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プロローグという名の始まり
これは、終わりから始まる物語。『十の神約』によって縛られた世界には、人ならざる者達が現れ始めた。
人間達は人ならざる彼等と良好な関係を築こうとした。それが、神々が仕組んだ罠だとは知らずに。
それから数百年が経ち、人間達は多種族との良好な関係を築くことに成功する。その中で、日本という国は獣人族との交友を結でいた。
「っとまぁ、冒頭はこんな感じでいいかな。最弱の種族である人間達は、この世界でどのようにして生きていくのかな?」
雲の上にそびえ立つ城の中、一人の神が呟く。神は手元にある本にペンを走らせる。
「さらに数百年がたち、人間達が築いた関係はあっさりと崩れ落ちた」
そこまで書くと手を止め、空を見上げる。
「ボクは人間ってのが好きなんだ。だからさ、ほろんでくれるなよ?」