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第9話

「みんな山登りお疲れ。今から食堂に行って夕食を食べるが、その前に細見と島野は残れ。それ以外は食堂に行け」

どうして私達だけが残されたのか。それは…

「さて、お前ら。何危ないことしてんだ!」

『すみませんでしたー!』

細見が山登りの途中で私を押したことについて。…どうして私は残されたんだろ?

「細見!お前バカか!もし落ちていたらどうするんだ!」

「落ちてないからよくないですか?」

「いいわけないだろ!」

「ですよねー!いやー、あれは遊びすぎました!」

「「遊びすぎました!」で済む話か!」

「済まない話です!」

「島野も島野だ!どうしてこのことを先生に言わない!」

「えーっとそれはですね…」

言えない!細見が怒られるのが嫌だったなんて言えない!

「怪我してないので大丈夫かな〜?って思ったので…」

「お前もバカか!今回は大丈夫だった、でも次に怪我をしたってことがあったらどうするんだ!」

「はい…次からちゃんといいます…」

「細見もわかってるな!」

「わかってます…」

「2人とも今後気をつけるように!じゃあ食堂に行け」

『はい…』


「ていうか怪我してないんだからいいだろ!島野もいいって言ってるのにさー」

「そう言ってもしょうがないよ。ていうか誰が言ったんだろ?」

「そりゃ決まってるだろ」

「だよねー」

先生に言ったのは絶対あいつしかいない!

「お前ら遅いぞー。少しはテンション下がったか?」

『言ったの林だよねぇ(だよなぁ)!?』

あいつっていうのは林のこと。

「何言ってんの!?」

「そりゃ言うだろ。龍介なんかテンション上がりすぎて怪我させるとこだったんだぞ?言わない方がおかしいだろ」

「う…でも、怪我してないだろ!」

「それとこれとは話は別だっての」

「う…」

「で、島野はなんで言わなかったわけ?」

「怪我してないからいいかな〜って」

「はぁー…お前ら本当バカだよなぁ…」

『ちょっと待て。こいつと一緒にしないでよ(するなよ)!』

「どう考えても細見の方がバカでしょ!」

「俺、島野よりマシだぞ!」

「はぁ!?287点で何言ってんの!?」

「テストの点数を出すのはせこいだろ!」

「本当のことじゃな…」

「お前らうるせぇ!」

『ごめんなさい!』

やばい!林がキレた!

「お前らのそういう所がバカなんだよ!いい加減わかれよゴラァ!」

『わかりましたー!だからごめんなさい!』

「はあ…こうなるからこいつらと同じ班嫌だったんだよ…」

私達も怒らせるから嫌だったよ!

「なぁ澤野。こいつら見てると面白いだろ?」

「本当だな!めっちゃ面白いんだけどww」

『澤野、お前後でシバく!』

「はぁ!?なんでだよ!」

「澤野お疲れ〜」

『はぁ?今宮(蓮)もだけど?』

「嘘だろー!?」

「はい、3組3班静かにー」

『はーい』


「それでは手を合わせて、いただきます」

『いただきます!』

パクッ

「ん〜!山登りした後のごはんはおいしい!」

「そうだな!」

「ていうか学校の給食不味すぎだよな」

『それわかる!』

「ここちゃん、お茶取ってー!」

「いいよ!はい!」

「ありがとう!」

「ごはんおいしいよね〜」

「うん!あ〜、ずっとここのごはんが食べたい!」

「わかる!給食もこんな味になればなぁ…」

「それ思うけど絶対ならないんだよねぇ…」

「そうだよね…」

そんな雑談をしながらごはんを食べ進める。


「これもーらい!」

「俺のサーモンが!なにすんだよ澤野!」

「龍介が食べるの遅いからだろー」

男子ってこういうとこ子供っぽいよね。

「じゃ、俺は島野のもらう!」

「えぇ!?」

「サーモンおいしっ!」

「ひどっ!私も巻き込まないでよ!」

サーモン食べたかったのに…。よーし、それじゃあ私も!

「じゃあこれもらうね!」

「…え?これ?」

「うん!おいしー!やっぱりお漬け物最高!」

私がもらったのはお漬け物!

「なんで漬け物?」

「おいしいから!特にこのきゅうり!」

「マジかよ!?じゃ、俺も頂戴」

「はい」

ポリポリ…

「本当だ!これおいしいな!」

「でしょ?」


10分後…

「手を合わせて、ごちそうさまでした」

『ごちそうさまでした!』

「この後は部屋に戻って入浴の時間だ。それが終わったら宿舎の外に集合」

バシバシッ!

「いった!なにすんだ!」

『シバくって言った』

「澤野お疲れ〜」

『だからお前もだって』

バシバシッ!

「いって!」

よし!これで一件落着!

「次は肝試しかー…」

「俺とペアって忘れてないよな?」(詳しくは7話)

「忘れてないに決まってるでしょ」

だって細見とペアだよ!?すごく嬉しいもん!

「脅かしてやるからな!」

「お化け側になってるじゃん!」

「龍介風呂行く時間だぞ?」

「あ、じゃあまた後でな」

「うん、じゃあね〜」

「ここちゃん行こう!」

「うん!」

入浴セットを持ってお風呂場へ。


「お風呂気持ちいいね〜」

「そうだね〜」

「ちょっと竹ちゃん早いよ!」

「愛ちゃん早く〜。時間は決まってるんだから」

あと10分くらいかな。

「はぁー…肝試し…」

「お化け嫌いなの?」

「うん…」

「じゃあ細見が助けてくれるじゃん!」

「えぇ!?」

「だって付き合ってるんでしょ?」

「付き合ってないよ!?」

「そうなの!?知らなかった〜。でも細見、絶対ここちゃんのこと好きだよ!」

「はぁ!?それはないよ!」

「絶対そうだって!ここちゃんと話してる時の細見すっごく楽しそうだし!」

「そうだとしても絶対私のこと好きじゃないよ!」

「そうかなぁ?あ、ここちゃんは細見のこ…」

「もう上がらないと!」

「じゃあ上がろう!それでここちゃんは細見のこ…」

「じゃ、私先に部屋戻っとくね!」

「わかった…って早すぎでしょ!?なんであんなに早いんだろ?」

「さー?竹ちゃん一緒に部屋行こう」

「うん、ちょっと待ってて〜」


「ここちゃん早かったね〜」

「そ、そう?」

正直なところ自分でもびっくりするくらい早かった…

「それでここちゃんは細見のこ…」

「じゃあロビーに行こっか!」

「うん!行こう!」


「それでここちゃんは細見のこ…」

「あ、みんないるよ!やっほー!」

「本当だ!」

「遅いぞー」

「まだほとんど来てないからいいの〜」

「肝試しめっちゃ楽しみなんだけど!」

「それは私を脅かすのが楽しみってこと?」

「大正解!」

「これは正解したくなかったな…」

「今から肝試しをする。各ペア5分ごとに出発だ。地図を男子に渡してあるからその道で行くように。それじゃあ1組から順番に行け」

「っしゃあ!始まるぞー!」

「早く終わって…」

始まる前から怖いんだけど!?でも細見とペアなだけマシかも?それでも脅かされるんだよね…

優実ちゃんは「ここちゃんは細見のこと好きなの?」とここに聞こうとしてました。

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