8章 ギャルゲー
秀一はチェリーの元を訪ねた。
「いらっしゃい神主さん!」
「頼まれていたゲーム買って来たぞ。」
「ありがとう!」
「どんなゲームなんだ?」
「獣人の女の子たちと恋愛できるハーレムゲームよ!」
「獣人だって!?」
「流行ってるのよ!」
「知ってた。」
「早速プレイしてみるわ!」
チェリーはゲームを開始した。
「何だコレ?ストーリーを読むだけで全然ゲームじゃないじゃないか。」
「ゲームになるのはこれからよ。」
ストーリーを進めると選択肢が出てきた。
「これを選んでストーリーを進めていくのよ。」
「選択肢を選ぶだけのゲームか?」
「そうよ。正しい選択肢を選んで女の子の好感度を上げていくの!」
「これ、おもしろいか?」
「面白いわよ。色んな選択肢があって何通りもストーリのルートが分岐してるだから!」
「プレイヤーはただ選ぶだけか?」
「それが良いんじゃない!」
「そうかなぁー。」
「そうよ!」
「まぁRPGのお使い合戦みたいに面倒臭くないのは良いな。」
「選んだ選択肢によってストーリーの結末が変わるの。誰ルートを選んで何エンドになるかがギャルゲーの醍醐味よ!」
「エッチするシーンとかもあるのか?」
「エッチなシーンもあるけど性交するようなシーンはないわ。性交するシーンがあるのはエロゲーね。」
「ギャルゲーとの違いはなんだ?」
「18禁であるかそうでないかよ。小説で例えるならエロゲーはノクターンね。」
「なるほどねえ。」
「ふふ!興味あるの?」
「あるか!」
秀一はチェリーの顔を10連続往復ビンタした。
「もぅ~!恥ずかしがらなくていいのよ~男性はみんなそういうのが好きなのよ!」
「恥ずかしがっていない!」
秀一はチェリーの顔を引っ掻き回して自分の部屋に戻って行った。
「もう~素直じゃないんだから~!」