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ギルドの受付嬢と-2-



ギルドがある大通りに出る頃には、街の異変に気がついた。

というより、変なのは街の人だった。


やたらとみんなこちらを見てくる。

なんだろう。この鳥のせいだろうか。




「ねえ、君。」


声を掛けられて振り向くと少し年下くらいの少女が話しかけてきた。

知らない子だ。

大きな目を濃いカールしたまつげが縁取っている。


「なに?」


「その鳥可愛いね。」


「あ、そうだね。」


やっぱり鳥が目立つのか、と思ったらさっと近づいてきて腕に抱きつかれた。

彼女の柔らかい上半身が腕に当たって甘い香りがする。

なぜかその匂いにゾクっとした。




「君はかっこいいね。ね、一緒にイこ?」




腕にしがみつくようにして背伸びした少女に耳元で言われる。

一瞬何なんだと混乱して、はっと気付いて掴まれた腕を捻って拘束を抜いた。

「君、いつからこんなことしてるの?」


少し距離をとって目の前の少女に問いかける。


「え、初めてだけど……。」


「ならよかった。もう二度しないこと。自分を大事にしないと。」


「ごめんなさい。でも、私……」


俺はポケットから財布を取り出した。

まだスられてはなかったようだ。


「よくないのかもしれないけど、本当に困ってるなら少し貸すから。俺もあんま持ってないけど。」


袋を開けて中を見る。

銀貨1枚、いや、2枚いけるだろ。うん。


「ふぇ?」


「だから、盗みなんてダメだよ。分かった?」


「えっ、ちっちがう!スリじゃない!」


「安心して。自警団には言わないから。」


「本当に違うって!!お兄さん見たら、熱くなって、なんかよく分かんなくなって、それで……ごめんなさい!」


少女は真っ赤になって走り去ってしまった。

こっちはポカンとするしかない。




「ピィ?」


肩の鳥の声で我に帰る。


「ごめん。行こうか、えーっと……とりあえずピィって呼んでいい?」


「ロビッ!ロービッ!」


「ロビ?それが名前?」


「ピィ!」


本当に賢い鳥だな。


「わかった。ロビ、行こうか。」


「ピィ!」


まだ続くジロジロとした視線の中ギルドに向かった。




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