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第五話 神の目、火星側の内部事情

「どうだった、シュバインケルト?」深い落ち着いた声が尋ねる。

「うん、あれは凄かった。一年前の戦いの時はやり易かったんだがな。今回はもっと厳しいぞ。」

シュバインケルトと呼ばれた男は、貴族的なイントネーションの英語で返事をする。


「まあ、予想はしてたがな。正しい編成と、想定内の状況下なら、地球の宇宙海軍が精強無比なのはわかりきった話だよ。」

「そうですよね。ただ、予想外の装備は見当たりませんでした。使わなかっただけかも知れませんが。」

「俺たちを大事な時にビックリさせるためだけにか?」

「どうでしょうね。こっちも正統的で保守的な方法で挨拶しただけですから。使う必要もなかった。そう言う事ではないでしょうか。」

「だろうな。本当の歓迎は、連中が火星圏に無事到着してからにするさ。」

「いや、無事になんか到着させるつもりはありませんよ。そうじゃありませんか、バロワン司令?」とシュバインケルト。


「そうだな、少佐。とにかく、今は補給部隊とランデブーを急いでくれ。イシマルも罠を仕掛け終わったらしい。やる気まんまんみたいだな。」とバロワン。

「では、補給が済んだら、イシマルの襲撃と我々の襲撃の時間を合わせてみます。」

「ああ、計画の詳細も補給部隊にファイルを預けてある。読んでみると良い。」

「しかしなんですね。あれだけ血の気が多い男の癖に、作戦計画は毎度緻密なのは凄いですよね。」シュヴァインケルトは微苦笑している。

「今回の計画も同じだ。彼の読みが外れても、こちらには何の被害も出ないのだから損は無い。だから、そちらは予定の通りにやってくれ。イシマルは襲撃計画にそちらのタイムスケジュールをあらかじめ織り込んでいる。」

「了解しました。では、こちらも準備を再開します。」

「よろしい。では、バロワンからは以上。」

「かしこまりました(ヤーヴォール)!」と最後の言葉だけは母国語(ドイツ語)で締め括るシュヴァインケルトである。


***


「俺たちを舐めてるな。間違いない。」

火星遊撃隊の編隊長の一人、石丸怜二少佐は不機嫌そうに眼を眇めて独り言を吐く。

同じ量子ネットワーク内に居るサビーネ・バレンタイン中尉はそれを耳にする。

「相変わらずの動きと言う事ですか?」それだけを応えた。


「ああ、航路の変更は毎度きちんとやってるな。けど、こりゃよ。」と三次元イメージを空中に投影しているが、このひと月弱の間の彼らの遷移した場所は、おおよそ直径1万キロ程のほぼ円筒に近い空間内に収まっている。

加えて、地球圏から火星圏までの進行速度は毎日測った様に同じ距離を進んでいる。

加減速はもちろん頻繁に行っているが、それを総和すると一日平均がほぼ同じになってしまうのだ。

これが故意でなくて何だろうと言う事だ。

ここまで挑発的だと、嫌でも地球の宇宙海軍(SPACY)が襲撃を誘っているとわかってしまう。


「横綱相撲で格の違いをわからせるってか?ちょっと舐めすぎだろう?」と憤ってみせるが

「彼らはイシマル少佐の事、私たちの事を理解できていないのではないでしょうか?」とサビーネが微笑みながら助け舟を出してくる。

真っ白な肌と金髪。儚すぎる程に儚く美しい少女は、実際は驚くべきタフネスと、信じられないガッツを備えた勇敢な砲撃手である。

優美な姿と高貴な顔立ちに似合わず、獰猛な程に積極的な攻撃を企てる白い雌豹でもある。戦闘時だけは。


戦場以外でのサビーネは、平和と平穏を愛する17歳の少女であり、長寿の宇宙生活者の中ではホンの子供とさえ言える。

そんな子供が何故軍艦に乗っているのか?それには理由がある。

一年前に、火星共和国政府が企んだ低加速対応の宇宙生活者によって大攻勢。

その参加者の彼ら彼女らは、戦時の促成訓練を経て宇宙戦士として攻勢に参加せよと命令を受けた。

そんな彼ら彼女らはそれでもまともな教育課程を完全に履修してはいなかった。促成訓練さえ不十分で、訓練期間がひと月少しでは、訓練の最中に判明する各人の適性すら調べていなかった。

