復古と共産革命
時はまたしても1938年
次に事件が起こったのは成郷・響都連合王国である
復古派と呼ばれる旧帝国主義派の者達が活動を開始し、王権剥奪の為スパイを潜入させた
"カルロス"と呼ばれるその集団に対し、成郷・響都連合王国の首都である響都周辺には"キョウトの壁"と呼ばれるものが建設され、激しい情報戦が始まっていた
軍務省情報本部……通称MCIと呼ばれる者達が率いる旧帝国主義派こと復古派の過激派が壁の東側を占拠
王国政府、カルロス、MCIの3つの勢力の争いが始まろうとしていた
「旧帝国主義派ねぇ……成独怒の三国同盟はどうなることやら」
「さぁな、Noob公国もドイツ連邦共和国も干渉はしてないようだが」
「今のところは政府は三国同盟と協調路線で行きたいようだが、それも変わる可能性が出てくるだろうしなぁ」
「そうだな……さて、次の情報だ」
時は1938年
ハンガリー王国で、共産主義者による革命が起こった
剣すら持っていなかったハンガリー王国は瞬く間に共産主義者に押しつぶされ、地図から姿を消した
代わりに生まれたハンガリー人民共和国は最初は脅威には成り得ないと思われていた
…… 世界赤色共産主義機構、それが生まれるまでは
北方連合が設立した世界赤色共産主義機構、通称W.C.Mは今後共産主義ではない国家へと脅威を与えていくだろう
「……北方連合が作った.W.C.M、あれは確実に我々の脅威となり得るだろう。何か手を打たなければ」
「しかしどうするんです?北方連合との国境線に要塞線でも引きますか?」
「……確か、トラキア社会主義共和国とビザンツ帝国にはオスマン連邦帝国への加盟を提案していたな?」
「あぁはい、そうですね」
「あれを利用しよう、埋めるのならまず外堀からだ」
トラキア社会主義共和国はオスマン連邦帝国への加盟を拒否、これによってオスマン帝国とトラキア社会主義共和国の間の溝が深まったとも言えよう
だが、確実に戦争の足音は近づいてきている
かつての敗北を勝利で塗り潰す為、自らの主義を世界中へと広める為、平和を維持する為、栄光を取り戻す為
様々な理由で、戦いが始まるだろう
冬はいつか終わる、そしてその後大戦が始まる
繁栄を極めた国家も、戦争によって独立した国家も、新たに生まれた国家も
全てが戦場になる
だからこそ備えなければならない
君主が勝つか、民主が勝つか、共産が勝つか
我々も見定めなければならない
春はまだ来ない。故に大戦もまだ起こらない
だが、戦争が起こることは確かなのだ
Noob公国→位置:イギリス
ハンガリー人民共和国→位置:ハンガリー
北方連合→位置:ロシア
(革命がメインになりました、戦争はまだ起こらないです。え?影霧内戦?まだ終わってないので終わったら書くと思います)