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19話 テスト

総合評価2000突破を記念して本日は2話投稿します!

本当にありがとうございます。

また皆様のおかげでブックマーク600付近まで来ました。このままブックマーク1000を目指して頑張っていきます。

もう一話はいつも通り20時前後に投稿するのでお楽しみに!


 みんなと放課後テスト勉強したり、卓也と石上さんといろいろと話していたらテスト翌日まであっという間に来た。


「仁。明日なんだけどテスト大丈夫?」


「大丈夫だよ。優花は心配?」


「うん」


「ここまで頑張ったんだから大丈夫だよ。それにもし結果が出なくても今までの勉強は無駄にならないと思うよ。自信を持ってテスト受けよ。俺はいつもそう思ってテスト受けてるよ!」


「そっか。うん。明日お互い頑張ろっか」


「うん」


「おやすみ!」


「おやすみ」


 優花が転校する前にいた高校のレベルが低かったから不安になるのもわかる。でもここまで一緒に頑張ったし結果は出ると思ってる。もし出なかったらその時はまた俺がちゃんと教えてあげればいい。隆一や菊池くんもそれなりに仕上がっていたし、結城さんはもともと教える側だったため特に心配はしていない。


(できるならみんなが納得できる順位がいいな)


-----------------------------------------------------------------------------------------------



テスト当日の朝、いつも通り優花と一緒に登校する。ちょっと緊張しているっぽい。


「優花。今から緊張したら体持たないよ。もっとリラックスしてさ。俺はいつも開き直りしてるよ!」


「開き直り?」


「そそ。もうテスト当日だから今から勉強しても結果は同じって思って勉強のことは考えないようにしてる。家に帰ったら何しようかな? ちょっと運動でもしようかな? とかさ! それでも考えちゃうときはあるけど、それはしょうがないなって割り切ってる」


「そっか。参考にしてみる。じゃあ勉強以外の事考えたいから一つお願いしてもいい?」


「いいよ。なに?」


「もし私がいい成績をとったら夏にあるファッションショーに来てくれないかな?」


 ファッションショー...。優花が今でも朝のランニングをやっているのはこのためだったのか。普通に優花が歩いている姿が見たいし、どんな感じでモデルをやっているのかも知りたい。人をそこまで知らなくてもある程度信用はできるんだろう。でも優花や卓也、隆一にはいろいろな面で助けられてるし普通以上の存在になりたいと思ってる。


「行くよ。別に成績が良くなくても行くって」


「それは私のけじめ。仁に運動を教わった成果を見せたい。でもまずは仁に勉強を教わった成果を見せたい。だからここでちゃんと結果を出したいんだ」


「そっか。でも気負わない程度に頑張ってね」


「仁こそ頑張ってよね。私が仁より上の順位に行く可能性だってあるんだから!」


 言ってくれるな。前回のテストも学年トップグループだし、今回だって勉強に抜かりない。


「負けないよ。でもお互い頑張ろう」


「うん!」


 話していたから優花の緊張がほぐれたと思う。これで本領発揮してくれればいいな。なんやかんやでテスト初日があっという間に終わった。2日目も特に問題なく終わったが、3日目のテストが終わった瞬間、森くんが俺に言ってきた。


「先生! こいつカンニングしていました!」


「え?」


 森くんが言ったことに戸惑いを隠せなかった。


読んでいただきありがとうございます。

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