火星政府は彼ら、彼女らを300人以上も確信犯で使い捨てたのだ。


俺たちが挑発と襲撃を繰り返して、先行して橋頭保を獲得しようと頑固に継戦を試みる地球艦隊のミサイルやレールガンの砲弾をほぼ残らず使わせた後に行われた”飽和攻撃”と言う名目の人海戦術。

執拗な襲撃でさすがに消耗した俺たちが、揃って補給艦隊と方々でランデブーを行い散開していた時だ。

火星政府は、地中に建設した隠蔽式の宇宙船ドック内部で、核融合炉モジュールを中心に、民生用の船体コンポーネントを組み合わせて作った、安価な宇宙船団を建設していた。

これが本格的軍艦が大規模参加した条件下での火星本土における迎撃戦闘時。

その際の補助用艦艇ならば理解できる。戦術艦が俺たちの要請を受けて、高性能で逃げ足を活かせる状態での遠距離からのミサイル支援を行ってくれる状況下ならば百歩譲って政府の構想に理解を示せたかも知れない。


それがあの有様。

火星政府は、俺たちは低加速対応の宇宙生活者を宇宙戦士として参戦させる事に反対だった。

司令官のバロワン大佐も、各編隊長、シュバインケルト、俺、ブラントンもだ。


まあ、考えてみれば、思い当たる節もあったんだ。

全然反りが合わない政府と艦隊、艦隊を敵視する陸軍と軌道防空軍。戦争が始まった途端に、一切火星政府と連絡を取ろうとしなくなった複数の小惑星基地。

それに、俺たち火星艦隊は、俺たちが頑張らないと火星の防衛は不可能だと考えていたから、作戦の自由を求めて政府の意見や立案した作戦行動をたびたび拒否した。

そんな作戦行動の中には、俺たち火星艦隊70隻と、地球艦隊70隻を正面から戦わせようとする案もあったのだ。


俺たちがその作戦で消耗して、例えば可動戦力が半減したら一月二月でやって来るだろう第二陣の巡洋艦隊とあの馬鹿げた駆逐艦部隊をどう迎え撃つのかって事だ。

俺たちは一度火星を離れたら、詳しい火星政府の動きなんか掴もうにも掴めないんだ。

ベストを尽くして戦うだけだ。だから、火星政府からの不意打ちを防ぐ方法は無かった。

よりにもよって、俺たちの面目を潰すためだけの理由で宇宙生活者を百人単位で使い潰すなんて、考えもしなかった。


終わってみれば、俺たちが撃破できた地球の巡洋艦は7隻程度で、鉄砲玉にされた戦術艦の犠牲によって巡洋艦10隻以上が撃破され、軌道防空軍はあの巨大な駆逐艦を2隻撃破した。

だが、戦術艦乗りで生きて帰って来れたのは1割程度だ。

それでも、軌道防空軍と陸軍は功を誇った。果断な反撃で地球艦隊を追い払ったとまで豪語した。

ここに至って、俺たちの艦隊でも地球に降伏すべきだと言う意見が続出した。

しかし、それはできなかった。


あれ程の融合弾とレールガンによる爆撃にも耐えて、軌道防空軍は戦力を維持している。

いや、多分だが却って開戦時よりも武器は充実しているだろう。

今や火星の地表近くは融合弾によるクレーターだらけだが、巧妙に掘られたトンネル群が蟻の巣よろしく地殻を縫い、地下深くまで貫通してくるレールガンが撒き散らす恐るべき昇華プラズマの炎も物理法則に従って穴を溶かして拡充したり、地表に抜ける穴から炎を噴き出させる様に誘導したりと。


