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111,Q今日はどうしますか?A探索です!2

 サクラとお喋りしてる間に、レヨンさんの考えもまとまったようだ。


「……さっきの奴は、結構強い魔法使いなんだけど、そのせいか呪いとかにもかかりやすいんだよね。……というか、魔力との親和性が高いから魔力量も高くて呪いにもかかりやすい、のか。

 で、髪が浮いてたのは、いくつか受けてる呪いの中の1つに体の重さがほとんど消えるっていうのがあるらしいんだよね。そのせいで外に出ると飛ぶって言ってた」

「……ほええ……呪いって、受けても生きてられるんですか?なんか、受けたら死ぬって印象なんですが……」

「ヤバいやつはお祓いなりなんなりしてるから平然と生きてるね」


 ……もしかして、前に手紙に書いてあった面倒な呪いにかかった知り合いって、あの人なのかな?

 なんだっけ……堕ちし竜の呪い、だっけ?

 厨二心がくすぐられたことは覚えてるんだけど……


「さて、次行こう。割と移動距離あるからね」

「はーい」


 歩き始めながら、レヨンさんは私の腰にするっと手を回して立っている位置を入れ替えた。

 ……なに今の紳士的な(?)動きは!!

 絶対女の人がやる動きじゃないでしょう!?

 イケメン!!レヨンさんイケメン!!


「……ふ……ふふ……」

「何で笑うんですか!?」

「いや、アオイちゃんの反応が面白いから…………っふは」

「レヨンさんがイケメンなことするからですよ」

「そうかそうか……またやろう」

「小声で言っても聞こえてますからね!」


 からかわれた、のか?

 レヨンさんは元が美形だから、乙ゲーやってる気分になる。

 ……コガネ君、ヒエンさん、レヨンさん、クリソベリルの方々……あ、乙ゲーできるわ、これ。

 若干名女性だけど、イケメンだから問題ないでしょう。


「なあなあ、アオイちゃんって、いつもこんな感じに百面相してるの?」

「ピィ」「チュン」

「そっかー。楽しそうだね」

「ピィ!」「チュン」

「……レヨンさん、言葉分かるんですか?」

「分からんよ」

「分からんのですか……」


 普通におしゃべりしてた気がしたんだけどな……

 言葉は分からなくても、言いたいことは分かる、のか?

 そういえば、サクラとモエギとレヨンさんはどのくらい一緒に居たんだろう?

 長い間一緒に居たなら、言いたいことが分かるっていうのも納得だよね。


「この子たちは感情を表すのが上手だからね。アオイちゃんの所に行って、さらに上手になった」

「……確かに、上手ですね」


 モエギとか、こっちを心配してる時とかすごく分かりやすい。

 サクラは、楽しいことあった時とかすごい分かりやすいよね。


「よし、その階段を上るぞー」

「はーい」


 本当に、段差の多い国だ。

 何でこんなところに国を、と思うが、ここに土地神が居るんだから仕方ない。

 何で土地神様はこんなところに居るのかね……

 ……というか、階段長いな。


「アオイちゃん体力あるね」

「筋力もそこそこありますよ!」


 そんな会話をしながら、階段を上がる。

 建物と建物の隙間から見える景色が、すごく綺麗だった。

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