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第五話 開眼、北辰夢想流

前回のあらすじ:じーちゃんからグローブもらった。


最近になってようやく気付いたが、俺は改めてコツコツ単純作業をこなすのが好きらしい。

昔からネトゲーでちまちま同じ作業することに慣れていたせいもあってか、苦にならないんだろうな。


かかし殴りを初めて10日ほどたったある日。


「だいぶ様になってきたな」


いつも狩りに行く前にと戻ってきた頃に俺の進展具合を見ているじーちゃんが褒めてくれた。


「でもまだまだだ、呼吸法が維持しながら動いてかかしを殴ってると、どうしても自分に負荷がかかるんだ」


そりゃそうだ。と笑いながらじーちゃんは1つアドバイスをくれた。

なんでもこの世界には『型』と言うものがあるらしく、それをきちんと動作させることで剣術や魔術、その他の動作にボーナスを与えることができるんだとか。

だが、この世界の住民のほとんどは『型』を重要視してないらしく、スキルの様に発動もさせるものではない為か、ただ剣術や剣技を極めれば最強になると思っているらしい。


「まぁ、同じ叩き付けでも通常の姿勢で振るうのと体をねじってバネを付けて叩き付けるのとでは威力が違うこともわからない奴らばかりじゃしな。そういうもんは限界が知れとる」


「―――ふむ」


その後も色々話を聞くと『型』には自由度があり、我流でその型を見出すこともできるとの事。


ある程度慣れてくると『流派:〇〇Lv1』と言うのが出てきて名前を変更できる。


それは物理流派でも魔法流派でも気流派でも同じだそうだ。


俺の悪い癖で厨二病的な名前を思い立ってしまったので、そのアビリティを取得することにした。



俺の目指す流派の『型』の目的は単純明快『負担軽減』と『自由変化』に特化した型を目指そうと思う。

今後、剣技や魔法・気などのスキルを取得した際に軸としてのすぐに対応でき、コンボに繋げられる状況基盤を構築しておきたいからな。


それからしばらくの間かかしに対して『型』のイメージを意識しながら殴り続けた。


「思った以上にきついな」


バタンッっと、尻から倒れ、ハァハァと荒い息を立てながら俺はかかしを前に疲れを癒していた。

大体の原因は俺の剣の振り方なんだな振りかぶり過ぎて無駄が出来、それがイメージする『負担軽減』と『自由変化』に対応できない。

俺は構えから見直すようにした。

まず、剣道での基本的な構えは刀を所持した際に『面』『突き』『胴』『小手』の4種に対しての特化『型』だということに着目した。

これではイメージしている『自由変化』に対応できないだろうな。

それなら、鞘に入れているイメージの、納刀状態から型を始めてみようと思った。

それは抜刀直後から切る攻撃スタンスのバリエーションも変えることができそこからの変化も多少ましになると考えたからだ。


SPの回復を待って納刀をイメージし、抜刀→居合→回転を掛けてからの横薙ぎを試してみた。

別にスキルとして取得しているわけではないので全部タダの斬りなんだがな。



―――そして2週間後。


「お、おおおおおお!」


「なんじゃ?」


「じーちゃん!俺にも流派:剣術Lv1がでたぜ!」


「なんじゃと!?」


じーちゃんがめちゃくちゃ驚いてた。なんでも流派系アビリティはやろうと思っても数十年ないし、数百年練り続けてやっと取得できるレベルで入手何度の高いアビリティだったそうだ。


じーちゃんのように何千年も生きている龍人などが『気長に覚えれたらいいね』的なアビリティを2週間で体得したことに驚きを隠せなかったようだ。


「し、して名はなんとするんじゃ」


「北辰夢想流」


「ほう、変わった流派の名前を付けるんじゃな」


「あぁ、俺が知ってる最古の流派だからな」


「せっかく覚えたんじゃ、しっかりと極めてゆくんじゃぞ……!」


「あぁ、そのつもりだ!」


そして俺は心を落ち着け呼吸を整え、身構えた。


「俺の連撃を見ててくれ」


納刀の構えを取った俺はかかしを前にして抜刀→居合→手首を斬り返し横薙ぎ→右手で流れる木刀の軌道を減速させ、一気に右から左下に向かって斜めに振り下ろした。

それと同時にかかしはヒビが入り、壊れてしまった。


「おぉ、残り耐久が70以上あったのに一度の連撃で破壊するとは……!」


【経験値を20取得しました】


【『神威』のレベルが3へ上昇しました】


かかしを倒した喜びと倒したことによる経験値でレベルが上がった。てか、初めてこんなログみたぞ。


――――――――――――――――――――――――


【ステータス】

名前:神威

種族:龍人

状態:普通

Lv    :3

HP    :50/50

MP    :31/31

SP    :20/48

気    :36/36

SAN    :100/100


STR    :41

VIT    :24

DEX    :44

AGI    :39

INT    :33

MND    :40

EDU    :30


【装備】

黒重木の木刀 攻撃力+3

古びた作務衣 防御力+1

厚めのグローブ 技量+1 防御力+1


【アビリティ】剣術Lv2 呼吸法Lv2


【エクストラアビリティ】流派:北辰夢想流Lv1


【レジェンダリアビリティ】希望 可能性 勇気


【レジェンダリスキル】龍化(極封印)


【取得ステータスポイント】10


―――――――――――――――――――――――――


どうもEDUはレベルアップで伸びしろがよくないらしい。そのままポイントはEDUに全部投資した。


EDU    :30 → 40

[取得ステータスポイント]10 → 0

流派を取得した。


いつか別枠で能力やその他もろもろを乗せたいなと思いTRPG風に色々考えて作ったものを少しづつ取り上げようと思います。

【効果説明】流派:北辰夢想流Lv1

・『負担軽減』『自由変化』をコンセプトとして神威が生み出した流派。

・動作などの『負担軽減』 -5%

・他の技、行動に対しての応用率 +5%


流派の優れたる利点

他の能力とは別計算で扱われ、効果は最終計算として扱われる(便利)

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