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1、ここじゃない世界

 冬の寒さが残る三月初頭。

 寒空のした自転車を走らせ首にはマフラーを巻く一人の男がいた。


「うぅ、寒い…」


 彼の名前は神代蒼。

 何処にでもいるような至って普通の高校生だ


 気温は10度を下回り自転車で寒風を切って走るのは、なかなかツラい。


蒼「それにしても三月に入ったのに、さっぱり暖かくなんねぇな」


 そう、この年の冬は稀にみる厳冬で三月になってもなかなか気温が上がらないのだ

 しかし現在の時刻は11時を少し過ぎた頃

 このまま午後に向かって気温が上がり少しは暖かくなるだろう。



 校門近くまで到着すると、一人の女子生徒が学校内に入るのが見えた。


蒼「如月…?」


 遠目だったものの、特徴的な腰まで届く赤みがかった茶髪のおかげで誰なのか特定するのは容易だった。


蒼「アイツ、また遅刻か?」


 最近の彼女はよく遅刻をしていた。

 理由は不明。

 ただ、蒼も人の事を言える立場じゃないのは確実だ



担任「神代、今日もおばあちゃんが道端で倒れてたのか?」


 教室に入った途端、担任教諭がまた遅刻か。というような顔で言う。


蒼「そんな何度もおばあちゃんが倒れてるわけないでしょう!」


 彼は前に一度「おばあちゃんが倒れていたので病院に連れて行った」と言い遅刻している。

 もちろんその後こっぴどく説教を受けたのは言うまでもない。

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