プロローグ? 約3時間ほどかかります。
あ、この回飛ばして貰って大丈夫です。
すいません。
ポーション作りは、まず乾燥させた薬草を砕くところから始まる。
薬研という道具を使い、粉末状になるまでひたすら砕く。
薬草が粉末になったら、それをあらかじめ水を張っておいた鍋に入れる。
そして、ゆっくりとかき混ぜる。
とろみが出るまで、詳しく言うと、約1時間かき混ぜる。
少しとろみが出てきたら、鍋の中に明るい黄緑色の実を3つほど入れる。
ここで入れる実によってポーションの種類が変わる。
黄緑の実ならポーション、桃色の実ならハイポーション、青紫の実ならメガポーション…といった具合に。
鍋に入れた実が崩れるまで、再び1時間ほど鍋の中をかき混ぜ続け、実が崩れてきたら鍋の火を消して濾し器にかける。濾し器、というよりろ過器のようだが。
大きめの柄杓を使って鍋の横に置いてある大きな濾し器に液体を流し込んでいく。
一番上から流し入れたフレッシュグリーンの液体は5枚の布に濾されながら(ろ過されながら?)下に少しずつ落ちてくる。
大鍋の中身はかなりの量があり、大きめの柄杓を使ってもすべてを移し変えるには15分ほどかかる。
鍋の中がからになったら、小さなビンとコルクを持ってくる。
このビンは街のガラス工房にお願いして作ってもらっている。
大きさは約11センチ。
上から1.5センチほどのところに直径2センチほどの球体がくっついており、そこから細長い円すいがくっついているような形だ。
色は少し水色掛かった有色透明。
特注品で、工房の親方には注文が多いと文句を言われた。
そのビンに、今度は小さな柄杓を使ってろ過されてキレイになったコバルトグリーンの液体、ポーションを入れていく。
球体の半分ほどまでポーションを注いだら、コルクで蓋をする。
この作業を30回ほど繰り返す。
ポーションはある程度の量をまとめて作ったほうが楽なのだ。
すべてのポーションをビンに入れ、濾し器の布を外したら薬草を砕いたところから数えて3時間が経っていた。
お話は次からはじまる模様です。
はじまらなくてすいません。