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エピローグ

「公女殿下、グリアシエの件はこの幕引きで良かったのですか?」


優梨(ゆり)とピオニー女騎士がグリアシエを尋問した際に得られたもう一つの情報はまだ明らかにされていなかった。グリアシエの「アラザール再併合」という今回の事件の動機はコクリコ姫男爵の感想のような愚かで単純なものではなかった。アラザールの内部、それも政府の中枢に、グリアシエを(そそのか)して手引きしたものがいて、それが誰であるかもグリアシエの尋問から明らかになっていた。


「黒幕の正体をわたしたちが知っていることは、さいわい、黒幕自身には知られていませんから、しばらくは泳がせて様子を見ます。


ピオニー、この情報は口外しないよう命じます。綾川(あやかわ)にもそう徹底して置くように」


「了解しました、公女殿下」


グリアシエらを解放して以来、封邪の鏡には何も封印されていない。不測の事故を避けるため覆い布を掛けたままの封邪の鏡は宮廷倉庫に仕舞われ、アラザール公の居室にはグリアシエが持ち込んだ贋作の「邪龍の絵」が飾られるようになった。


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