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Tachyon:8 戻ってきた

 泡をかき分けて時空城が空の空間へと飛び出す。下には雲が広がり、さらにその下には人間たちがすんでいる下の世界も見ることが出来る。

「どうして・・・、どうして戻ってきた。」

そんなことを言っている場合ではない。時空城は左に右に大きく揺られながら、自分たちのイタお城に戻っていく。

「申し訳ありません。最善の方法はこれだったのです。」

「最善・・・。」

「あんな台風の中でこのお城が耐えきったことのほうが奇跡的です。あの場所にとどまったままでは今の時間に戻ってくることはかなわなかったかもしれません。」

「・・・。」

「そりゃ人間の作ったものなら、そうだろう。しかし、これは普通ではないはずだぞ。」

そんなことを言っていると、時空城はお城の庭園へと激突する。それで僕たちは全員時空城から放り出された。

「うわぁぁぁぁぁ。」

その声が終わる頃、あたりには大きい音が響いた。

「イタタタ・・・。」

「た・・・助かった・・・。」

レオン、アビスの順番に声を上げる。

「・・・もうちょっと楽しんでいたかったのになぁ・・・。せっかくこの星の過去を見てきたというのに・・・。」

しかし、僕はこれでは納得は出来ない。

「ずいぶんと早いお帰りですね。」

その声にレオンとアビスは体制を立て直し、深く頭を下げた。

「ただいま戻りました。ソラン様。」

二人の声がそろう。

「やれやれ・・・。一体どこに行った。」

時空城を見て、ソランはそう言う。「申し訳ありません。」というアビスだったが、

「まぁ、よい。ものは壊れれば直せばよい。まだ使えるからのお。ところで、楽しかったか。」

そう言いながら、僕を見た。

「楽しかったぞ。この星の過去は見たが、まだ人のことに関しては勉強できておらぬ。」

「ほう・・・。だが、これで無理をするのはやめてくれぬか。私も気がきじゃないのでな。」

そう言うと時空城とソランは細かい黄色の粒になって僕たちの目の前から姿を消した。

「早く直してくださいね。」

僕の声が庭園に響いた。


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