10話 図書館での勉強と日常生活
まず報告したいと思います。皆さんが読んでくれるおかげで1日10000PVを達成しました。
本当に申し訳ないのですが投稿頻度を1日1~2話になると思いますが、皆さんよろしくお願いします。
優花と一緒に図書館で勉強を始める。時々来ていたが、やはり人が少ない。テスト週間になれば多少人は増えるがそれでも満席になるなんてことはない。
(今日も快適だな。人がいないってことは勉強に集中できるし)
「じゃあどこら辺が分からないの?」
「えーとね。2次関数かな?」
やっぱり二次関数で最初はつまずくよな。普通の因数分解ならだれでもできるだろうけど、平方完成をしてから二次関数の頂点を求めるとかは難しいよな。
(俺的には必要十分条件の方が難しいと思うけど人それぞれ躓くところは違うもんな)
「わかった。じゃあまずは復習として平方完成しようか」
「うん」
あっという間に教え始めて2時間たった。教わる姿勢はまじめだったし、教えていて優花は呑み込みが早いと思った。なんで転校する前の高校の偏差値が低かったのかわからないぐらい。呑み込みが早いため俺も教えるのがスムーズにいけたし復習にもなった。
「呑み込みが早いね。次のテストはいい点数が取れるよ!」
俺が思ったことを言うと優花は不安そうに言う。
「そうかな...。前通っていた高校とこの高校はレベルも違うし」
そんなことか。
「それは優花がそう思っているだけだよ。実際ちゃんと理解していたし絶対にいい点数取れるよ。おれが保証する」
「そう言ってもらえると少し自信がついたかな?」
「うんうん。自信もっていった方がいいって」
「うん!」
優花に少しでも自信がついてくれたら嬉しい。これで結果がついてくればもっと自信がつく。
(優花は少し悲観的になりすぎていると思う。だからこういう部分から少しずつ克服していけたらいいと思う)
「じゃあ帰ろうか」
「うん!」
帰る時間は6時近くになっていて、外は少し暗くなってきていた。今一緒に帰っているけど、優花を見ている限り男性が苦手って感じないけどな...。ここで優花の男性が苦手って意識を減らしていけたらいいと思うから、少しより道でもしようかな。
「優花さ、ちょっと寄り道しない?」
「いいけど、どこに行くの?」
「うーん、どこでもいいけどス〇バでも行く?」
「いいよ。でも急にどうしたの?」
「俺が行きたいって思ったんだよ」
(ここで本心を言ったら優花は絶対に申し訳ないと思う)
「そう。じゃあ行こっか」
「あぁ」
駅方面に向かい、ス〇バに入り、並び始める。やはり店内は満席で座れそうな席が一つもなかった。
「何が飲みたい?」
「うーん。イチゴフラペチーノかな? 仁は?」
「俺はキャラメルフラペチーノだな。」
一緒に頼みお金を払おうとすると。
「私も出すよ」
「勉強頑張ったからここは奢るよ」
「それは私が頼んだことじゃん」
「じゃあ付き合わせているお礼ってことで」
「...」
俺が金をお金を払い、商品をもらって店を出る。近くの公園に行き一緒に飲む。
「私、仁よりお金持っているんだけど」
「知ってる。でも今日は奢りたい気分だった」
嘘はついていない。俺のポリシーとして女子に金を払わせるって言うのはね。
「じゃあ今度は私が払うよ」
「じゃあ今度俺が頑張った時にでもなんか買ってよ」
「うん」
やっと話は解決してお互い味を楽しむ。甘いけどやっぱりおいしいな。ふと優花の方を向くと天使みたいな顔をしていた。
(かわいい...。やっぱりモデルってだけあるな)
すぐに視線を変えて雑談を始める。
「学校は慣れた?」
「なれたよ!」
「友達は?」
「できたできた。結城里穂ってこだけどわかる?」
「わかるわかる」
結城美穂は付き合ったって報告したときに話しかけてきたし、たしかクラスの女王的存在だったはず。でも優花ならそのグループにいて当たり前か。
「よかった」
「逆に仁は特定の友達と話すとき以外いつも一人だよね」
「まあね」
「なんで?」
なんでって人を信用できないからだよ。菊池くんのことだって信用できているわけじゃない。話すとき大抵本心がいえないのに友達って言えるのか? それなのにより人と話すとか俺には無理。
「まあいろいろあるんだよ」
「フーン。まあ話したくなったら言ってよ」
適切な距離を保ってくれて助かる。ここでずかずかと聞かれると困る。
「ありがと」
話し終わったところでお互い飲み終わり家に帰る。家に入ると美穂さんが料理をしていた。
「二人で帰ってくるなんて珍しい! おかえりなさい」
「「ただいま」」
自分の部屋で少し時間を潰して夜ご飯を食べる。今日も父さんはいないので3人。いつも通り他愛の無い話をしていたら
「仁。ちゃんと食べなくちゃだめだよ」
ゴーヤは苦手なため極力食べないようにしていたが、優花に注意される。
「あら。優花は仁くんのこと呼び捨てにするようになったのね」
美穂さんが言うと優花の顔がみるみる内に赤くなって
「...。ご馳走様! 部屋に戻る」
なんでそんなに急いで部屋に戻るんだろ?
「あらあら。優花も女の子ね...」
(どう見ても女子だろ)
俺は心の中で突っ込みながら夜ご飯を食べて部屋に戻る。部屋でスマホをいじっていたら
「部屋に入っていい?」
優花が俺の部屋に来た。
読んでいただきありがとうございます。




