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第10話 銃撃

(世界観をガン無視だな。最高だ)


 俺はマシンガンを撫でる。


 この世界はファンタジーが基盤だが、平気で現代兵器も登場する。

 ゲーム時代からそうだった。

 基本的にカオスなのだ。

 自在にアイテムを使える俺にとっては好都合である。


 ちなみにこのマシンガンは、プレーヤーは入手不可の武器だ。

 敵専用の銃で、かなり優遇されたスペックを誇る。

 もちろんチート持ちの俺には関係ない。

 IDを改竄すれば、どんな物からでもマシンガンを生み出せる。


 俺は壁を伝って着地すると、勇者パーティーの背後を陣取った。

 そこで迷彩を解除して姿を晒す。


 彼らはすぐに俺の存在に気付いた。

 ぎょっとした顔で構えようとするが、もう遅い。


 俺は満面の笑みでマシンガンの銃口を向けていた。

 引き金にかけた指に力を込める。


「くたばりやがれ、クソッタレ」


 俺は銃撃を開始した。

 大口径の弾丸が凄まじい勢いで吐き出される。


 教会の壁が抉られて、並べられた長椅子も粉砕された。

 女神をモチーフとして見事なステンドガラスは一瞬にして粉々になる。

 そして銃撃は、軌道上にいた勇者パーティーにも襲いかかった。


 血肉が破裂して霧となった。

 千切れ飛んだ四肢が宙を舞い、割れた眼球が床を転がる。

 ぶちまけられた臓腑は教会を染めて、スプラッターな彩りを加えていく。

 悲鳴も怒声も掻き消されて、連鎖する銃声だけが反響する。


 やがて俺は、弾切れになったマシンガンを捨てた。

 無事な長椅子に座って出来栄えを確かめる。


 半壊した教会。

 俺を中心として扇状に破壊の痕跡が広がっている。

 神聖だったその場所には、原形を失った四つの肉塊が飛散していた。




【のうきんせんし を たおした!】

【むっつりおんな を たおした!】

【どくぜつろり を たおした!】

【ちぇりーなゆうしゃ を たおした!】

【ムカイ は レベル が あがった!】

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