24話 真実を伝える
まず皆さん本当にすみません。昨日投稿しようと思ったのですが、執筆の時間が取れませんでした。
明日から平日が始まるためもしかしたら投稿できないかもです。
本当のことを言うか? でも本当のことを言ってしまったら...。
「少し優花と話す時間をくれないか? こんな時に時間が欲しいなんて言うのはおかしいと思う。それでもこれは俺と優花のことだから俺だけじゃ判断できない」
「わかった。すぐ近くの公園にいるからそこで待ってる」
「あぁ」
俺が答えると隆一たちは公園に向かってくれた。
「優花。本当のことを話す?」
「私は話した方がいいと思う。今回言わなかったらみんな私たちの事を全面的に信用できないと思う。それだと友達とは言えないと思うんだ。私と仁のことすべて話そ? 話してもみんな納得してくれると私は思うよ?」
「そうだね」
なんで俺一人でここまで考えられなかったんだ? 優花にいつもいつも頼ってばかりで本当に申し訳ない。
話す内容が決まり、みんながいる公園に向かう。公園に着くとみんなブランコに乗りながら話している。でもどこかみんな悩んでいるように見える。
(俺がちゃんと話さなかったからかな? 隆一のことは信用してると思っているけど心のどこかで信用できていなかったのか?)
「待たせてごめん」
「いいよ。それで話してくれるのか? 俺は仁たちが話したくないなら話さなくてもいいと思ってる。誰だって話したくないことが1つや2つあると思うから」
「話すよ。でもまずは場所を変えよう」
「わかった」
俺はそう言い、家に向かう。ここで全て話さなかったら今後も話さないと思う。だから今回はいい機会だと思う。
家に着くと結城さんが聞いてくる。
「なんで龍宮寺の家なの?」
「まずは家に入ってほしい」
「うん」
家に上げて、居間に入ってもらう。俺が優花にアイコンタクトをして話すことを決意する。
「じゃあ俺と優花の関係を話すよ」
「あぁ」
話し始める。優花が義妹のこと。俺が刺された事件のこと。優花と俺がなんで付き合っているのか。そして俺が人を信用することが難しいこと。俺と優花のことをすべて話す。話し終わるとみんな少しの沈黙があった。少しして隆一が話し始める。
「まず仁と優花さんが義兄妹ってことでいいか?」
「あぁ」
「で、仁の問題を解決するために偽カップルをやっていると?」
「うん」
そこまで話すとみんなが少し納得してくれているような、していないような顔をする。そのまま隆一が俺に問いかける。
「それでだけど仁は俺や菊池、結城さんのことを信用していないってことなのか?」
「いや、今は信用していないわけじゃない。カンニング疑惑をきっかけに少しずつだけど信用できるようにはなって来てる」
「じゃあ今は俺たちのことを信用でき始めているって状況でいい?」
「あぁ。本当に黙っていてごめん」
みんなに謝り、俺と優花が黙っていると結城さんが話し始める。
「義兄妹ってことには驚いたけど、2人は今の生活に納得しているんだよね?」
「うん。私は納得してるよ」
「俺も」
「じゃあいいんじゃない? 話を聞いた時、私は踏み込んじゃいけないことを聞いちゃったなって思った。でも話してくれた限り、私は仁くんの事をサポートしたいと思ってるよ」
「俺もだよ。仁はさもっと人を頼れよ。俺もここにいるみんなも多分お前の味方だぜ?」
隆一が言った後、菊池くんが言い始める。
「そうだよ。後一つ頼みたいことあるんだけどいい?」
「うん」
「まずさ、俺の事も菊池じゃなくて岳って呼んでよ。俺はまだ隆一みたいに仲良くはないけど、お前と仲良くなりたいと思ってるよ」
「ありがとう。今後も宜しくな、岳」
「おう」
「私は優花と話したいからちょっと席外すね」
結城さんがそう言うと優花と一緒に席を外す。居間に隆一と岳と3人になる。
「それでさ、お前は優花さんのこと好きじゃないの?」
「わからない。でも嫌いじゃない。好きに近いと思う。でも今結論を出すことはできない」
「そっか。まあそれはお前が決める事だけど、早めに言ってあげろよ」
「あぁ」
話し終わると、優花たちも話が終わって居間に降りてくる。そして結城さんが言う。
「じゃあこの話は終わり! 今度はみんなで遊びに行こ! どこでもいいからさ」
「「「「うん」」」」」
「じゃあグループで遊ぶ日を連絡するね!」
次の遊ぶ約束をして解散する。俺と優花が居間に残る。
「言ってよかったでしょ?」
「そうだね」
「みんな信用できる人たちだと思うよ」
「うん」
「後さ、明日暇?」
特に明日の予定はない。でも突然言われたため少しドキッとする。
「暇だけど」
「前に友達を紹介したいって言ったの覚えてる?」
「うん」
「その子明日紹介するね」
そんなこと前言ってたな。本当に何から何までお世話になってるな。
「わかった。ありがとう」
「ううん。私がしたいことだから! じゃあおやすみ」
「おやすみ」
お互い話が終わり自分の部屋に戻った。
読んでいただきありがとうございます。




