第0話 序
『序』なので短いです。
数年前の4月。私は10余年に及ぶ借家暮らしを経て、マイホームを手に入れました。
周囲の人間に
「資産価値が下がりにくいマンションを買うならともかく、実家を相続するのがほぼ確実なのに戸建てを買うのは不良債権を手に入れるようなもので、あり得ない」
などと話していた私です(※後輩からかなりいじられましたw)。
買うことになった経緯はいろいろと複雑なのですが、書きたいこととはあまり関係がないので、ここでは触れません。
ただ、知っておいていただきたいのは「どうしても欲しかったから買った」のではなく「条件が良かった(※新築、駅徒歩3分、価格もリーズナブル)から買った」というのが購入の動機で、この家への思い入れは、当初ほとんどなかったということです。
当然、付属する庭についても
「ヤブ蚊の温床にはしないように、草ボウボウにすることだけは避けよう」
ぐらいしか考えていませんでした。
そんな私が数年の時を経て、今では雨だろうと猛暑だろうと毎日欠かさずに庭を見回り、最低週1回は1日がかり庭整備をするまでになってしまいました。この文章では、そうなるに到った経緯について触れていきます。
はっきり言って、ほとんどの人にはどうでも良いようなエッセイです。
しかし、私のさまざまな失敗や成功(※ほとんどありませんが……)をこれから家を買う人、庭の整備を考えている人などに事前に知ってもらうことで、よりよい庭造りの一助となればと思い書きました。
(ごく一部のw)みなさんの何らかのお役に立てれば幸いです。