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戦闘機械

 レイジと明那の意識は仮想現実データヴァースから現実世界マテリアルスペースへ戻ると、ベッドから飛び起きた。

 二人の様子に、朧が驚く。

「……敵が近づいているぞ!」

 レイジは朧に言った。

「ウソ……!? まさかそんなヘマ――」

「……とにかくここを離れるぞ」

 レイジと明那、朧は急いで清算をし、ホテルを出ようとした時、入り口前に一人の男が立っていた。

 銀色の長髪にサングラス、黒の戦闘スーツに、黒いコートを着た男だった。

 銀髪の男は無言でレイジ達を見ている。

「……真っ昼間から女とホテルにしけ込むとは、元気な事だな」

 男の言葉に、レイジは睨み返した。

「誰だよ、おっさん……?」

「ブラックシェル――アイコニック社派遣のPMCウィザードだ……お前が壊した女の上官に当たる」

 レイジは身動きできなかった。 

 ブラックシェルが放つ威圧感や迫力、そして修羅場をくぐってきた独特の体臭に、レイジは本能的に身が竦み、震える。

「――着いて来い。騒ぎを大きくしたくなければな」

 レイジはブラックシェルの言葉に抗えなかった。


 ブラックシェルが案内したのは、量販店の地下駐車場だった。

 地下駐車場は三人とマージの仮象体以外誰も居なかった。

「システムに干渉し、しばらくの間は俺達以外の人間が入れないようにしている」

 ブラックシェルはレイジ達に状況を説明した。

「……あんたのホームってわけか?」

 レイジの言葉にブラックシェルは眉をかすかに動かした。

「安心しろ。他に小細工はしていない。ここならば誰にも邪魔されることなく、戦える」

「レイジ君……」

 明那が不安そうな声を出す。

「……大丈夫だ、あんな奴。ケガするから下がってろ」

 レイジは明那に指示を出す。

実行ブート――」

 ブラックシェルの声と共に、手に光学剣が出現した。

 ブラックシェルの光学剣はマチェットのような形状だった。

 レイジも光学剣を作り出す。

 ブラックシェルは光の大刀を、レイジに電光石火の速度で振り降ろしてきた。

 レイジとブラックシェルは剣を合わせる。

 出力は同等でありながら、ブラックシェルの剣は痺れるほど重かった。

 ブラックシェルは光学剣を横に凪いだ。

 剣の威力に、レイジは弾き飛ばされる。

 立ち上がろうとするレイジの眼前に、ブラックシェルがすでに迫っていた。

 驚異的な身体能力が作り出すだった。

 ブラックシェルの拳がレイジの腹部にめり込む。

 レイジは胃が裏返ったような感覚が全身を貫く。

 ブラックシェルは軍用格闘術マーシャルアーツを身につけていた猛者でもあった。

「神経系と筋力をナノテクで強化している戦闘兵士……! 格闘だと勝ち目無いわよ!!」

 朧から注意が飛ぶ。

「分かってる!!」

「動きはいい――」

 ブラックシェルは感心したように言った。

「……光学剣の合成スピードも速い。マージとのコンビネーションも申し分ない……中々のセンスだ。マージの性能がいいのか、マスターが優秀なのか――」

 ウィザードの力の源であるマージは、DNAおよび脳内ネットとの適合性に左右される。

 ナノクラックは、マージとのインターフェイス能力なくして成されない。

 車の運転技術に個人差があるように、ウィザードにも優劣が存在する。

 優れたウィザード能力を有するには、生まれ持ったウィザードとしての才能が必要不可欠である。

「距離を取って! 近距離戦闘に持ち込まれないよう、中距離戦闘を保つ!!」

 朧のアドバイスを、レイジは「うるせえ!!」と一蹴する。

 激昂するレイジに、ブラックシェルは眉をひそめる。

「……精神状態の最適化はそうでもないな。戦闘下での精神制御が行っていないのか……? 惜しいな」

 事実、ブラックシェル自身の精神はナノマシンによる精神制御処置を行なっていた。

 どんな状況に陥っても作戦を遂行できるよう、ナノマシンが神経伝達および脳内物質をコントロールし、心理的動揺を引き起こすことなく、冷静に対処することができる。

 戦争体験によるPTSDなどの精神障害を未然に予防し、また戦闘下においては、身体中の代謝制御ナノマシンと連動することで、脳内に課せられたリミッターの段階的解放により、驚異的な身体能力を発揮することが可能だった。

