5話【魔法適正】
短くて申し訳無くおもいます!
ですが読んでもらえるよう努力します!
「ふぁ~あ。
俺が眠っているあいだにそんなことが?
寝ぼけてるのか?
そんな事現実にある訳が‥
ん?あぁそうか、これは夢か‥スー」
「寝ぼけてんのはテメェだ!!」
バゴーン!!!
オーナーはまた何処からか取り出した大きなハリセンで立花さんの顔面を叩いた。
〇〇
そして今、オーナーと立花さん、盗賊団リーダーのゴルタスさんと僕で店の外にいる。
「‥こんなことが実際に起こるのか?」
何時も仕事以外は眠たそうな目をしている立花さんも目を見開き驚きの表情をみせた。
「とりあえず、ここ一体はこいつら連中の縄張りだったらしいから、安全な所だと思う。だが、一応地理だけでも把握しておきたいからな。
後、彼奴らのアジトがこの丘を下った所にあるらしい。
まず其処にある物と食料の調達から始める」
「あ、姉貴!そんな殺生な「あぁ!?なんか文句あるのか?」
オーナーはゴルタスさんの目の前にハリセンを突き付け、凄みのある睨みをきかす。
「い、いえ、なんでもありません!!」
ゴルタスさんはまるでオーナーに服従する下僕の如く起立よく敬礼した。
「よろしい。
では案内しろ!」
〇〇
移動中、更にこの世界の事をゴルタスさんに教わった。
この世界はまさにファンタジーの世界で剣や魔法、そして魔物が存在するようだ。
だが魔法は誰でも使える訳では無いらしく適正がいるらしい。
そしてその適正を見つけるのは簡単で、魔晶石というものに魔力を流し込むのだそうだ。
僕らからすればその魔力自体がなんなのかわからないと伝えると、ゴルタスさんは僕らの指先に意識を集中させるよう指示すると、明らかに白いモヤのようなものが指先から浮かび上がった。
「これが魔力か?」
「その通りです!
流石皆様呑み込み早いですね!
では、ここで皆様の魔力性質を調べましょう。」
そこへゴルタスは腰にぶら下げた袋から丸いビー玉のより少し大きめの水晶を取り出した。
「ほう、これが魔晶石とやらか?」
「はい、その通りです。
さっきの容量で水晶に魔力を流し込むと光の色が浮き上がります。
その色が適正になります。」
ゴルタスいわく、
赤・火
青・水
緑・風
黄・雷
茶・土
黒・闇、(召喚)
白・光、(回復)
反応無し・無
「ほう、反応無しもあるのか」
「えぇ。反応無しもあるといいますか、大半の人は反応無しなんです。
だから反応無しでも落ち込まないでください。
無かったとしても無属性の身体強化ぐらいは覚えることは可能なんですよ。
この世界じゃ適正のある人のほうが珍しいので。」
「へぇ、その珍しい人がゴルタスさんと言うことなんですね。」
「そうなりますね。」
バコン!!
「ぐも!」
ゴルタスさんがエッヘンと胸をはるとオーナーのハリセンがゴルタスさんの顔面に炸裂。
「な、何するんですか!?姉貴?!」
「なんか‥ムカついた。」
「そんな理不尽な!!」
〇〇〇〇
「こほん。
では気を取り直して。
早速適正を調べましょう。」
そして、僕らは適正を調べるべく、魔水晶に魔力を流し込んだ。
すると驚くことに3人とも適正ありだった。
立花・【水】
オーナー・【火、土】
僕・【風、雷、闇】
そして僕らよりも遥かに驚いていたのはゴルタスさんだった。
「な、‥ななな!
そんな!適正があるだけでも凄いことなのに適正が2つも3つもあるなんて!
こんなことが!」
バコン!
またもやオーナーのハリセンがゴルタスの顔面に炸裂。
「わーわーとやかましい。」
思わず立花さんと僕は苦笑いを浮かべる。
「それよりもハルト!」
「はい!」
いきなりのオーナーの呼びつけに思わずピシッと姿勢を正す。
「私より適正が多いとはいい度胸だな。」
そんなこと言われたってしらねぇよ!
とは、まぁ言えず。
「は、はぁ。」
頼りない返事を返すとオーナーが僕の首根っこを掴み顔を寄せてきた。
「な、なんでしょう?」
「まぁ、お前がどれだけ適正を持とうと私がトップなのは変わりないがな。」
子供か!!
===========================