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番外編5話 優花の心情変化2

ブックマークや評価をしていただけたらモチベーション向上になります。まだしていないくて、この作品が楽しいと少しでも思いましたらよろしければお願いします。後1話優花視点が続きます。


 朝一緒にランニングしている時も集中できなかった。


(今日からカップルなんだよね。偽物だけど...)


 仁と一緒に登校するため、朝食を一緒に取る。するとママが仁に尋ねる。


「今日は仁くん家でるの遅いね」

 

「今日から優花さんと一緒に通うんですよ」


 私はビクッとする。まだママには言ってなかった。ママにどう説明していいかわからない。まずストーカー行為をされていたこと自体、仁に話したのが初めて。ママそんなこと言えなかった。そのため偽カップルのことだって説明できない。


(付き合い始めたと説明するのは仁に迷惑かけちゃうし)


 それにしても仁はなんで優花さんって呼ぶの? 優花って昨日は呼んでるれたじゃん? 一緒に家を出て登校する。歩いているとき、ずっとさん付けされたことを考えてきたら仁が話しかけてくる。


「優花さん本当に大丈夫?」


「何が?」


 少し強めに聞いてしまう。とっさにこたえる時、少し強く言ってしまう。本当に申し訳ない。


「偽カップルのことだけど」


 それを言われて思い出す。ずっとさん付けされていたことばかり考えていた。そう言えば偽カップルになったから一緒に登校しているんだよね。いつもいつも気を使ってくれているけど、逆に仁は大丈夫なの? さん付けされたことをずっと考えていても意味ないよね!


「大丈夫。私が頼んでいることだしね。今日からよろしくね。後優花さんじゃなくて優花ね」


 勇気をもって言う。


(言えた!)


「あ、ごめん」


 仁もやっと気づいてくれた。その後仁が偽カップルって何やるのと質問してきたため、手を繋ぐと答える。たしかカップルって手を繋いでたりしてない? でも仁のことすら近くに来すぎると少し震えるのに、今の私じゃできない。


 その次の案は現実的な案を仁が出す。


(一緒にお昼を食べるか。でも一緒に食べてくれたら周りに来る男子が少しは減るかな? ここまで頼っているのだからもう少し頼っても大丈夫だよね?)


 私は仁に勉強も教えてほしいとお願いする。仁は心よく了承してくれた。ぶっちゃけ仁じゃなくてもよかった。でも偽カップルらしいことと言えばって思うし、仁なら大丈夫とも思っている。


 学校に着くと予想通りクラスメイトが私に質問攻めしてきた。一緒に登校してきただけで、付き合っているのかなど聞いてきて、戸惑っていると仁が答えてくれる。


(頼りになる...)


 クラスのみんなには嘘をついて悪いとは思っているけど、これが今の私と仁に考えられる最善策だと思う。だから申し訳なさもありながらしょうがないとも思っている。でも仁には本当に申し訳ないと思っている。私のせいで静かにしていたクラスからも注目の的になってしまったし、もし仁に好きな子が居たら勘違いされてしまう。


 そう考えた時、胸が少し痛く感じる。


(なんでだろう?)


 お昼休み、仁の言われた通り一緒にご飯を食べるため校庭のベンチにいきご飯を食べる。理由を聞いて納得はしたけど、モデル業をやっているから視線を集めるのはなれているけど、モデル業の視線と今向けられている視線は違うため、緊張する。


「ちょっと待ってて。お昼買ってくる」


 え? なんで? 昨日渡したじゃん! 


「待って。お弁当持ってきたよ?」


「朝渡されなかったから無いと思ってた」


 理由を聞いて少しは納得するが、あるかどうかは私に聞けばいいじゃん! 少しぐらい信用してくれてもいいんじゃないかな? 


 仁がお弁当を開けると「かわいい」と言う言葉が出ていた。男子にクマさんはどうかなって思ったけど、私がすきなんだからしょうがないよね? 仁がお弁当のことを褒めてくれて嬉しかった。少しドキドキした。お弁当を食べている時質問される。


「いつ作っているの?」


「秘密」


 私が夜から作っていることは言いたくない。言ったら絶対に仁は遠慮すると思う。それになにも気にせずに食べてほしい。それでできたらおいしい、次も作ってほしいっていってもらいたいな。


「俺もお礼しなくちゃだな」


 何を言っているの? お弁当自体がお礼なのに、お弁当にお礼されたら私もお礼しなくちゃだし、永遠に続くよ? 私が苦し紛れに理由をつけて説得する。


(それにしても未来のためって理由は苦しすぎたか...。今後男性のことを克服できるのかな? 克服できたなら素敵な男性と出会いたいな)


 教室に戻ると仁は友達の方に行ってしまい、私もトイレに行こうと思い廊下に出るとクラスメイトの男子から


「なんで陰キャでパッとしない龍宮寺なの?」


 無性にイライラした。こいつに仁の何が分かるの? いつも優しくしてくれて、私のためにいろいろとしてくれて、何も知らないのに!


「なんだっていいでしょ! 仁と付き合っているのには変わらないんだから!」


 私はそう言いその場を去る。


(なんでこんなに怒ったのかわからない。でも無性に仁のことをけなされてイライラした)


 放課後になったので、お返しでからかいながら勉強するため図書館に向かう。

読んでいただきありがとうございます。

本当にここまで読んでいただきモチベーション向上になります。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] (それにしても未来のためって。今後男性のことを克服できるのかな? それで素敵な男性と会いたない) ここ最後で訳が分からなくなりました。
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