4章 ジャイアンたこ焼き
秀一はアキリサの元を訪ねた。
「お帰りなさい。お兄ちゃん。」
「今日は僕がたこ焼きを焼いてみたぞ。巨大なたこ焼きだ!名付けてジャイアンたこ焼きだ!」
「まぁ!美味しそう!具は何が入ってるの?」
「全部お菓子が入っているスイーツ系のたこ焼きだ!!まず一つ目はシュネッケン、二つ目はサルミアッキ、三つめはジンギスカンキャラメルだ!」
「どれも聞いたことが無い名前ね。さっそく食べてみようかしら。」
「まずはシュネッケンたこ焼きから。」
「いただきます!」
パクッ!
「!?」
「お味はどうだ?」
「タイヤ……。……みたい。」
「たい焼きみたいに美味しいか!そうかそうか!」
「……………。変わった味ね…。」
「独特な味だろう!」
「次もどうぞ!サルミアッキたこ焼き!」
パクッ
「!!!???」
「ほろ苦さが…。」
「濃いコーヒーのような苦さが美味しいか!」
「え!?ええ…。」
「最後はジンギスカンキャラメルたこ焼きだ!」
パクッ………
「脂の塊を食べてるような…。」
「脂がのったお肉みたいで美味しいか!そうかそうか!」
「…………そうね。」
「これから毎週ジャイアンたこ焼きを持ってきてあげるぜ!」
「!!!!!!!!!!!?」
「おいおいうれし泣きするなよ!」
「え、え、え、遠慮しておくわ!こんな大きなスイーツたこ焼きを毎週食べてたら太っちゃうもの!」
「そうか~?残念だなあ~。まぁ、お前運動しないからな。仕方がないか。」
妖怪の味覚は魑魅魍魎なのである。