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番外編9話 優花の心情3

投稿を2日も休んでしまいすみません。今後遅くても3日に1話は投稿していきたいと思います。

ランキング外になりましたが、皆さんが読んでいてくれているのがすごく励みになります。本当にありがとうございます。

次の話から普通のシーンに戻ります。

この話は3000字強あるので、少し分量がありますが最後まで読んでいただけると嬉しいです。


 思っていた以上に平均点を出せて嬉しくて仁にも点数を聞く。私より平均点が約10点ぐらい高くてやっぱり頭がいいなって思った。今回のテストで仁には勝てなかったけど、私も自信が持てる点数はとれたと思う。結果は出せたしファッションショーに来てもらえる! 


 仁と話していると榎本くんが私たちに遊びの誘いをしてくる。私のことは信用してくれるって言ってくれたけど、まだ他の人を信用しきっているわけじゃない。だから今回の遊びはいい機会だと思う。私はすぐさまokといった。すると仁も続いて言う。


「俺もいいよ。でも何して遊ぶの?」


「うーん。お祭りとかどう? 後はプールとか?」


「お祭りは良いよ。でもプールは嫌かな?」


 みんなとお祭りに行くのは楽しみだからいきたい。でもプールは肌も出すし、行くなら仁と二人で行きたい。お祭りもできれば仁と2人で行きたいけど...。


 みんなと話し終わって仁と二人で帰っていると仁が真剣そうに話しかけてきた。


「優花。今日ちょっと寄りたいところがあるんだけどいい?」


「うん。どこに行くの?」


「優花と一緒で俺を助けようとしてくれた奴のところ」


「え? あ、それは私行かない方がいい?」


「どっちでもいいけど来てくれた方がいいかも」


「じゃあいくよ!」


 気を使ってくれたのかな? 教えてねって前に言ったから誘ってくれたのだと思う。今回は仁が来てほしいって言ってくれたから行くけど、気を使われているなら今後は言わないようにしよう。仁の負担にしたくないし...。


 その人たち2人と会ってみると、どちらも仁とはかかわらなさそうな不良2人で驚いた。一瞬遊びで仁を助けるとか言っていたのかと疑ったけど、少しづつ話していくとそうじゃないとすぐわかった。話を聞いていて、仁が私以外の人にもちゃんと相談できる人がいて嬉しいという気持ちが沸き上がってきた。その感情とは別にちょっと寂しいと思う。私が仁の一番になりたいのにこんな人たちもいるってわかってしまったから。


 2人の不良と別れて仁が私の心配をしてくれる。


「そういえば優花はもう男性の事が苦手じゃないの?」


「そうだね。そりゃあ目の前で怒鳴られたりしたら苦手意識が出て来るかもしれないよ? でも今のところは大丈夫かな?」


「よかった」


「次は仁の番だもんね。徐々に頑張ろうね」


「あぁ」


 仁のために動いているのに、仁はいつでも私を心配してくれる。こんな仁だから私は好きになったんだと思う。仁自身よりその他の人を心配するところ。でも少しは仁自身のことも考えてほしい。もっと信用されたらそうなってくれるのかな? 



 夏祭り当日。私が浴衣姿で居間にいると仁が甚平で来る。


(かっこいい。いつもかっこいいけど、髪を整えて甚平を着ている仁は別格。それを始めに見れるのは嬉しい。ママ。再婚してくれてありがと!)


 すると仁が私のことをずっと見て立っている。なんでだろう。ちょっとでもかわいいって思ってくれたかな? 


「どうしたの?」


「あ、ごめん」


「それよりも大丈夫? ずっと立ってこっち見てたけど?」


「大丈夫。似合ってるね」


「え? ありがとう」


 突然言うなんて卑怯だょ。心の準備が必要だょ...。顔が赤くなっているとわかるぐらい顔が熱い。だからちょっと洗面所に言って平常心を保つように時間を置く。


 少し時間がたって仁と一緒に神社に向かう。私がいつもと違い下駄をはいているからか、歩くペースを落としてくれている。


(些細なところでも優しさを感じる。本当にこういう所が好き)


 神社でみんなと合流していろいろな屋台を回る。仁はチョコバナナを買っていて、ちょっと食べたいと思ってしまった。すると仁が私に一口食べさせてくれた。はっきり言って味が分からない。好きな人に食べさせてもらえるんだから味なんてわからないょ。仁の方を向くと仁も顔が赤くて、少しは私のことを気にしてもらえているのかなって思って嬉しい。


