表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/16

第10話

「次のペア行け」

「じゃあ行くぞー」

「はーい…」

今から肝試し。めっちゃ怖いんだけど!?


「細見ちょっと待ってよ〜…」

ガササッ!

「きゃぁ!何!?」

「俺が葉っぱを動かしただけ」

「やめてよそういうの…」

「そんな怖いか?」

「怖いよ!」

「ふーん。じゃあやめといてやるよ」

「本当!?」

「嘘だけど?」

「だよねー…」

「なんてな。本当にやめるから安心しろ」

「…一応信じておく」

「はぁ?なんだよそれ〜。まあ一応なだけマシか」

そんな雑談をしながら進んで行く。

「う〜ら〜め〜し〜や〜!!」

「キャァーーー!!!!」

「島野ー!?」


怖い怖い怖い怖い!出たよ!先生出たよ!

「おい!島野!」

誰かに肩を掴まれた!

「わっ!?誰!?」

「細見だけど?」

「細見か…よかった…」

「お前ビビりすぎ!めっちゃ面白いんだけど…ってどうした!?」

「え?なにが?」

「なにがって泣いてんじゃん!」

「あれ?本当だ…」

いつの間にか私は泣いていた。

「そんなに怖かったか!?」

「怖かったよ!先生張り切りすぎ…」

「それ思った。お前大丈夫か?」

「うん、大丈夫だよ。…多分」

「多分ってお前な…じゃあ俺の服掴んでろ。その方がいいだろ?」

「…手でもいい?」

「はぁ!?…別にお前がその方がいいならいいけど」

「ありがと…」

この肝試し怖すぎ!

「…澤野じゃなくて悪かったな」

「私は細見がいいし」

「ふーん。…ってはぁ!?どうゆう意味!?」

「え?そのままの意味だけど…」

ガササッ!

「ひっ!また細見…?」

「今のは風のせい。それとさ…」

「ん?なに?」

「実は地図落とした!」

「はぁー!?いつ!?」

「多分お前を追いかけてきた時だと思う」

「ごめん。私のせいで…」

「それに道迷ったし。お札も取りに行かないといけねぇし」

「全部無理じゃない?」

「だよなー」

「ごめん!本当ごめん!」

「別にいいけど。まぁ喋るだけだと埒があかないし、とにかく歩くか〜」

「うん…」

「大丈夫か?」

「大丈夫…」

「まぁもし無理だったら言えよ。これは絶対だぞ!無理すんなよ!」

「わかった…」

うわぁー!私ってば迷惑かけてばっかじゃん!

「てか本当ここどこなんだよー!」

「ごめん…」

「もう別にいいから。せめて目印があったらな…」

「うーん…」

ガササッ!

「ひっ!」

「風にビビってどうすんだよ…」

「怖いんだからしょうがないじゃん!」

「まぁな。あ、叫べば聞こえるんじゃね?」

「その叫びを聞いた人達はきっと逃げ出すだろうね…」

「そんなので逃げ出すのはお前くらいだろ」

「え、ひどっ!」

「本当だろ」

「そうだろうけどさ…」

「だよなー。その時のお前面白そうだな。誰か叫んでくれないかなー?」

「そんなこと言ったって誰も叫ばない…」

‘誰かーーー!!!!’

「うわぁぁぁー!何!?誰!?」

「あははっ!めっちゃ面白いんだけどww」

「わ、笑うなー!」

「あぁー腹いてぇー。てかすごいタイミングだな!」

「ある意味奇跡だね。あーびっくりしたー…」

「やっぱり面白かったな」

「うー…それにしても誰が叫んだんだろ?」

「知らないやつだろ」

「うーん…あ!もしかしたら桜ヶ丘の生徒じゃない!?」

「その可能性あるかもな。確かこっちからだったよな?よし、行くぞ!」

「うん!」

ガササッ!

「うわぁぁ!やっぱり無理ー!ゆっくりしか無理ー!」

「…だよなー。お前のペースに合わせるから、行くぞ」

「できれば私の前にいてほしい…」

「はいはい。じゃあ今度ジュース奢れよー」

「奢るから!」

「よし、じゃあ行くかー」


10分後…

「あのさー」

「ん?」

「さらに道迷った!」

「そうだと思ったよ!」

「でも無理だろ!あの1回しか叫んでくれないしさ!」

「あれは奇跡だったからね…。どうしよっか?」

「あ、木登りしたらよくね?」

「本当だ!なんで考えなかったんだろ!?」

あっさりと解決策が出た。

「こういうとこが俺達バカなのかもな」

「林の言ってることあってるね」

「そうだな。じゃあお前登れ」

「はぁ!?」

「あ、そういえば高所恐怖症か(詳しくは8話)」

「…そうだよ」

「じゃあちょっと登ってくる」

「落ちないでよ!」

「落ちるやつはお前しかいねーよ!」

「そうかもしれないけど気をつけて!」

「あ、認めるんだ。わかってるから心配すんな」

「わかったー」

絶対落ちないよね!?まぁ細見が落ちるわけないか。

「あ!あっちに宿舎があるぞー!」

「本当!?じゃあ行こう!」

「今から降りる!」


バキッ!

「うわぁぁ!?」

細見が足をかけていた木の枝が折れた!

「細見!?」

「セーフっ…!危なっ!」

「大丈夫!?」

「大丈夫だって!よっと」

細見は無事についた。

「いやー焦ったな!」

「…カ」

「ん?」

「細見のバカー!」

「はぁ!?ってまた泣いてんじゃん!」

「細見バカバカバカ!落ちてたらどうなってたかわかってる!?本当怖かったんだから!」

「俺が落ちるのがそんなに怖かったのか!?」

「当たり前でしょ!先生に脅かされるよりもずっと怖いよ!」

細見がいなくなるのが1番怖いに決まってるじゃん!

「なんかごめんな。てかなんで泣いてんの?」

「怖かったからだよ!」

そしたら細見に頭を撫でられた。

「お前の言った通り気をつけていればよかったな。ごめんな…。よし!宿舎に行くか!」

「グスッ…うん!」

私は涙を拭いた。

「じゃあこっから競争だ!」

「よし!行くよー!」


そして私達は無事に集合場所についた。

「お前ら!遅い!」

『すみませんでしたー!』

「実はかくかくしかじかで…」

「なるほど。2人とも怪我はないか?」

「ないです」

「なら部屋に戻っていい。今回は先生も張り切りすぎた部分もあるから大目に見るとする」

『ありがとうございます!』

「よかったなー怒られずに済んで!」

「あのさ、泣いたこととか誰にも言わないでね…?」

「わかってる。あ、今日の肝試しは俺達だけの思い出にしようぜ!だからこのことは俺達だけの秘密ってことで!」

「それいいね!」

「だろ!?あ、じゃあまた明日な!」

「うん!おやすみ!」

「おやすみー」

こうして肝試しは無事終了!てか私普通に手繋いでたよね!?うわぁー!何してるんだろ!しかも「細見の方がいい」って何!?頭撫でられたし!今になって恥ずかしい…。でもこれも私と細見だけの思い出って考えると嬉しい!ふわぁ…疲れたな〜。よし、部屋に戻ったら歯磨きして寝よっと!

途中で「誰かーーー!!!!」と叫んだのは誰だったんでしょうか?もしかしたら本物の幽霊が叫んでいたり…?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