第15話 庭の仕上げ
2月中旬。裏庭の整備も、とうとう佳境を迎えていました。
本日予定の作業は、生垣(※竹垣含む)作りと砂利敷き、跳石の配置です。
植栽は、生垣用のフェイジョア以外は、時間に余裕ができたとしても本日は実施しないつもりです(苗も購入していません)。
これは作業の進捗によって植え付けができるかどうか不明なためです(※あらかじめ苗を買っておいて植え付けができないと、苗が弱るリスクもあります)。
なお、植栽については、当初の予定から再度計画の変更を行いました。具体的には、当初は家庭菜園にするつもりだった盛土をしたレイズベッド内を宿根草のハーブガーデンへと変更したのです。
理由は猫対策でした。少し前にも触れましたが、周辺を縄張りにしている猫が我が家に目を付けてしまったらしく、ここ数ヶ月、執拗に脱糞を試みていました。
とりあえず対策として、光と超音波と嫌な臭いで追い払い、トゲトゲシートと植栽で脱糞可能なスペースを潰していったところ、最近、足跡は残っていても糞をしていく回数が劇減し、仮にされたとしても、砂をかけていかなくなったので、猫にとって心地よいトイレ環境ではなくなってきているようです。
しかし、ここで家庭菜園を作ってしまうと、良く耕されて軟らかい土がむき出しになった、猫にとって心地よいエリアがまた出現してしまうことになります(※黒マルチをかけたとしても、軟らかい土がむき出しのエリアを全ては消せませんし、ココチップ等は、どかしてしまうことが判明しています)。
苦渋の決断でしたが、これまでの糞害による不快さと天秤にかけると、収穫の喜びより猫対策の方が重かったのです。こうして私はいったん家庭菜園を諦めることになりました。
さて、話を戻します。本日の作業、まずは竹垣作りです。
残念ながら、まともな竹垣を一から組むような技術は私にはありません。では、どのように作ったかというと、ホームセンターで売っている既に組み立てられた竹垣を2つ買ってきて、組み合わせただけです。さらに「組み合わせた」といいましたが、厳密にはそれは嘘で、麻紐で縛っただけです。ちなみに、作業工程は以下の通りです。
① 場所を定めて150cmの丸木の杭を打ち込む(6本)
② ホームセンターで買ってきた竹垣①を麻紐で杭に縛り付ける。
③ 竹垣②を①に重なるように杭に縛り付ける。
はっきり言って、なんちゃって竹垣です。まあ『なんちゃって』でも構いません。実はこの竹垣は、生垣にする予定のフェイジョアの支柱代わりに立てたもので、風対策と景観の2つの効果を狙っています。本来なら支柱だけでも問題ないのでしょうが、我が家の庭は配置の関係で、非常に風が通り抜けやすくなっており、日によってはかなりの強風が吹きます。単独の植栽ならともかく、風を防ぐ目的もある生垣なので、ある程度木が成長するまでは補強が必要だろうな。どうせ補強するならかっこいい方がいいよね。と考えたのが事の発端だからです。
竹垣の設置が終わったら、あらかじめ購入しておいたフェイジョアの植え付けです。フェイジョアは実生のものを5本と、アポロという品種を1本植えました。1本だけアポロを植えたのは、どうせなるならおいしい実をならせたいと欲張ったのが主ですが、ホームセンターで売れ残って半額になっていたので、ダメ元で良いから植えてみようと思ったというのもあります(※ちなみに、この年花が咲いたのはこのアポロ1本だけでした。実はなりませんでしたが、受粉用に取った花は甘くて美味しかったです。ラッキー!)。
苗をポットから取り出して根を軽くほぐし、植え穴に入れたら土をかけます。その際には水遣りのため、苗の周囲に土手を作って水鉢を作るのも忘れてはなりません。
植え付けが済んだら、幹の数か所にシュロの皮を巻いて保護し、そこに麻紐を巻いて竹垣に縛り付けて固定します。
