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方言版 太宰治 火の鳥  作者: かんから
決心する
43/79

⑥参考にして

わっ(_)きゃ()、さあ、歴史的さんも、助七でも、それがら、ほがのふとも(/\)ばって()、みんな好ぎよ。わりい(/\)ふと()なんて、わっ(_)きゃ()()だこと()()っちゃも、()っちゃも、みんな、やさすくいふと(\/)だった。伯父(おじ)ちゃも、伯母()っちゃも、ずんぶ(/\)(えれ)えわ()たげ()、頭っこあがん(/\)ね。はずめがら、そんなんだ。


わー()ふとり(/\)が、まね()んだ()そった(_/)生れづぎ劣っちゃあ()(わらし)が、みんな()(ぬる)めごい(/\)ってさえで()ふとり(/\)ばす()、あずまし(/\)くすなんて、わー()、もうそんだ(_/)()、死んでまり(\/)てえ()


わー、もじ()になりてえ(/\)んだ。なんでもい、ふとの(/\)()立っで、死にてえ(/\)。男のふとさ(/\)、おごろい(/\)かっこ(_/)()させで、行ぐ路々()薔薇の花()なも()、すみれぐれえ()()っちぇ(/\)おが()がっ()ちゃあ()でもい(\/)すっぱ(_/)()敷いでろ()、その上()堂々どあさ(/\)せてえ(/\)なあ。


そうすて、その男のふとは(/\)なんも(/\)さ着ね(\/)。こぃは、はじめからだべ()と、ゆった(_/)()つけら(_/)っと、行ぎ逢ふふと()、行ぎ逢うふと(\/)ゆった(_/)()挨拶()してろ(/\)澄ますてあさいでら()と、まあ、男は、なんぼ(/\)ごろい(/\)べな()どった(_/)に、きれえだべ()か。


それば(/\)わっ(_)きゃ()、ものがげさ(/\)隠えで、誰さもすあせ(/\)ねえで(/\)、そっとおがんで、うれすいびょん()(めんた)の、(いづ)ばん(ふけ)きんび( ̄\)いいの、そった(_/)どごろでねが(\/)。そう()われで仕方(すかた)ね。」


「わるぐね(\/)。」数枝も、耳()傾げだ。「参考さなる(/\)。」

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