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第3話  変わりのない生活

「じゃあ、ゆずのことお願いします。」


僕は、ゆずを幼稚園に預ける。


「いつもお疲れ様。修司くん、今日は幼稚園の都合で4時半まで迎えをお願いししますね。」


とゆずの先生に言われる。


「はい、ゆず・・・・うちに帰ってきたとき・・・話してやるから。」


僕は、ゆずに目線をあわせ、しゃがんだ。


「ハイ!!あ!!修ちゃん、制服にホコリついてる!」


とくすくすと笑いながら、ホコリをとってくれた。


「・・・ありがとう。」


僕は、つい悲しい顔をしてしまった。


「修ちゃん、元気出して!!」


とゆずは、僕の頭をなでる。


「ハハハ!!修司ったらゆずちゃんに元気だしてもらって!」


と後ろを向くと、クラスメイトののぞみがいる。


「なんだよ!別にいいじゃん!」


とようやく、僕も笑う。


「一緒に学校行かない?」


「いいよ。」


僕は、ゆずに別れを告げて、望と歩いた。


「ねえ、聞いてもいい?」


「何?」


僕は、少しキョトンとしていた。


「ゆずちゃんって・・・・誰の子どもなの?」


「・・・・・わかんない。」


「はぁ???だって、世話してんじゃん修司が!!」


望は、ふと修司の顔を見ると、少し悲しそうな顔をしていた。


「ごめん・・・・。変なこと聞いて。」


「別に!誰でもいいじゃん!!ゆずを好きなのは変わんないしィ!」


とカバンを肩にかける。


「つうか・・・今・・・何時?」


望が心配そうに僕を見る。


「もう、10時半。でも、先生に言ってあるから大丈夫!!」


「それも、不思議だったんだけど。あの、戸田が許す理由がかなりわかんない。


 しかも、1週間に5日いなくなるよね。なんで?」


「・・・秘密。」


僕は、ニカっと笑う。


だって、言えるわけないよ。


言ったら・・・何もかもが知られそうで怖いから。


「ふーん・・・ねェ、進路決めた?」


望が僕に話題をふる。


「うーん・・・ずっと宮古島に残って、働くよ。」


「えェーー???本当にいいの?」


「うん。だって、ここのほうが自然も豊かだし、落ち着くし。都会よりは・・・・


 ここのほうがはるかにいいよとおもうよ?」


「なにそれ!都会のこと知ってますっていう口調は!!」


「え?いや、実際には、行った事はないけどね。」


と僕は嘘をついた。


僕は、都会の怖さを知ってるだろう?戻ったらどうなるか自分でもわかるはず・・・。


そんな話しを望としているうちに学校についた。


ガラっ


教室の扉を開けると、みんながいっせいににこちらを見た。


「おいおい、俺は、遅れてもいいとは言ったけどイチャついてこいなんて言ってないぞ!!」


戸田の言葉にみんな笑い出す。


「ヒューヒュー」


とはやしたてる。


「ちげぇーつうの!!」


僕は、静かにさせる。


でも、このクラスは僕の大切な友ダチだらけだった。


16人とゆう少ない人数で行っている。


僕は、授業中はいつも窓の外を覗いている。


「・・・・。」


きれいなエメラルドの海を遠くでみるは好きだった。


この景色を・・・・君とも見たかった。

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