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方言版 太宰治 火の鳥  作者: かんから
うけるー。私なんかの為に
36/79

⑦なんかおかしくて、笑っちゃう。

けさ、はえく()、三木がら電話で、戸山原のことば(/\)聞ぎ、男は、から()しぐね(/\)、とその踊子のけやぐ(/\)としゃべっ(/\)て、まんず(/\)正午()、雪解げのじゃげ(_/)てる()のば()難儀すて戸山原()たどりづいで、()るど、いまにも、スャツ一枚(いちめえ)の姿の三木朝太郎は、助七の怪力()遭っで、宙に一廻転しちゃあ()ところだった


さぢよは、ふとりで大笑いすた。()でるど、ぐっと(_/)二匹の()っちぇ()えワンコが雪の原で上()なり下()なりあすめ(/\)たわむれるんた()で、期待したっ(/\)た決闘のまぶさ()は、なんも(_/)ねがっ(/\)た。二人の男も、なんが(_/)笑いながらじょさ(_/)てろ()、さぢよは、えんか(_/)抜げた。間もなぐ、助七は、とくら(_/)がって、のれそれ三木、その上()馬乗り()なって、助七の(つら)()ぶった(_/)だいだ。たぢまぢ助七の、杜鵑()似だ悲鳴っこ(_/)聞けだ。さぢよは、ふらど(/\)樹陰がら躍り出で、わんか( ̄\)はっ(_/)けで走って三木の背後にせまり、傘()投げで、ピシャッど三木の頬()ぶっだ(_/)だく()


 三木は、ふりかえっで、


「なんだ、おめが(_/)。」やさすく微笑すた。立ちあがって、ちゃ(_)っちゃ(/\)ど着物()着はずめ、「おめは(/\)、こいつ()愛すちゃあ()んだが。」


 さぢよは、烈すく首()振っだ。

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