 まさにブラックシェルは戦闘機械そのものだった。

 レイジは光学剣を中距離攻撃に設定し、投げ飛ばす。

 イオノクラフトで高速に飛ぶ光学剣が、ブラックシェルの防御フィルターに阻まれ、消却される。

 ブラックシェルが展開したのは光学防御オプティカル・シールドだった。

 光学剣を防御壁に転用した対光学兵器用ウィザードスキルで、対人レーザーなどを偏光させ、弾き返す事が出来る機能である。

 展開範囲に計算能力を食う為、高性能ハイペックのマージでなければ、実行使用できない高等機能である。

 ブラックシェルの共生実装しているマージの能力を如実に現していた。

 舌打ちするとすぐに次の光学剣を出現させ、レイジは矢継ぎ早に剣をブラックシェルに投擲した。

 光学剣は簡単に消却デリートされていく。

 息が乱れるレイジとは対照的に、ブラックシェルの顔には何の感情も浮かんでいない。

「実に興味深いな。ほかにどんな機能やソフトを備えているのか、お前のDNAメモリーを少し漁ってみるか……」

 ブラックシェルが光学剣を水平に構えた時、プールの飛び込み台から飛び降りたような落下感がレイジの全身を襲った。

「なんだ、これ……!?」

「気をつけて!! 脳に侵入を受けている!!」  

 注意を促す朧の声がやけに遠くの方から聞こえていた。

 三半規管が大きく揺さぶられ、酷い車酔いに似た感覚を味わっていた。

「脳をクラックされるの初めてか……?」

 ブラックシェルはレイジに尋ねる。

「クラックだと……!?」

 レイジは頭を抑えながら言った。

 集中力が途切れ、自らの意思に関係なく記憶が引き釣り出され、フラッシュバックが断続的に起きる。

 まるで強制的に脳を掻きまわされ、過去を検索されているようだった。

「我がマージ<メルトダウン>の特化能力、『マインドハック』だ」

 いつしかブラックシェルの肩に、マージ<メルトダウン>の仮象体である黒い蛇が出現し、鎌首を上げる。

 黒い蛇(メルトダウン)は目をダイオードのように光らせると、レイジに向かって威嚇するように吼えた。

「ナノマシンをクラックできて、人間の脳やマージをクラックできない理由がどこにある……?」

 ブラックシェルのマージ<メルトダウン>は、朧のようにコミュニケーション機能に長けていない分、攻撃やネットワーク侵入に能力を割いている。

 BMI機能を通し、相手の脳内神経ネットワークへ侵入、記憶野に立ち入り、必要とあれば記憶の書き換えや刷り込みによる精神支配を施すことが可能だった。

「……いろいろ知りたいことがある」

 そう言うブラックシェルに抵抗するように、レイジは光学剣を作り上げる。

「――無駄だ」

 レイジの手が弛緩すると、光学剣が消失した。

 レイジの目から光が消える。

「レ……イジ」

 遅延現象ラグを起こしながら、朧の活動も停滞していく。

「お前の記憶野をジャックさせてもらうぞ……」

 ブラックシェルの言葉が、レイジの頭の奥の方から重低音で頭蓋骨を震わせるように響いていた。


 学校の教室内だった。

 教室内は机と椅子が立ち並び、レイジだけが座っている。 

 身体は縮み、小学生くらいになっている。

 レイジの意識は、幼少期まで退行していた。 

 レイジの他に、教室内にはブラックシェルがいた。

 ブラックシェルのメルトダウンのハッキング攻撃は、BMI機能を介した精神の根幹たるレイジの記憶野へ侵入していた。

 ブラックシェルを見ても、レイジは恐怖も怒りも何も感じなかった。

 ブラックシェルは、子供のレイジに近づき、肩に触れる。

「より深部へ」

 ブラックシェルはそう呟く。

 鍵がかかった扉を一つ一つをこじ開けられ、土足で中に入られるような、嫌悪感がレイジに生まれ、全身を激しく振るわせる。

 レイジの頭の中で、ある事柄が激しく思い出されていた。

 父の自殺――レイジの心的外傷だった。

「ソレガ、オ前ノ忌ムベキ記憶カ……?」

 無機質な言葉遣いだった。

 ブラックシェルなのか、メルトダウンなのか、判断できなかった。

 長い年月を掛けて、他人との関わりを経て、癒し、乗り越えてきたものを全否定され、踏みにじられるような感覚だった。

 ブラックシェル=メルトダウンはレイジのさらなる深層記憶に干渉しようとした。

 レイジの固く閉ざされた記憶をこじ開けようとしたとき、磁石のように大きく反発しあった。

 レイジとブラックシェルの間に見えない分厚い壁が突如出現していた。

「……精神防御か」

「ええ、その子に指一本触れさせないわ」

 朧だった。

 レイジを護るように、前に立ち、ブラックシェルと向き合う。

 自我たるレイジを守るために、朧は超自我になっていた。

