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第三話 レベルアップ

前回のあらすじ:木刀とかかしをもらいました。

じーちゃんにもらった訓練用の木刀は扱いが恐ろしく難しかった。

いや、ただ俺のステータスが足りてないんだろう。

素振りをするだけで汗がびっしょりになって30分と持たなかった。


まぁ、そこで諦めてたら何も進歩しないわけで、まずは素振り連続100回出来るまで挑戦してみた。

最初の3日くらいは大体30回前後しかできず、苦労した。

出来なければまた0回からやり直しだからな。


1週間が過ぎたころ剣道知識の無い俺は1つの事に気づいた。


「柄の持ち方次第で重さがちょっと違のか」


どうやら、柄の部分でも持ち方と持つ位置次第で持ちやすさが変わるらしい。

多分気分的なものだろうけど、長い物でも端だけを持つのとバランスの取れた持ち方をするのとではだいぶ違う。


多分現実でも同じなんだろうな、持ち方を慣らして刀を振るいやすくする。


「この理屈は多様出来そうだな。心に秘めておこ」


その後も理屈はわかってもSPが持たないのか80回前後でばててしまう。

良い時に89回まで行けたんだけどな……。


「なんじゃ、まだ素振りしかしておらんのか」


「あぁ、そうだよ。素振り100回に挑戦してるんだけど上手くいかなくってな」


「ふむ、ちょっと素振りを見せてみなさい」


じーちゃんの手前素振りに挑戦してみたが結果は86回で終わった。


「基本的な事じゃが神威は棒を振る動作と呼吸が噛み合っとらんな」


「?? どういうことだ?」


説明を聞くに、生物として大体の基本は動作と呼吸が整っていることが重要だそうだ。

人型の人種は共通的なところで息を吸う時動きが止まるんだとか。

そして体内に空気が残っていない状態で動くとSPの消耗と自然回復に乱れが生じるとの事。

俺が80回前後まで行けるのはSPを少しづつ減らして呼吸が整っていない為SPが尽きて動けなくなるんだそうだ。


「もしきちんとやるなら振り上げる時に息を吸い、振り下ろすと同時に息を吐く。それを基本として動作前に息をしっかりと体に貯めなさい。それは今後覚える『気』の修行の基礎になるじゃろて」


「わかった。心に留めておく」


呼吸法を意識して練習に明け暮れ素振り開始から2ヶ月が経過した頃。


「よっしゃー!100回達成したぞ!」


「おーようやくか、よーやったのぉ」


「これもじーちゃんのお蔭だな!それになんか最近やたらと素振りがしやすいんだよ」


「なんじゃ、神威。自分でレベルアップしていたことに気づいとらんのか」


「なん…だと…」


自身のステータスを確認してみる。レベルが2へと上がっていた。

しかも全体ステータスも前に比べかなり飛躍してる。


「本当に上がってた。初のレベルアップを見逃しちまったけどな」


――――――――――――――――――――――


【ステータス】

名前:神威

種族:龍人

状態:普通

Lv    :2

HP    :26/26

MP    :17/17

SP    :9/22

気    :20/20

SAN    :100/100


STR    :31

VIT    :18

DEX    :34

AGI    :27

INT    :21

MND    :29

EDU    :15


【装備】

黒重木の木刀 攻撃力+3

古びた作務衣 防御力+1



【アビリティ】剣術Lv1 呼吸法Lv1


【レジェンダリアビリティ】希望 可能性 勇気


【レジェンダリスキル】龍化(極封印)


[取得ステータスポイント]10


――――――――――――――――――――――



「新しくアビリティが追加されてるな。剣術と呼吸法か」


剣術Lv1  剣の扱い、技量値の補正 剣装備時の攻撃力の増加(極小)

呼吸法Lv1 行動動作時の負担軽減(極小)



「意識して覚えたから呼吸法が増えたのと、剣の扱いに長けだしたから剣術が解放されたんじゃろうな」


どうやら一定の練度に達するとアビリティ化するらしい。

剣術が付いたって言ってもLv1か、俺的にはだいぶ動かしやすくなったんだけど熟練者から見ると荒が多いんだろうな。

俺はもう一つ気になったことをじーちゃんに聞いてみる。


「なぁ、取得ステータスポイントってなんだ?」


「しらん」


「?? じーちゃんでも知らないのか」


「多分じゃが、それは神威の持つ異界の加護の効果やもしれんな」


「異界の加護……ねぇ」


以前調べてみたが効果はすべて不明だった。

大体予想は出来るんだけど実際その効果なのかはわからないんだ。


ステータスボーナスが掛かるってことは 希望か可能性なんだろうけど……。


「じゃあ、仮に振り分けるとしたら何に振り分ける?」


「儂ならEDUじゃな」


「高レベルに達するともっとEDU(教養)を磨いてステータスを底上げしたかったという欲がでるからじゃ」


以前説明してもらったEDUを上げた場合のレベルアップステータス上昇ボーナスか。

大局を見て行動するとかなり重要そうだな。


「そこまで違うもんかな?」


「EDUはSANと同じく上昇値が100で頭打ちのステータスじゃが、20でレベル80の剣士と100でレベル80になった剣士とではステータスが2~3倍ほど違う」


「まじか」


「まじじゃ」


俺はステータスポイントを全部EDUに振ることにした。


EDU    :15 → 25


[取得ステータスポイント]10 → 0

教養が大事だとわかりました。

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