お互いに破壊の為の知恵を競う、頭のおかしい鬼ごっこの状態が続いた。

数発撃てれば御の字と言う、低容量のキャパシターで駆動するバカみたいな数の移動砲台は射程距離内に入る全てに砲火を放つ。

政府の連中が、その防御に自信を持っていても不思議ではない。

では、俺たちはお役御免になるのかと言うと・・・。


違うんだ。

とにかく、サビーネと数名の宇宙に実習に出ていた者達は確保できた。

けれど残りは・・・。


忌々し気に宙を睨む俺を、サビーネが無表情に見つめている。


****


「ブラントン、君にも出番がある。」大佐からの連絡が入った。

「オーケイです。こちらの準備は既に完了です。あいつらの編隊が半身不随になって帰ってきても、3回位は完治させてみせますよ。何なら、私の編隊も攻撃に参加できます。」

ゴツイ外見に似合わない、丁寧な言葉と声色。緻密と言う言葉を体現する彼も、戦意には事欠かない。

火星の宇宙艦隊に臆病者は一人だって居やしない。もちろん、地球側もそうだろう。

宇宙海軍に臆病者なんか存在できる理由がない。


「そうそう。司令の名付けた宇宙艦隊のニューネーム。あれって何でしたっけ?」とブラントン。

「”火星遊撃隊マーズレンジャー”ですってさ。戦争ごっこが好きな殿方って、稚気に満ちていて可愛いわよね。」と、後ろから婀娜あだっぽいアルトの声が聞こえる。


ネットワーク内に設えた、20世紀半ばの水上軍艦の艦橋に似せたレイアウト、ガルグレイの塗料を塗られた鉄板の中に並ぶ様々な構造物。

計器やら、伝声管やら、サイレンの付いた装置やらが所狭しと壁に据えられていて、広くもないスペースの中央付近には艦長用の小さな椅子がある。

そこに、見事に長く、健康的な太腿をひけらかす様に組んで座る女性が見える。


言わずと知れた、火星遊撃隊副指令のケイトリン・マクグルー中佐だ。

薄緑色の火星共和国軍の宇宙海軍の女性用礼装を見事に、余りに見事に着こなしている。

しかし、この礼装をデザインするに当たって、誰もこの礼装で椅子に座る事は考えていなかったに違いない。

太腿の半ばあたりしか丈の無いスカートは、座っている姿を男性が見れば、煽情的以外の言葉が見付からない。

立っていればスマートな軍服なのに、座ってしまえばエロティックそのもの。

そして、それを着ている者が、わかっていてそれをやっているとなれば収拾など付く筈もない。


彼女のヘアスタイルにしても、横は短く切り揃えてはいるし、襟足は清潔に整えてはいるが、前は長く、わずかにカールした豊かな髪が鉄灰色の光沢を放っている。

睫毛も長く、細い眉の下の大きな目、グレイの光彩。優美なモノトーンでコーディネートされた顔の中心と、柔らかい頬骨の線と健康そうな頬の色、スッキリした顎のライン。

それに艶々した紅を塗らなくても美しいピンクの唇。

(宇宙生活者の常として、彼女はほぼ化粧と言うものをしない。大量の水を消費する悪習、それが宇宙で生きる者達の化粧への認識だ。)


原理主義的なまでの女性の表現と、抑制の利いた表情のコントラスト。強過ぎる程の眼光と迫力が何もしなくても伝わって来る。

目と目の間が悪相の一歩手前の狭さで、美しくはあるが危険な印象は否めないが、この女性に関してはその印象は全く正しいのだ。

ブラントンはニヤリと笑った。私も彼女に一瞥を投げる。

「だから、私に命令して下さい。連中をぶっ飛ばして来いと。それで通じるのが私たちでしょう?」

「良いわよねぇ。野蛮な男たちの作法って・・・。でも、もう一捻り欲しいわよね。これを見て。」


と言うと、ケイトリンは空中に海図みたいな表を作り出した。

「イシマル少佐からのデータです。地球艦隊は、加減速の誤差は1時間単位で生じていますが、1日単位では全く同じ距離を火星の遷移軌道に対して取っています。減速のタイミング次第ですが大体4週間以内に到着するものと推測します。到着のポイントは間違いなくここですね。」


と言うと、そこにはL6と言う文字が浮かんだ。火星の第6ラグランジュ点を意味する。

「ご承知のとおり、ここには私の古巣からやって来た者たちがワンサカと施設を建設しています。」

そう、彼女は木星宙域連合からの移住者なのだ。やって来たのは僅か4年前。


最初は宇宙作業や構造物の設営をしていたが、ゼロGでの動き方が人目を引く程に優雅で軽快だったため、火星宇宙海軍からの引き合いがやって来た。

テストの結果、高加速に異常な適性を示し、最終的に85Gの加速下での操船と砲撃を熟してみせた。それ以上の加速は艦隊運用の実用限度を軽く超えているため中止されてしまい、彼女の全力はいまだ完全に判明していない。

陸戦でも尋常ならざる成績を、陸軍と宇宙海兵隊の合同訓練で示し、彼女の所属した中隊は陸軍の2個大隊を簡単に撃退してしまった程だ。

彼女個人のキルスコアは6人で、射撃よりも投擲兵器による接近戦クローズアサルトを得意としていた。

ハイテクに頼る近代陸軍にありがちな弱点を見事に暴いてみせた彼女に対する評価はと言うと、「木星宙域連合あるいはUN政府のスパイである可能性大」と言うモノだった。


私はそんな下らない評価を一考さえしなかった。

こんな凄い人材がポッと出て来たら誰だって驚くだろうが、脛に傷ある者とすれば疑わしくて仕方なかっただろう。

設立当時から雑多な寄り合い所帯であり、人口流入がなかったのも、余りにも移住の魅力に乏しかった火星と言う小さな惑星。

現在火星に”居住”する人民は200万人程度。

地球に比べて規模で10分の1程度の大きさの0.4Gと言う低重力環境下の小さな岩石惑星に最初に植民した200名程度の宇宙生活者がコロニーの基礎と、追加の人民を受け入れ可能な都市の基礎を作り上げた。

