番外編7話 優花の心情1
火曜、水曜は投稿できるか分かりませんができる限り頑張ろうと思います。
皆さんのおかげでランキングにもぎりぎり残っている状況です。明日にはランキング外になると思いますが頑張って書いていこうと思います。
本当に感謝しかありません。
仁が私と西村くんの問題を解決してくれた。あの時私は何もできなかった。だから仁は西村くんに刺されてしまった。私がもっとしていれば...。もっとちゃんとしていればあんなことにならなかったと思う。病室で目が覚めていないときは本当に絶望しかなかった。私のせいで怪我をさせてしまった。だから目を覚ました時思った。私の気持ちは関係ない。仁のために出来ることならなんでもしようと思う。
「私が仁のことが好きでも、仁が他の子が好きになったら身を引こうと思う。私は仁のためなら何でもする。だからこの気持ちが叶わなくても仁の問題はできる限り手伝いたい。これぐらいしか私が仁に出来ることはないから...」
前々から気付いていたけど、私は仁のことが好き。でもこれは私個人の感情。仁を縛ってはいけない。
仁の問題を解決するためにいろいろ考えた。まずいろいろな人かかわってほしい。それでいろいろな人の感情を知ってもらって、仁が少しでも信用できるようになってくれればと思う。だから偽カップルは続けてもらおうと思う。偽カップルを終えてしまったらクラスの悪者になってしまうと思う。そうするとクラスメイトとは話せない雰囲気になってしまう。
決して私が偽カップルを続けたいとかじゃないからね! 少しだけ、もう少しだけこの関係をとか思ってないんだから!
学校に行くと仁に榎本くんと菊池くんが勉強を教えてほしいと言っていた。これはいいチャンスだと思った。榎本くんや菊池くんとはよく話しているからそこまでだけど今までより話すだけで違うと思う。それに里穂を誘ったら今まで仁があまりかかわってこなかった人だから変化はあると思う。
だけど少し不安なこともある。里穂ちゃんかわいいから仁が好きになっちゃったらどうしよう? でもこれは私個人の感情。だからそんな事は言っていられない。
「じゃあ私たち5人で勉強しない? 仁に図書館で勉強教わっているけどどうかな? 仁さえよければだけど」
「いいよ」
仁は心よく受けてくれる。私含めて5人で勉強を始めようとした時、榎本くんが仲のいいカップルって感じだねって言ってくれた。そんなこと言ってくれて本当に嬉しすぎる。すぐ仁がこっちを向いてきて、恥ずかしすぎてそっぽを向いてしまう。こんな顔みせられないよ。
教える方針として私は仁に教わって、里穂は榎本くんと菊池くんに教えることになった。
(少しホッとした。里穂が頭良くなかったら仁に教わっていたと思う。もしかしたら仁が里穂を好きになっちゃう...。)
こんな感情は助けるためになくそうと思っていたのに、やっぱり思ってしまう。勉強を始めて結構立った時、里穂が仁に質問しに行く。二人が仲良く話しているのをみていると心が痛い。なぜか体が勝手に動いて仁を蹴っていた。
本当はこんなことするはずじゃなかった。でも勝手に動いちゃったんだもん。嫌われてないかな? でも仁も悪いよ。私は好きって伝えているのに里穂とデレデレ話しているんだもん。
こんな気持ちを里穂と仁が話してからずっと感じる。こんな私嫌なのに...。すると仁が帰り道にまた里穂と話し始める。
その時イライラが止まらなかった。仁が私のところに来たから言ってしまう。
「だって私告白したじゃん。なのに他の女の子と仲良く話しているし...」
こんなこと言うつもりはなかった。なんで言っちゃったんだろう。こんな私が嫌になる。そんな私のわがままにも仁はちゃんと考えて答えてくれた。
私のせいで困らせているのに仁はちゃんと考えてくれている。誰にでも真剣に考えて答えてくれる仁だから私は好きになったんだと思う。
でも少しわがままを言っていいなら私以外にあまり優しくしないでよ。
私だけを見てよ...。
読んでいただきありがとうございます。