「マージカ……?」

「精神治療用の分析ソフトをこんな風に使うなんて……」

 朧の言葉は嫌悪感に満ちていた。

「戦場デ使用サレテイルポピュラーナモノダ。兵士ノ記憶ヲ書キ換エルコトデ、心的外傷ノ治療ヲ行ウ為ノ……ナ」

「……ようは洗脳ブレインウォッシュでしょ……? 人の過去や記憶を無断で掘り起こしていいワケ無いわ」

「……イヤニ感傷的ナマージダナ。単独行動可能ナオールラウンド・フルスペックタイプ――精神防御ニモ対応シテイル上級マージノヨウダガ……。メーカーハドコダ……?」

「答える必要は無いわ」

 朧の言葉に、ブラックシェルは鼻で笑う。

「……ナラバ、オ前ゴトクラックスマルデダ」

 蛇が多く口を開き、咆哮する。二股に分かれた舌が蠢いた。

「……そう!」

 朧は手をひらめかせ、黒い光学剣を放った。

 ブラックシェルの前に防御フィルターが展開し、光学剣を打ち消す。

「ニューロブレイカーが……!?」

「戦闘ハ常ニ進化スル。対ニューロ・ブレイカー用防御フィルター。精神戦闘ニ特化シタ、<メルトダウン>ニ通用スルカ」

 ブラックシェルが手を広げると、触手と化し、レイジと朧に向かっていった。

 その時、無数の六角形の結晶パネルが幾何学模様を描き、レイジの目の前に展開していく。

 突如展開した謎の防御フィルターは今度はマインドハックを無力化する。

「コンナ強力ナ防壁ヲ短時間デ……」

 ブラックシェルは朧を見た。

「……わたしじゃない」

 朧とレイジの前に立方体が出現していた。

「ナンダ、ソノソフトハ……!?」

 キューブが回転する。父から手渡されたいまだにコードブレイクできないプログラムの結晶体だった。

 ウインドウが展開し、プログラム情報を朧に開示する。

 朧は情報を確認する。


 ↑<self defense mechanisum/automated reasoning mode>↓


「自動ユーザー保護防衛機能……!?」

 レイジの脳内状態を緊急事態と判断し上での、モジュールの自動防衛機能だった。

 アップデートモジュールであるキューブの構造体は、別の情報を朧に報告する。


 ↑<Brain Alarm System Entrainment/Red Condition>↓


脳内警告系信号路(BASE)が赤信号……」

 脳内警告系(ブレイン・アラーム・)信号路システム・エントレインメント――脳が出す危険信号である。身体に異常があるとき、脳は警告を発するようになっている。

 事実、レイジの脳は危機的な精神状況であった。


 ↑<Files/Wizard Firmware upgrade mozilla/Advanced mode>↓


 ウィザード・フォームウェア・アップグレード・モジュール――キューブのファイル名だった。

マージ(わたし)およびウィザード用代謝ナノマシンのアップグレード拡張機能モジュール……? これって……!?」

 突如発生した防壁にマインドハックを遮断され、ブラックシェルに隙が出来たのを、朧は見逃さなかった。

 ある戦術用のファイルを作成すると、現実世界へ送信する。

 再びブラックシェルがレイジにマインドハックを試みようとした時、ブラックシェルの意識が突如現実に戻っていた。

 条件反射的に光学防壁オプティカル・シールドが展開し、ブラックシェルと明那の間に激しく放電現象を起こす。 

 明那が光学剣を実行出現させ、ブラックシェルに攻撃を企てていた。

 光学防壁に阻まれ、攻撃を免れたが、一方でブラックシェルからのレイジへの精神攻撃は完全に途絶えていた。

 レイジは崩れ落ちるようにその場に倒れる。

「何故、お前が……?」

 明那を見ながらそう言った後、ブラックシェルは何が起きたのか、すぐに理解した。

「貴様か……?」

 ブラックシェルはレイジ近くにいる朧を見ながら言った。

「……そうよ。この娘の身体を借りて……あなたに攻撃したの。彼女のマージ……は休眠状態だけど、アクセスポートを通じて……わたしの操作で十分に使用で……きる」

 遅延状態によるノイズを起こしながら、朧は言った。

 朧の仮象体であるマージフォルムの形成が完全ではなかった。

 本体であるレイジの脳活動が停滞している以上、そのマージたる朧は影響をもろに受ける。

「小ざかしい真似を……」

 ブラックシェルは光学防御レベルのゲインを引き上げ、明那が弾き飛ばすと、ブラックシェルはマインドハックを再開した。

 朧も光学防御を展開する。

 幸い、まだアップグレードモジュールの防御現象はまだ生きていた。

 光学防御と六角形の防御結晶パネルが重なり合って、レイジとブラックシェルの間に、立ち塞がる。

