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プロローグ
心救う<黒の女神>。
美しき黒蝶を引き連れ、迷える人の子を善き道へと導く、麗しき指導者なり。
奇跡の地にて人の世を見守り、世に危機あらば、その強き心と、清き魂より生まれ出る武器を托せし黒蝶を遣わしてこれを救うなり。
よりて人は、<黒の女神>を崇め、その使命に答えし者を<黒蝶の使徒>と呼び、また、<黒の女神>より与えられし武器を以て、心惑わせる悪しき者共より人の子を守りし者を<黒蝶騎士>と呼べるなり。
これより語らるるは、予言を巡りて起こされし【黒白戦争】と、それに関わりし<黒蝶騎士>達の闘いを描いた物語である。