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方言版 太宰治 火の鳥  作者: かんから
わからないくせに
11/79

⑤わび

「そのことでねく(/\)て。」


青年(わげの)たげ()口ば(/\)ひきすめ、まっすぐ()()だ。


そも()わーさ(_/)は、なも()、おめさも(/\)がっぱ()打撃だばっ(/\)てろ、」


煙草()なげた。


「そのごどでねく(/\)、ほがに、――須々木さんは、ね、ていへんなことやったんだど。おめの(/\)ことも、なんも(/\)、新聞()、出てねえよ。記事差止だがらすい。おめの(/\)こと、わの()こども、警察にか(\/)って、わった(_/)ぐはすく調べらい(/\)だ。わっ(_)きゃ()ひでえ(/\)めさやられてろ()まんず(/\)、きつく調べらえだ。おめ()だって、あの二日まへにはずめで逢ったばす()、わーだって、須々木さんとは親戚(おやぐまぎ)で、(ちい)せえ時がらかでで遊んで、わっ()きゃ()、乙やん()好きだったす、」


わんか(/\)、とぎれた。突風だんた()嗚咽がこみあげて来たのば、あやうくたえた。


「やつど、わんど()なんも(/\)知らねの判って、ひとまづ釈放なんだと。ひとまづ、だよ。こぃがら、(なん)が事あるごどに()ばらいるはんで()なも()、その覚悟()すてけろ()じゃ。なっ(_)きゃ()、からだも、まだ全快でねす、わー()、責任()以って、おめの(/\)身柄()引き受けた。」


すまね(/\)。」ふたたび、消えるんたわびば(/\)ゃべっ(/\)た。


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