって、じぇんこ持ってらふりばすたり、そっがら、――おがし、いでだで、おがしごどすんだも。
女が肉体ばすだど、だだが一体、そったつぼけなの男さ教へだんだが。自然に愛情が、それほすいんだば、それさ従えばい、そればべろっど、顔いろば変えで、色んなゆるぐね芝居ばすて、なんなんず。




