6章 赤いキツネと
秀一はジェシーの元を訪ねた。
「お帰りなさいませ。」
「ただいま。」
「見て欲しいものがあるんです。」
「なんだ?」
ジェシーは別室に行って着替えてきた。
「サーバルのコスプレです!」
「おお!獣人か!」
「今流行ってるんです!」
「うん。知っている。でも人の耳が付いたままだね。それじゃ似非獣人だ。」
ジェシーは真っ赤なポニーテールをフサ―と解いて見せた。
「髪で耳が隠れてれば気にならないでしょう?」
「髪で人の耳が隠れていれば獣人ぽく見えるね。」
「本当はカツラもあるんですけれど、カツラを被るとせっかくの綺麗な赤髪が隠れて勿体ないでしょう?だからあえて被らないんです。」
「赤髪の大きな耳…。」
(サーバルというよりキツネっぽいな…。)
「うっふ~ん!」
ジェシーは寄り添い甘えてきた。
「どうした!?急に」
「急に甘えたくなりました…。」
(やっぱりキツネじゃないか…。女狐めっ!)
「迷惑…ですか?」
「そんなことない!」
秀一ジェシーの頭を撫でてその赤髪を撫でおろした。
「あっは~ん!!」
秀一は何度もジェシーの頭をなでなでした。
「あはん!もっとお願いします…!」
「いい加減いしろ!」
秀一は段々恥ずかしくなって、ジェシーに10連続往復ビンタをお見舞いした。
「SMプレイですか?それも良いですね。」
「バカ!」
秀一はジェシーの顔を引っ掻き回して蹴り飛ばし、恥ずかしそうに逃げて行った。