5章 ケモナー
秀一はロザの元を訪ねた。
「頼まれていたラノベを買ってきたぞ。」
「ありがとう~!」
「今度は獣人娘ものか。」
「今流行ってるのよ~。こういうのが好きな人たちをケモナーと言うのよ~。」
「獣人のどこが良いのかねえ。」
「可愛いじゃない。小動物系だと小柄で可愛かったり、おバカ可愛いかったり…。」
「獣人だと毛深そうだなぁ。」
「もふもふしてて可愛いでしょう?獣人にも段階があって耳としっぽだけの獣人や毛深くい獣人もいるのよ。」
「猫耳とか尻尾がそんなに良い物かね。」
「しっぽは人間にないでしょう?そんな人間にない部分が性感帯になってたりするところが萌えポイントなのよ。」
「そういうもんかねえ。」
「そういうものなのよ。ちょっとまってって。」
「?」
ロザは別室に行って着替えてきた。
「じゃーん!!バニーガールよ~!!可愛いでしょう?」
「可愛いけど、獣人とは違うんじゃなないか?」
「うぅ…痛いところを突いてくるわね。」
「頭にケモノ耳が付いているという事は横には耳がないという事だ。バニーガールは似非獣人だね。」
「うう…。でも尻尾はかわいいでしょう?」
ロザは尻尾を秀一に擦り付けた。
「もふもふしているなぁ。」
「でっしょ~!!!」
「でも僕は獣人には興味ないなぁ。」
「じゃあこれならどう?」
ロザはおっぱいを押し当てた。
「やめろ!」
秀一は20連続往復ビンタした。
「もう照れなくてもいいのよ~?」
「失礼する。」
「ケモナーか…。」
秀一は猫耳と猫の尻尾を残したまま女の姿に化けて観た。
「意外と…。」
「きゃあああああああああああ!!!」
猫耳の秀一を見てローサが悲鳴を上げた。秀一は慌てて逃げだし、元の姿に化けてローサの前に現れた。
「どうしたローサ?」
「今そこに猫耳の獣女が居たの!」
「そ、そんなのいるわけがないじゃないかー。何かの見間違いじゃないかー。あはは。」
秀一は何とか誤魔化した。