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第7話

「ここ〜?忘れ物はない?」

「大丈夫!じゃ、行ってきまーす!」

今日は待ちに待った一泊移住!楽しみ〜!

「澤野はよー!荷物持ってー!」

「おはよー!ていうか島野だし、荷物も持たない!」

いきなり澤野はないでしょ!?しかも荷物持ちって。

「前から思ってたんだけどさ、ツッコミ普通過ぎじゃないか?」

「普通でよくない?」

「ノリツッコミだろ!」

「はぁ?」

「「荷物持っていいよ!って誰か持つか!」みたいな?」

「ごめん、それ私できそうにない」

「だよな!そんな気がしたし!」

「…ひどい」

「え?本当のことだろ?」

「それでも言われるとショックだよ!」

「へー。じゃ、荷物持ってー。よろしくな〜」

「はぁ!?なんでそうなるの!?てか荷物置いて行くなー!」

この状況絶対に荷物持って行かないといけないよね!?

「はぁー…まぁいいや。よいしょっと」

…やっぱり2人分の荷物は重たい。


「島野先輩、おはようございます」

「あ、花野井君おはよう」

「その荷物どうしたんですか?」

「これ?細見の」

「細見先輩のなんですか!?」

「そうだよ。細見ってば「荷物よろしく〜」とか言って置いて行ったの。これで私が置いて行ったらどうするつもりなんだろう?」

「その可能性があるのに荷物を置いて行ったのって…」

「多分私が持ってくるってわかってるんだろうね。細見に読まれちゃってるな〜」

「細見先輩ってすごいですね」

「すごい?それはないない。あっ一緒に学校行く?」

「はいっ!行きます行きます!」

花野井君めっちゃ目キラキラしてる!誰かと登校できるの嬉しいのかな?

「じゃあ行こっか」

「あ、1つ持ちます」

「いいよいいよ。それじゃあ花野井君に悪いし」

「いえ、俺は大丈夫で…」

「じゃあ行こっか」

「今、完全に流しましたよね!?」

「気にしない気にしない〜」

「えぇ〜!?」

細見!花野井君、気を使ってくれたよ!?お前はなにしてんだよー!


「島野先輩、一泊移住楽しんできてくださいね!」

「うん!花野井君は授業頑張れ!」

「はい!それでは」

「じゃあね〜」

さてと、細見はどこにいるんだろう?

「あ、島野。やっぱり持ってきてくれたよな〜」

「やっぱり持ってくるってわかってたんだ…」

「そうじゃないと置いて行かねーし」

「だよねー。じゃあ…」

バシンッ!

「いって!なにす…」

「持ってきたんだから1発シバいてもいいでしょ?」

「じゃあ明後日シバき返す!」

「はぁ!?なんで!?」

「シバいてきたから」

「持ってこさせたからシバいたんだけど!」

「置いてこればよかったじゃん」

「そう言うけど置いてきてたら「はぁ!?何やってんの、お前バカ!?後でデコピン1発!」とか言ってたでしょ!」

「すげぇ、大正解!まぁとにかく明後日シバく!」

「えぇー!?ってなんで明後日?」

明後日なのが謎なんだけど…その間みんなは、

『(この2人仲いいな〜)』

と思っていた。


「それでは今からバスに乗るぞ〜。学代先頭で行け」

「楽しみだな!」

「うん!」

「寝言聞いてやる」

「寝言なんて言わないし!ていうか聞くな!」

「冗談だけど?何本気にしてんの〜?」

「もう、うるさい!」

絶対冗談じゃないよね!?そして私達はバスに乗った。

「本当に行くんだよな?」

「当たり前でしょ!」

「今から出発するからシートベルトをしっかりつけろよー」

カチャッ

「こっから2時間くらいかかるんだろ?長すぎ!」

「しょうがないでしょ」

「あ〜暇〜。なぁ島野。なんか面白いこと言って」

「いきなり難しいこと言い過ぎ!ていうか絶対言わない!」

「え〜ケチ」

「ケチで悪かったね」

いきなり面白いこと言ってとか言われても普通言えないでしょ!私は考えても無理だけど!

「…なんか機嫌悪い?」

「え?別に?」

「絶対機嫌悪いだろ。俺なんかした?って荷物持ってこさせたか。他は何もしてないし…」

「他にもいろいろやらかしてるからね!?ていうか別に機嫌悪くないし」

「嘘だ〜」

「本当だし!」

「ふーん…ならいいや。あ〜暇」

「特にすることないからね。着いたら山登りか〜」

「そうだった!すっかり忘れてた!絶対しんどいよな〜」

「だよねー」

「あ、でも夜は楽しみだな!」

「え?なんで?」

「肝試しがあるからに決まってるだろ!」

「…あ」

忘れたぁーーーー!!!!

「そうだった…」

「あ、もしかしておばけとか無理系?」

ギクッ!

「そ、そんな訳ないじゃん!」

これはもちろん嘘。私、おばけとか無理系なのー!

「だよな!お前おばけとか出てきたら殴りそうだし!」

「何それ!?そんなことしないから!」

「怖いから?」

「そう…ってそんな訳あるか!」

その時細見がニヤニヤ笑っていた。…嫌な予感。

「じゃあ俺とまわろうぜ!強制で男女ペアだしさ!」

「えーっと…それは無理…」

「えぇー?あ、そうか!澤野とまわりたいのか!」

「そんな訳ないじゃない!」

「じゃあいいだろ?」

う…もういいや!

「はいはい!一緒にまわるから!」

「よし、決定な!」

一緒にまわれるのは嬉しいけど、絶対驚かされるよねぇ!?

「ふわぁ…ちょっと寝よっかな」

「寝顔の写真撮っとくな!」

「はぁ!?」

「冗談だぞ?カメラ持ってないし」

「だよね」

「はい、てことでおやすみー」

「うん、おやすみー」

なんかいろいろと疲れた〜…今寝て疲れを取っておかないと。おやすみなさい…

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