 マインドハック攻撃に抵抗する一方で、レイジおよび朧は完全に次の手を失っていた。

 メルトダウンのマインドハック対策に、朧はレイジの脳内神経の一部を防壁で遮断していた。その為、運動機能などが低下している。

 今の状態では、戦闘ソフトの読込実行もままならない。

 共生実装しているマスターへの反逆と自律暴走を防ぐために安全機構により、マージはマスターの承諾許可なくして活動できない。

 また、下手にレイジの意識を強制的に回復すれば、防御現象が消失する恐れがある。

 明那に攻撃ファイルを送信し、戦わせる手はもう通用しない。

 そもそもマージ<オフィリア>は遠隔制御も攻撃ソフトを実装していない。レスポンスに遅れが生じるため、威力の高い戦闘ソフトの実行は不可能であった。

 明那が朧とレイジの元に寄ってくると、「朧ちゃん」と声を掛けていた。

「な……に?」

「わたしのマージを起動して――」

 明那の言葉に、朧はハッとなる。

「……で……も」

「お願い」

「……分った……わ」

 朧はオフィリアにアクセスした。

 明那の瞳の電子の光が疾走する軌跡が見えた時、明那周辺のエレメントが急激に加速し、ある形態を作り上げる。

「マージフォルム……!!」

 精神が最適化されているはずのブラックシェルが思わず声を上げていた。

変身トランスフォーム現象……!? 休眠状態を解除したか!?」

 ブラックシェルの言う通り、明那はエレメントを纏い、文字通り変身していた。

 アシンメトリーの前髪のヘアスタイルに、ステージ用の衣装コスチュームへ変わった。

 オフィリアだった。

 オフィリア=明那は歌を奏でていた。

 心地よい高周波に似たような美しい歌声であった。

 歌声は防御壁越しに伝播し、ブラックシェルの識閾下に響き渡り、バイオリズムに影響を及ぼしていく。

「インタラクティブボイスか!?」

 ブラックシェルは思わず片膝を付く。

「俺のマージ――マインドクラックに干渉しているのか……!?」

 インタラクティブボイスはブラックシェルの精神制御に干渉し、マージもろ共激しく擾乱していく。

 さらにオフィリアが発するインタラクティブ・ボイスは、エレメントと同調連動し、別の現象を引き起こす。

 エレメント・ハーモニーだった。

 エレメント同士が起こす調和の旋律は、マインドクラックをジャミングするための効果を発し、オフィリアの仮象体をいくつも出現させていく。

 オフィリアは歌を編集イコライズすることでさまざまな効果を発揮する機能をもつマージだった。

 ブラックシェルは光学剣を作成すると、オフィリアへ刃を振るった。

 オフィリアの姿であるマージフォルムが光学剣を跳ね除ける。

 ブラックシェルは舌打ちする。

 マージフォルムは擬態のみならず、単独で強力な電子的防壁そのものである。

 特にオフィリアのフォルムは、著作権や肖像権を守るためのより、光学防御に匹敵するほどの強固な防壁プロテクトが施されている。

 ノーマルの光学剣で切り裂くことは容易ではなかった。

 ブラックシェルは光学剣に別のプログラムを組み込み始めた。

 オフィリアのプロテクトを破壊するウイルスをコンボさせると、ブラックシェルの光学剣のパターンが変化し、大理石かモザイクのような模様を成す。

 ブラックシェルはオフィリアの仮象体を切り裂いていく。

 消失した分、次々と新しいオフィリアの仮象体が出現していく。

 オフィリアの歌は依然続いていた。

「逃げましょう」

 オフェリア=明那は朧に言った。

 朧は頷く。

 近くの車のドアが突然開いた。

 朧が車の防犯システムを違法ハッキングして、管理を掌握強奪していた。

 犯罪行為そのものだった。

「乗って!!」

 朧はオフェリア=明那に指示を出した。

 オフィリアは頷いた。

「……どこに逃げても無駄だ。休眠状態を解除した以上、お前はロックオンされた――。マージの追跡システムがお前の居場所を伝えるぞ」

 仮象体に手こずるブラックシェルに対し、オフィリア=明那はインタラクティブボイスの出力を上げた。

 歌は指向性を帯び、ブラックシェルに襲い掛かる。

 ブラックシェルの聴覚を通じ、バイオリズムに干渉し、著しく乱していく。

 さすがのブラックシェルも耐えられないのか、頭を手で押さえていた。

 歌いながら、オフィリアは車に入った。

 朧もレイジを立ち上がらせる。酔っ払いのような覚束ない足取りで歩くと、レイジは車になだれ込むように乗り込む。

 抵抗の態度なのか、オフィリア=明那はブラックシェルに舌を突き出す。

 車を動かすと、朧も舌を出し、その場を走り去った。


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