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プロローグ
序章
俺、❘星雲 昴はどこにでもいる高校生だ。
ただ、地球の息子であり月の兄貴というこを除いて…
「今日もお母さんは元気だなぁ」
大地に手をつきながら俺は母にささやいた。
「おかーさん、あれみてー」
「シっ、見ちゃいけません!」
そんな声が聞こえるが無視だ。
上を見上げれば弟が輝いている。
周りの人からは丸く見えないのだけれど、俺の目をもってすれば普通に球体に見ることができる。
「あれからもう、45億年…か、」
あの宇宙大戦の影響で俺を除いた星の民はただの物言わぬ星となってしまった。
懐かしい、
あれ以来、俺は地球の歴史を見守っている。
◇
学校、もう何回目になるだろうか?
俺は人間の姿で何回も高校に通っている。
しかし、そろそろ飽きてきた。
母との約束で地球の流れには触れないようにしているが、もう、見守るのに飽きた。
それに時が流れるとともにだんだんと、感情が希薄になってきた。
そろそろ時の流れを見守るのにも限界がきている。俺は一体いつまで見守り続ければいいのか。
そんなことを思いながら、今日もまたいつもと変わらない平和な一日が始まる。