それらの者たちは全員が地球からの移民で、”最後の戦争で敗れた国々”を除く雑多な国からやって来た者達だ。


設立後50年も経たない不毛と言うべき後進惑星で、生え抜きの設立以来の名門とか言う、何をどう考えても無理のある選民意識を持てる、持とうと考える頭の中身を私は全く想像できない。

モールを常に肩に乗せて、訓練ばかりで参戦や指揮を経ていない勲章を胸に飾りまくる精神もだ。


それでも、連中は軌道防空軍の装備拡充に奔走しているし、その方針は今のところ正しいのだろう。

そして、我々宇宙海軍、今は火星遊撃隊は火星本土とは別に小惑星帯の幾つかの拠点で作られた軍艦とその部品、消耗品のミサイルを調達している。

我々の奮戦が、一体全体どれ程”火星の独立”とか言う、誰にとってどんな意味を持つのか判らない目標、あるいは標語の実現にどれだけ役に立つのかは分からないのだが。


埒もない繰り言を頭の中で回した後に、私はケイトリンの説明に頷いた。

「木星宙域連合の設備に指を触れる事は一切許されない。彼らを敵に回せば、我々は干上がるだけだ。」ケイトリンも私の言葉に頷く。

「多分、襲撃を実行できるのは後2回だけだと思う。ううん・・・襲撃で僅かな成果があがった時点で、彼らも今のやり方を変更すると思う。」ケイトリンは顎に指を当てながら思案する。

「私もその意見に賛成です。あの面倒な駆逐艦さえ躱してしまえたら、巡洋艦を適当に何隻か潰してしまいましょう。」ブラントンも同意した。


「積極的なのか消極的なのか、判断の難しい作戦方針だが、できる事が限られているのも事実だ。皆で最善を尽くそう。」と私は締め括り、ブラントンは敬礼をしてネットワークから退出した。

「ねえ、アルチュル?」二人だけになった軍艦の艦橋で、椅子を回転させて彼女はこちらに向き直った。

「なんだい?」と私は短く返答する。

「人類がこんなに戦争の歴史を繰り返す理由ってわかる?」そう彼女は問いかけて来た。

「えらく哲学的な問いかけじゃないか。何で今そんな事を持ち掛けるんだ?」私は訝しんだ。


「うーん。貴方やイシマル、ブラントンを見ていてそう思ったのよ。」

「シュバインケルトは仲間外れなのか?」

「彼は理知的で、忠実なタイプだからね。」

「栄えある第一編隊20隻を指揮している男だからな。だが、我々3人はそうじゃないのか?」

「みんな理知的だとは思うわ。でも、シュバインケルトは、部下の生命をどうにも守り切れないとなったら、降伏か逃亡を迷いなく選ぶ。でも、貴方たちは違うわよね。」

「うん、そうだな。私も彼らも降伏も逃亡も良しとはしないだろう。」

「要は、貴方たちは諦めを知らないのよ。それが貴方たちの強さの秘訣だと思う。そして、人類はそんな諦めの悪い男たちが最後に勝利する様を見続けて来たのよ。」

「ふむ・・・。私たちの様な男共は消えてなくなった方が人類の為なのかな?」と私は苦笑する。


「何を言ってるのよ。私やサビーネみたいな女が今までもたくさん居たからこそ、貴方たちみたいな男たちが宇宙で馬鹿な事をやり続けてるのよ。わかってないわね。」と、いつもの調子で話は進んだ。

まるで男みたいな考え方の、この勇敢で色っぽい宇宙戦士には励まされる事しばしだ。

「よし、私がどれだけ諦めが悪いか。君に新しい発見をさせてあげよう。」

「楽しみにしてる。じゃあ、発進ね!」

「火星遊撃隊(MRS)オーディン、発進だ!」


司令部直属の20隻の巡洋艦と共に、火星艦隊の旗艦オーディン号は加速を開始する。

目指すはイシマル少佐が定めた襲撃ポイントだ。到着は10時間後になるだろう。

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