事前に穴を掘り、肥料をすき込んだあったので、この作業はさほど時間もかからず終えることができました。
次は、砂利敷きです。
あらかじめ張ってあった防草シートの上に、薄く砕石砂利を撒いていきます。防草シートが隠れるくらい撒いたら、5箇所に岩瀬砂を施します。この岩瀬砂はいわゆる真砂土で、これを下に敷いておくことで、上に置く跳石のぐらつきを抑える効果があります。
盛った岩瀬砂を掛矢で叩いて締めたら、跳石を配置します。
以前に買ってきて前庭の遊水池等に設置した跳石は、5cmぐらいの薄いものだったので、大雨が降ると遊水池内で水没してしまい、跳石の役をなさなくなってしまうことがありました。今回は、その反省を基に、10cm以上ある厚い跳石や、大きくて厚さも20cm以上あるけれど軽い溶岩石を置くことにしました。
石を置いて配置を確認したら、上に乗って踏みしめ、ぐらつきを調べます。ぐらつかなければそれでよし、ぐらつくようなら一度石を取り除いて岩瀬砂を再度投入し、石を安定させて、跳石の配置は完了です。
最後は、玉砂利敷きです。
前回までと同様、安いコンクリート用の玉砂利をまんべんなく敷いた後、きれいな玉砂利を薄ーく敷きます。
今回はちょっと目算が狂って、砂利の量が足りなくなってしまいました。しかし、この作業はその気になれば、朝の出勤前の5分間を利用して、少しずつ行うことだってできます。少し予定は狂いましたが、さして問題はなさそうです。
日も西に傾いてきましたので、この日の作業はこれで終了にしました。
その後ですが。砂利敷きは、アイディアどおり、朝の出勤前の空き時間に数回行って完了しました。
その流れはこんな感じです。
①帰宅時に経路上のコ○リで安めの化粧砂利を買い込む
※当時は自動車通勤だった。
②朝、出勤前にスーツ姿でばら撒く。
③手を洗って出勤。
毎日3袋ぐらいずつ3日も撒いたら、丁度良い感じになりました。
そして、遂に裏庭の植栽を行う日になりました。
今回植える植物は、沢山あります。
ローマンカモミール(※土留め用)72株
コモンセージ4株
イングリッシュラベンダー5株
宿根性マリーゴールド4株
這性ローズマリー2株
ルー3株
チャイブ5株
オレガノ2株
モナルダ4株
ワイルドストロベリー4株
ラムズイヤー5株
エキナセア4株
除虫菊3株
※以上レイズベッド内
日光黄菅6株
藪甘草6株
※以上、遊水池内
匂い菖蒲3株
杜若3株
※以上睡蓮鉢
サギゴケ15株
※導水路になる低地部分
全て複数株ありますので、苗植えだけで一日がかりの作業になりそうです。
まずはレイズベッド部分の石の隙間を埋めるべく、ローマンカモミールを植え付けていきます。
この苗は育苗フラグポットに入った苗で、苗の土の部分の直径は2cmほどしかありませんが、合計72株も入っていますので植え放題です。相当密に植えたつもりなのですが、それでも10本以上余ってしまいました。
なので、ポポーの根本に植えたり、弱ったマツバギクを抜いて植えたりと活用しましたが、それでも数株余り、最後の数株は予備用として育苗バットで育てることにしました。
石の隙間の土留めが住んだら、レイズベッド部分にハーブ苗を次々に植え込んでいきます。
基本は背丈が1mを超える、マリーゴールド、ルー、モナルダあたりを後方に。
50cmを超える、セージ、ラベンダー、エキナセア、除虫菊を中程に。
それほど背が高くならないと思しきチャイブ、ワイルドストロベリー、オレガノ、ラムズイヤーを手前に配置します。
株間は20~30cm。かなり疎らな感じに見えますが、成長すれば間は埋まってくれるでしょう(注)。
ここまでの作業で2時間ほど経ちました。そろそろ正午。区切りがいいので休憩しようかという段階で、遊水池部分に植える湿生・水生植物が到着しました。グッドタイミングです。
