番外編6話 優花の心情変化3
明日は3話上げられたら上げたいと思います。
元通っていた高校とこの高校だとレベルが全然違う。昔から数学の理解に時間がかかったけど、今はより時間がかかる。だから勉強を教えてくれると言ってくれて本当にありがたい。
2時間近く仁くんが教えてくれた。教え方がうまくて、理解しやすかった。
「呑み込みが早いね。次のテストでいい点数が取れるよ!」
呑み込みが早いと言ってもらえて嬉しかったけど、次のテストもいい点数が取れるか不安。すると仁はより私のことを褒めてくれた。お世辞で褒めてくれているってよりかは本心に近い感じで褒めてくれていることが伝わってきたため、自信になった。
図書館での勉強が終わり、一緒に帰宅する。仁が一緒にス〇バに行こうと言ってくる。
(最近新作の飲み物がでて飲みたかったんだよー)
本心では行きたいと思っている。だけどいつも通り無表情に言ってしまった。本当はもっと仲良く話していきたいのに...。
仁と一緒に飲み物を買おうとすると、なぜか仁がお金を払ってくれた。私の方がお金持っているし、私が本当は払ってあげるべきなのに。私もここは譲れなかったので、お互い討論になったが、結局は私が折れることになる。
(変なところで頑固なんだから!)
一緒に公園に行った時、私のことを心配してくれていた。だからなんで私にこんなに優しいの?
(もしかして私のこと好きなの?)
一瞬そうよぎる。でもすぐにそうではないと思う。仁からの目線がそう言う目で見て来てないことはいつも一緒に暮らしている私が一番知っているから。
家に帰り、一緒に夜ご飯を食べる。仁のことを見てしまう。ゴーヤ嫌いなんだね。残している。でも残すのはダメ。
「仁。ちゃんと食べなくちゃだめだよ」
つい言ってしまう。仁も少し嫌な顔をしながら食べている。
(かわいい)
呼び捨てにしたことに対してママが冷やかしに入って来る。私もそのことについて顔を赤くしてしまう。なんで仁のことでこんなに顔を赤くするの? それより先週は仁のこと何てあまり見なかったのに、今日はちょくちょく見てしまっていた自分を思い出すと恥ずかしい。
私は恥ずかしさのあまり部屋に戻る。でも呼び方について仁とは話した方がいいよね...。私は1時間ぐらい部屋で考えて仁の部屋に向かう。
「部屋に入っていい?」
(迷惑じゃないよね? 入れてもらえないとかかないよね?)
返事がない...。もしかして迷惑だった? 夜も遅いもんね。日を改めよう。別に今日じゃなくてもいいもんね...。部屋じゃなくて居間でも話せるもんね。
ショックだったため、私自身に言い訳を言い聞かせる。するとすぐに仁から言われる。
「ごめんごめん。入っていいよ」
ホッとして、部屋に入る。仁の部屋ってこうなっているんだ。仁の服も居間に来る服と違って、カジュアル感がでててちょっと良い。それに加えてコンタクトを外していて、眼鏡をつけていた。
(待って。かっこいい)
って私が色目使われてて嫌なのに、仁につかってどうするの! でも偽物でもカップルなんだし少しなら...。少し沈黙してから仁に言う。
「突然ごめんね」
「いいよ。どうしたの?」
「呼び捨てにしてごめんね」
すると仁は今後は誰にでもお互い呼び捨てで行こうと言ってくれた。
(仁は本当にそれでいいの? 偽カップルだし呼び捨てで言い合っていたら絶対に仁が好きな子ができたら勘違いされる。仁の高校人生をドブに捨てているようなものだよ?)
申し訳ない気持ち、だけど私のことのため、それを口に出せない。
後後考えてみると、誰が居ても今日は呼び捨てをしていたなと思い、顔を赤くする。
(仁にこんな顔見てほしくない)
私はそう思い、強く言い訳をいって部屋を後にした。でもよかった。嫌われているわけでもないし、このままもっと仲良くなれたらいいな。
男性のことは苦手だけど、仁の部屋には普通にはいれた。
私もしかしたら仁のこと...。
読んでいただきありがとうございます。




