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第14話 裏庭の整備 盛土と池掘り

 2月。やっと土壌改良が終わりました。これで裏庭の整備が始められます。

挿絵(By みてみん)

※土壌改良終了目前の裏庭

※ブルーシートの下は良い土になっています。


 なお、基本構想は、日が差す時間が短い家屋寄りの部分を掘り下げ、砂利を敷いて遊水池とし、隣家側に盛土して、植物を植える。というものでした。



 早速、遊水池部分の作成から始めました。

 土壌改良した池部分の土を削り、逆サイドに積んでいきます。そして、睡蓮鉢を入れる予定の場所は、少し大きめに深く掘りました。遊水池内の植物を植える場所も同様です。

 両方の違いは、睡蓮鉢の方は盛土に土を移動させるだけですが、植物を植える場所は、堆肥を混ぜて埋め戻すため、掘った土を一度ブルーシートに載せて保管しておくというところです。


 とりあえず、分量がおかしくならないように、両者を分けてどんどん作業を進めていきます。ちなみに土も軟らかくなっているので掘り上げにかかる労力はあまりありません。このペースで進めれば、昼前に作業が終わりそうな気配です。



 調子よく作業を進め、遊水池の部分を半分ほど整地して気がつきました。


「このまま進めると全部の土が積みきれない!?」



 なぜ、こんなことになったのでしょうか?


 理由は単純で、盛土をする面積と比較して、掘り下げなければならない面積が広すぎたのです。



 これに対する解決策は2つあります。遊水池について

 A『面積を狭める』か

 B『深さを浅くする』か、です。


 ちなみに、一般的に考えれば C『盛土を高くする』と D『土を他所に処分する』ことも選択肢に入ってもおかしくはないのですが、山のような傾斜の土地になってしまっては、少なくても家庭菜園は作れないので盛土をこれ以上盛ることはできませんし、せっかく土壌改良したふかふかの土を処分するのは心情的に許せませんでしたので、この2つは選択肢から外しました。



 遊水池用のスペースを掘り進めている途中なので、一番楽な解決策は Aの『面積を狭める』ことなのですが、面積を狭めすぎると、既に確立しているクラピア?からの排水路を塞いでしまいます。そうなると、大雨の時に排水不良が発生し、クラピアの病気や枯れの原因になりかねません。


 そこで、A・Bの案を折衷し、『排水路を塞がない範囲内で遊水池を狭めると同時に、まだ掘り下げていない部分から、掘り下げた部分に土を移動させ、遊水池部分を浅くする』という対応を行うことにしました。(※この検討のせいで、作業が遅れ、結局1日がかりの作業になってしまいました。)



 この結果、遊水池は当初の計画よりも5cmほど浅くなってしまいました。

 これでは、浅すぎて土留めに御影ピンコロは使えません。しかたがないので、遊水池までの排水ルートをスロープ状にして整備することにしました。

 グランドカバーの玉砂利の部分と植物の部分の境目をどうするかは悩ましいところですが、植物が繁茂すれば大丈夫だろうと信じて最初から砂利留めは置かないことにしました。



 こうしてなんとか遊水池と盛土部分の範囲が確定させることができました。





 次に行ったのは、盛土部分の整備です。


 盛土部分は家庭菜園にする予定ですので、有機質を増やすため、端の方に寄せて積んである土に、3袋ほど堆肥を入れて耕します。そして、伊勢五郎太を並べて土留めにしたところにその土を流し込み、土でいっぱいになったら、また石を重ねて土留め嵩上げし、といった作業を繰り返します。五郎太石を3段ほど積んだところで、山が平坦になったため、盛土部分の整備は完了となりました。(※植栽は後日行う予定なので、猫対策のため、土はまだブルーシートで覆っておきました。)




 この日最後の大仕事は防草シート張りです。

 遊水池部分にピンで留めながら防草シートを張っていきます。そして、範囲全てに張り終わったら、睡蓮鉢(※遊水池を平坦にしたとき埋め込みました)が入れてあるところや植物を植える予定のところを切り取って穴を開けます。最後に、植物を植える予定の穴に堆肥を混ぜた土を入れ、猫対策にトゲトゲシートを施しました。


 ここで時計を確認すると、既に4時過ぎです。


 冬の日は短く、周囲は暗くなってきました。まだ、砂利の流し込みなどの一部の作業は残っていますが、なんとか完成への道筋を付けることができました。


 こうして本日の作業は終了となりました。





今日の教訓:

 掘る面積が広がったり、深度が増したりすれば、出る土も増える。増えた土の行き先はあらかじめ考えに入れておこう。


 次話は第15話「仕上げ」。裏庭に植栽を施します。お楽しみに!

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