いつでも植えられるように睡蓮鉢は穴に埋め込んで水生植物用の土を入れ、日光黄菅等の植え穴は堆肥をすき込んだ土を入れてありますので、さくさく植えられます。
まずは日光黄菅、藪甘草を植え付け、その後、菖蒲、杜若の順で植え付けたのですが、杜若をポットから取り外したところ、硫化水素チックな匂いが漂いました。根腐れを起こしている疑惑が漂いますが、沼地に生える植物なので、元々そういうものかもしれないし、3株もあるからまあいいかと、気にせずに植えて、水を流し込んでしまいました。
最後に期待のサギゴケです。
サギゴケは日本伝統の植物で、田んぼの畦などにも生えている湿気に強い植物です。しかも常緑でマット状に育ち、立ち上がりもしません。かわいい花も咲くし花期も長いと良いとこずくめです。ただ、クラピアほど根張りがよくなく、踏みしめにも強くはないようです。が、普通に上を歩くレベルなら何ら問題はなさそうですし、何よりも、水に浸かっても大丈夫なグランドカバー植物は我が家の庭では貴重です。
※ちなみに、クラピアの失敗を繰り返さないよう、今回は大量購入は控えました。
昼休憩を挟んで、午後の2時頃に届いたサギゴケの梱包を解いたところ何か既視感があります。よくよく見ると、この草、花の色こそ違えど、時々湿気の多いところに生えていた雑草ではありませんか!
「びっくりした」のが1/3、「これならば大丈夫だろう」と生育に希望が持てたのが1/3、残りの1/3は、「なんか損した気分」でしたw。
※現在勝手に生えてくるサギゴケwの養殖に挑戦中です!
30分ほどかけてサギゴケの植え付けを完了し、これをもって、1年弱の時間と相当の金銭(怖くて計算したくないw)をかけた庭の整備は、ようやく一段落したのでした。
こんな感じになりました
※前庭部分
※裏庭部分
まとめに
本格的には約1年間、家を購入してからで言うと数年の歳月を経て、庭の整備がやっと一段落しました。
正直やってみてよかったと思うことは多くはありません。強いて言うなら、通りすがりの人が褒めてくれること、自分で整備したので愛着が湧いたこと、草花や雑草の生態がよくわかったことぐらいです。
それよりも辛かったことの方がずっと多いです。毎週体中が筋肉痛になるし、鼻をかんだら鼻汁が砂埃で真っ黒だったこともあります。それでいて、できあがったものは素人仕事です。あえて直線を避けるなど工夫した関係上、素人感丸出しにはなっていないとは思いたいのですが、それだって怪しいものです。
そして、自分だけの力で整備したから安くついたかというと全くそうは思えません。苗やら土やらに無駄にお金をかけたような気がしてなりませんし、道具に至っては、購入したはいいものの全く使わなかったものや、電動ふるい機を筆頭に、使ったけれども今後始末をどうしようか悩むものも沢山あります。
もう、終わったことですので、今ではいい思い出にはなりつつありますが、作業中は、原野を開墾し、田畑を拓いた先人たちに対する畏敬の念が高まりましたよ。そう、極限までね!
ちなみに、もし家を買った当初に戻れるならば、絶対、庭の土の入れ替えと、暗渠工事はやらせます。100万ぐらいだったら即決で購入費に上乗せしてもいいです。
庭造りは、元々趣味でやっていた人や、重機を扱うスキルがある人は別かもしれませんが、やっぱりプロに任せるのが一番です。
……もう少しだけ続くんじゃよw
少し区切りがいいので、次回は閑話です。
内容は「おすすめグランドカバー植物」。筆者がいろいろと植え付けたグランドカバー植物についての所見をだらだら述べます。各植物の11月現在の写真も掲載予定です。
注:ハーブ類の植え付けの間隔は、はっきり言って失敗でした。今後書くかもしれませんので詳しくはご想像にお任せします。が、ハーブをなめてましたw




