表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/10

北大路魯山人の格言で考えると、関西人の味覚は、ある意味王道だと思う。

うまいは甘い』。

 伝説的な美食家、北大路魯山人さんの言葉だそうだ。


 少し前のペットボトルの緑茶のCMで、キャッチコピーとして引用されてたと思う。


 ボクは、これは美食家として、とても本質をいた言葉だ思う。



 ここからはボクの独断と偏見なのだが、『この世の美味しいと言われるものは、たいてい、大きく分類すれば“甘い”に分類される』と思っている。

 お肉も刺し身も生卵もご飯も小麦を材料にした各種の麺類めんるいも、旨味うまみという味覚も関わるからややこしいのだが、大雑把おおざっぱに、とても大雑把おおざっぱに分類すれば“甘い”に分類されると。


 スイーツのような、砂糖の、ハッキリとした甘さではない。

 ふんわりと、または優しく、またはおだやかにだが、ほとんどの美味しいものは、“甘い”のだと。


 だから、極論すると、ボクらは、例えば、お肉の甘さをご飯の甘さのオカズとして食べて、食事を楽しんでいるのだ。



 で、このボクの独断と偏見から結論とさせていただくのは申し訳ないのだが、『だから、関西人の味覚は正しい』と思っている。


 “関西人の味覚”?


 アレである。

 『お好み焼きをオカズにご飯を食べる』とか、『うどんとご飯がセットで、定食として出てくる』とかいうやつである。


 よく、全国の人が関西人にビックリすることの1つとして上がってくるネタである。



「炭水化物をオカズに炭水化物を食べるなんて……変なのー。

 ウフフフフ。

 ナイわーッ」

 大きなお世話である。

 それは栄養面の話である。

 味覚の話ではない。


 ボクは味覚の話をしているのだ。


 すべての美味しいものは、基本的に“甘い”。

 お肉にはお肉の甘さが、魚には魚の甘さが、そして、小麦を原料にした食材には、その甘さがあるのだ。

 お肉の甘さをオカズにご飯の甘さで食べる食事と、炭水化物の甘さをオカズにご飯の甘さで食べることが、“感覚として”何が違うのだろう?


 わかんない人には、こう言えば伝わるだろうか?


 全国で餃子をオカズにご飯を食べる人は、どれぐらいいるのだろう?

 これ、中国の人から見ると、ちょっとビックリだそうだ。


「餃子の皮って炭水化物じゃない?

 それをオカズにご飯を食べるなんて……変なのー。

 ウフフフフ。

 ナイわーッ」

 なんだそうだ。


 今、あなたが感じているモヤモヤまたはイライラが、長く関西人が感じているモヤモヤでイライラである。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