12話 優花を助けるために
まずブックマーク300人突破と総合評価1100突破ありがとうございます。モチベーション向上になります。
本日12時.19時.22時に更新する予定です。
今日と明日で優花の問題を解決させる予定です。
俺は何がしたいんだ? 優花と一緒にいて楽しいし、助けたいとも思う。だけどここまでするのはお節介ではないか?
俺は助けたいという気持ちを利用して、自分自身の気持ちに嘘をついていることを隠している。口ではああいってるけど、あの事件以来心の底から信用できる人はいない。
(今になって罪悪感でいっぱいになってきた)
するとスマホに卓也から電話が来る。
「仁。情報が整ったから伝えるけどいいか?」
「あぁ。頼む」
卓也からの情報をまとめると西村は隣の市に住んでいるらしく、隣の市にある不良グループと少し繋がっているらしい。喧嘩も前はやっていたらしいがモデル業が売れ始めてからはやらなくなったらしいがそこは明確にはわからない。西村の父親が国の幹部であるため、問題が起きてももみ消されるから西村自身を潰すしかない。
ここまでやばい奴だったとは...。でもこの件を解決しなくちゃ優花の苦しみは解決しないと思う。
(卓也と会いたいが、優花と平日は毎日帰っているため行ける機会がないため休日しか会えない)
「情報ありがとな。今度会えるか?」
「明日の夜とかどうだ?」
明日の夜は予定ないよな。
「あぁ。ゲーセンに行くよ」
「わかった」
会う約束をして電話を切る。さすがにこの件については覚悟決めなきゃだよな。
次の日、卓也と会いに行くと不良が大勢いた。
「卓也。待たせてごめん」
「いいって。それより一つ相談がある。お前、俺のグループに入らないか?」
「え?」
不良のグループに俺が? どういう活動をしているかわからないし、俺はそっちの業界に行く気はない。それに人を信用できないのにグループに入ってどうする?
「悪い。グループに入る気はない」
「そっか。じゃあお前は西村をどうするんだ? 討論で収まるガラじゃねーぞ? 喧嘩になったら絶対あいつは人数連れてお前を潰すぞ?」
「...」
わかっている。一対一ならそうそう負けることはない。でも大勢が来るなら話は別。大勢が来た時の案が出てこない。
「逆に聞くよ。お前はなんで俺たちのグループに入りたくないんだ?」
本音を言うか迷う。少し悩み結論をだす。
「俺さ、中学の時めちゃくちゃ尊敬していて、信用していたバスケ部の先輩に裏切られて、バスケ部を退部させられているんだよ。それ以降人を信用することをやめた。だからお前らのグループに入っても人を信用することはないし、迷惑をかけることになる」
愚策だったとは思う。人を信用できないって言われたら助けたいなんて思わない。
「まあそのことは知っていた。だけど信用できないって言うのは嘘だろ? 今俺たちを少しでも信用してくれたろ? だから話したんじゃないのか?」
俺は信用していたのか?
「まあぶっちゃけ助ける方針でいるからいいよ。でも助けに出るのは俺とお前のことを助けて良いって言う奴だけ。いいな?」
「本当に助かる」
結局一緒に戦ってくれるのは顔見知りの4人と卓也の合わせて5人。卓也が俺に問う。
「それでどうやって戦うんだ?」
「この件は俺の義妹を助けたくて始めたんだ。多分だけど優花と西村が話し合いで解決するわけじゃない。だからその場を強制的に作ってあげたいと思ってる」
「フーン。まあべつになんでもいいけどよ。じゃあ日程が決まったら連絡してくれ」
「わかった」
これを実行するにはまずは、優花の苦手を最低限克服してもらわなくちゃいけない。そのためには後最低2週間は必要だ。まずは優花の進行具合を見つつこの計画を進めていこう。
そんな計画を練っていたが、現実はうまくはいかなかった。
読んでいただきありがとうございます