 私と里穂がフランクフルトを食べて回っていると菊池くんが言う。


「女子がフランクフルトを食べるってエロい...」


 はっきり言ってちょっと軽蔑した。私だってちょっとはエッチな動画を見るから別に思うことにたいして何も思わない。でも口に出しちゃだめだよ。そう思っていると里穂も嫌そうな顔をしていた。


 花火が始まる頃、人が多くなってきて歩くのが大変だった。下駄で来るんじゃなかった...。そう思っていると仁が手を繋いでくれた。


(え? 手汗大丈夫? 嬉しすぎて仁のことが見れない。でも手を離すのは嫌。だからちゃんと握り返す)

 

 恥ずかしすぎて話しかけられない。でも居心地のいい今の状態がいい。すると仁が言う。


「隆一たちいなくない?」


「そうだね。はぐれちゃったね」


「ちょっと連絡だけ入れておくよ」


「うん」


 みんななんではぐれたかわからないけどありがとう! 二人っきりで花火がみれるなんて嬉しい。いや嬉しいって言葉じゃ言い切れないほどに嬉しい。


「始まったよ!」


「そうだね」


「きれい」


「うん」


 花火もきれいだけど、仁と一緒に見れるって言うのがいい。今まで好きな人がいなかったけど、恋ってこんな感じなんだ。本当この人に好きになってよかった。花火が終わって決意する。ここまでしてくれたから嫌いってわけじゃないと思うだから...。


「仁は私のことどう思ってる? 私は仁のこと好きだよ?」


「俺は...。ちょっとまだわからない。でも優花のことが好きかもしれないとは思う。はっきりとわかったらちゃんと言うからもう少し待っててくれないか? 夏休み中には返事するから」


「うん!」


 ちゃんと考えてくれていることが嬉しかった。それも仁から好きかもしれないって言ってくれて悶絶しそう。すると榎本くんたちにこの会話が聞かれてしまった。


 榎本くんたちに公園で待っていてもらった。はっきり言ってここまで隠し通せたのがすごいと思う。だから私はこのメンバーにならすべてをちゃんと話してもいい思った。私がそう言うと仁も納得してくれて私たちの家に向かう。


 そこでみんなにすべてを話すとみんなも納得してくれた。すると里穂が私にチャットで連絡してくる。


[ちょっと今から2人ではなさない?]


[うん]


私と里穂は私の部屋に二人で行く。


「優花は龍宮寺くんのこと好きなんでしょ?」


「うん...。黙っててごめんね」


 やっぱりこの話だよね。はっきり言って私が仁のことを好きな事は里穂は気づいていると思う。


「学校の行動と今日の行動を見ていたらわかるよ。だから私も手伝うよ」


「え? いいの?」


「うん。だって友達じゃん。後、龍宮寺くんって意外に人気だから早めにゲットしちゃわないとだよ?」


「仁ってそんなに人気なの?」


「そりゃあそうだよ! 優花が知らないのは龍宮寺くんの彼女って設定なんだからみんな優花の前で言わないでしょ! 龍宮寺くんって顔はそこそこかっこいいし、頭もいい。運動もできる。それに誰にでも優しい。はっきり言って欠点って言う欠点がない」


 里穂に言われてちょっと焦りを感じた。仁って人気あったんだ...。でも今日好きかもって言ってもらえたから...。でも気持ちって変わるもんね。


「そうだよね。頑張る...」


「じゃあ二人で今度作戦を練ろう!」


「うん!」


 話が終わり、みんなと解散する。仁が取られちゃうかもって思ったけど、それでも最優先は仁の克服。だから...。


「前に友達を紹介したいって言ったの覚えてる?」


「うん」


「その子明日紹介するね」


「わかった。ありがとう」 


 はっきり言って優里が仁のことを好きになっちゃうかもしれない。だけど私がより頑張れば...。



 もっと仁にアピールしなくちゃ。来月には付き合っているのかな? 付き合っていたら文化祭。ハロウィン。クリスマスとかいろいろ一緒に居たいな。後、恋人だからそれ以上のことも...。

読んでいただきありがとうございます。

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