42,Qいかがですか?A……可愛いです!
レヨンさんに案内されて、渡り廊下で繋がった小屋のような部屋に入る。
ここが鳥部屋らしい。
「お入りな。散らかってるのは気にするな」
「はーい。おじゃまします……」
レヨンさんの後ろにくっついて部屋に入ると、20羽ほどの鳥がいた。
サイズ感はヒヨコ。色は多種多様だ。
一言で言うと、可愛い!!
「レ、レヨンさん……可愛い……可愛いです……」
「だろ?あ、でもこれで大人サイズなんだよ」
「マジですか!?小さい!」
「ちなみに名前はない(キリッ)」
「無いんですか!?」
「多すぎて付けてらんないんだよね。だからアオイちゃん、自由に命名していいよ〜」
「本当ですか!?……ってあれ?それってただの丸投げじゃ……」
「そんなこと無いよ〜命名は主の仕事だから、アオイちゃんがつけるのが正攻法なんだよ」
「レヨンさん、レヨンさん、それすなわちレヨンさんは主としての仕事サボってませんか?」
「はい、揚げ足取らないの」
そんな会話をしているうちに小鳥たちが周りに集まってきた。
1羽が私の肩に乗ってきた。
……可愛い!!めっちゃ可愛い!!
「ピ、ピピッ」
「おお、可愛いのう可愛いのう」
「ピピッピピ……」
「ん?うん。2羽くらい貰う事になったけど」
「ピッ!」
「え?来たいの?」
「ピッピピーッ!」
「じゃあ、そうしよっか」
肩に乗ってきた小鳥が連れていけと言うので(鳴くので?)1羽決定。
「レヨンさーん、1羽決まった〜」
「それより、マジで意思疎通出来るんだ……さすがウルトラレア……チートだわ……」
「そんなに驚きますか?」
「そりゃ驚くわ」
「ピピ?」
「ほら、この子も言ってますよ」
「いや、分かんない」
会話をしながら周りを見渡して、もう1羽はどうしようかと考える。
この子と相性いい子がいいと思うのだが……
「チュン!」
「お?」
「チュンチュン」
「ん?来る?」
「チュッ!」
「レヨンさーん、2羽目決まった〜」
「早いなおい」
そんなわけでお供は決定した。
名前つけないと。
というか、今更だけどヒエンさんに怒られないかな?
……大丈夫だろうな〜
多分軽〜いノリで許してくれるでしょう。
「おや?お客さんが来たかな?」
「へ?お客さん?」
「うん。玄関にだれかいるね」
「それ大丈夫なんですか?」
「私、今は情報屋やってるから、そのお客さんだったら問題ない」
「作家が情報屋に転職してる……」
レヨンさんが玄関に向かうので、両肩に小鳥を乗せた私も付いていく。
……なんだろう。玄関の外に居るのが誰か分かる気がする。
「レヨンさーん」
「んー?」
「もしかしたら、玄関の外に居るの、私のお供の白キツネかも知れない」
「マジで?」
「うん。そして、多分勘違いして怒ってる」
「勘違いとは?」
「私が攫われたと思ってると思う」
「なるほど。アオイちゃん、弁解よろしくね」
「任せて下さい!」
そんなわけで玄関に向かう。
そして扉を開けると、そこには予想通り全力で威嚇しているコガネ君がいた。
「コガネ君、どうどう」
「主!」
「ほお、この子がお供の白キツネ?」
「チュン?」
「ピ?」
「あ、はい。コガネ君です」
「主、この人は……というかその鳥は?」
「えっとね、この人はレヨン・ベールさん。私を助けてくれました。で、この小鳥たちは、新しいお供たちです」
「主……まさか……浮気……!?」
「違うよ!?」
「チュン?」「ピ?」
「君らは絶対分かってないよね!?」
玄関でぎゃあぎゃあ騒いでいると、レヨンさんが
「とりあえず、中入ろうぜー」
と言った。うむ。正論。
と、いうことで場所は変わってレヨンさんちのリビング。
「で、主。詳しく説明を」
「うん。えっとね〜私が犬型の魔獣に襲われて……」
「え!?ちょっ!?主!?」
「あ、私、また襲われた〜」
「そんなに軽く!?」
「なんか、慣れちゃった。原因分かったし」
「そうなのか?」
「うん。まあ、それは一旦置いといて、犬型の魔獣に襲われて、そこをレヨンさんが助けてくれて、私たちが同じところ出身なのが発覚して、私がオリジナルスキル持ちなのも発覚して……」
「ん!?」
「あ、私、オリジナルスキル持ちだった〜」
「……そっか」
「うん」
コガネ君が何かを諦めた。
「それで、私の狙われやすい体質はオリジナルスキルの悪い効果の方だったらしくって、そっからいろいろあって文通しようぜーってことになって小鳥貰った」
「……………………だいたい分かった」
マジか。コガネ君やっぱりスペック高い。
なんで今の説明(?)で分かるんだ?
私、全く分からなかったのに。
「話し合いは終わったかーい?」
「終わった」
「そっか。で、コガネ君、アオイちゃん」
「なんですか?」
「今日、泊まるところ決まってる?」
「決まってない」
「ないですね。というか忘れてた」
「じゃあ、泊まってくかい?」
「いいんですか?」
「いいのか?」
「いいよ〜部屋余ってるし」
「じゃあ、お願いします」
「はいよ〜お願いされた」
そんなこんなで、泊めてもらうことになりました。
なにからなにまで悪いな〜
「なんか悪いです……」
「いいのよ〜その代わり、色々お話聞かせてね〜コガネ君も」
「はーい」
「分かった」
なるほど。これが目的だったのか。
白キツネから直接話を聞けることなんて滅多にないだろうからな〜
とにかく、楽しそうなので良しとしますか!
「チュン!」
「ピッ!」
この子たちもこう言ってることですしね!




