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番外編8話 優花の心情2

皆さんのおかげでランキング40位以内にまた戻ってこれていました! 本当に嬉しいです。

これからも楽しい。もっと読みたいと思えるような作品を書いていきたいと思いますので応援よろしくお願いします。


 私一人で仁の問題を解決しようと思ってた。でも仁は他の人も頼ってた。仁が早く克服できるならいいと思うけど、できれば私一人だけで解決してあげたかったな。その人と会話して家に帰ってきて仁がお出かけの誘いをしてくれた。


(もしかしてデートかな? 仁はそう思ってないかもだけど、私はそう思っていいよね?)


 嬉しすぎてすぐokした。自分でも思うほど顔が赤いと思う。好きな子から遊びに誘わてたら嬉しいよ。でも顔に出るのはどうにかしたいな。やっぱり顔が赤いまま話すのは恥ずかしい...。でも治らないよ。


 テスト当日の朝、緊張しすぎていた。転校して初めてのテスト。ここで結果を出さなかったら仁に申しわけない。

 

 ここまで教えてもらったのに私が結果を出さなかったら仁は失望するかな? そんなことはないと思うけど少し不安。すると仁が通学中に話しかけてくれた。


「優花。今から緊張したら体持たないよ? もっとリラックスしてさ。俺はいつも開き直ってるよ」


「開き直り?」


 緊張をほぐしてくれるために話しかけてくれていると思う。でも緊張しちゃうのはしょうがないじゃん! リラックスなんてできないよ。それに開き直りってなに?


「そそ。もうテスト当日だから今から勉強しても結果は同じって思って勉強のことは考えないようにしてる。家に帰ったら何しようかな? ちょっと運動でもしようかな? とかさ! それでも考えちゃうときはあるけど、それはしょうがないなって割り切ってる」


「そっか。参考にしてみる。じゃあ勉強以外の事考えたいから一つお願いしてもいい?」


 そう言う考えもあるよね。仁がここまで言ってくれている。だから仁が失望するっていう不安はすぐになくなった。だから私は一つ仁にお願いする。


「もし私がいい成績をとったら夏にあるファッションショーに来てくれないかな?」


「行くよ。別に成績が良くなくても行くって」


「それは私のけじめ。仁に運動を教わった成果を見せたい。でもまずは仁に勉強を教わった成果を見せたい。だからここでちゃんと結果を出したいんだ」


 ここで結果が出せれば、ファッションショーでも結果が出せる気がする。それにファッションショーのために朝のランニングをしている。朝のランニング方法も仁から教えてもらったからここでも私を成長を見てほしい。仁は結果に関係無く行くと言ってくれたけどこれはけじめ。だから成績が悪かったら来てもらわない。


(そしてできれば、少しでもいいから私を見てほしい。少しでもいいから好き、可愛いって思ってほしい)


 テストは順調に進んだ。私的にはよくできたと思う。テスト最終日もそのまま順調に進んでいた。そんな時森くんが仁に対してカンニングをしたと言い出して、生徒指導室に行ってしまった。


 仁は絶対にカンニングなんてしない。だってここまで一緒に勉強をしてきたのにカンニングをする意味がないもん。でもそんなの一緒にやっている人しかわからない。だから...。


 だから私はクラスメイトに言って手伝ってもらうことにした。みんなも最初は乗り気じゃなった。だけど私が説得し始めると、里穂や榎本くん、菊池くんも説得してくれた。みんなの協力でクラスの半分以上の著名までした。これで仁のカンニング疑惑が晴れればいいけど...。


 私たちは生徒指導室に入ると仁は誰も信用しきっていないような瞳をしてた。


 ごめん、ごめんね。もっと私が早く来れば...。そう思ったら森くんと先生に苛立ちを感じ始めた。

 

 私たちは先生を説得し始める。すると森くんはみるみるうちに顔が青くなり、あいまいなことを言い始めた。先生は仁も含めて帰っていいといったけど、そんなの納得いかない。


「それはおかしくないですか? 仁に迷惑をかけて森くんはお咎めは無し。それで表面上の謝罪だけで帰っていいですか? おかしいんじゃないですか? それに仁、あの状況で仁の意見を聞いてもらえたの?」


「それはまず森の意見からって思って」


 そんなの先生の私情じゃん! 私だって仁のために動いているけど、先生という立場なんだから普通は平等に見るんじゃないの! 苛立ちが収まらない。


「それは不公平じゃないんですか? まず森くんの意見を聞く? じゃあその時の仁の心情はどうなんですか? 一方的に聞いていたって言うのはおかしいと思います」


「...」


「このことは校長先生に言わさせていただきます。今の話も録音させていただきましたので」


「え?」


 先生は唖然としてた。私はすぐに校長先生に言う。校長先生も厳重注意とかいう甘い処置をとったけど、そんなのおかしい! でも私一人で何ができるの? ここで抗議しても結果は変わらないと思う。だったら私は仁のそばにいてあげたい。


 私が校長室から出ると仁が一人で待っていてくれる。


「え? 待っててくれたの?」


「普通待ってるよ」


 仁自身がつらいのに、それでも私を待っていてくれるなんて。本当に自分のことより他人のことを優先してしまう。だから私一人でもいいから一緒にいて助けてあげたい。すると仁が泣き始めた。 なんで? まだ先生がなにかいった?


「え? なんで泣いているの?」


「いや。今回のことが嬉しすぎてね」


「...」


 そんな風に思ってもらえたならよかった。そう思っていたら仁から思いもよらないことを言われる。


「多分だけど、優花のことを信用できると思う。今回の件は優花に全面的に頼り切っていたと思う。だから今後も頼ろうと思ったし、信用しようとも思った」


「そっか。ならよかった。でもまだ仁の問題が克服できたわけじゃないから一緒に頑張ろ!」


 信用してもらえるようになったのは嬉しい。だけど私だけじゃダメ。みんなのことを信用できるようになってほしい。だから一緒に頑張ろうと思った。


 でも仁に信用してもらえるようになったのは嬉しいな。信用してもらえるようになったから仁が私のことを少しは好きって思えてくれたらいいな。できたら付き合っていろいろなことをしたいな。

読んでいただきありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 面白くて今日一日で全部読みました! [一言] 優花が仁のことをお前って言ってるのが、ちょっと、ん?ってなります
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