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閑話③『お茶会と方程式』

※この『物語』は『フィクション』です。

※それなりに『意味不明な』気持ちで読んでください!


◆◆◆◆◆◆◆◆

【ろある堂のお茶会】

◆◆◆◆◆◆◆◆


主観変更side_マチルダさん

▽▽▽▽▽▽▽▽





「サイムたちうまくやってくれるのかしら…。」

 私達、ろある堂はサイムたちを見送った後、

会議が終了し、アフタヌーンティーを楽しんでいた。

お茶会には、私とウイノスケ、そして大傘店ウイノスケのところのバイト、チャリくんが出席してた。



「にしてもマチルダちゃんは相変わらず、お人よしだねぇ~~。」

「ちゃん付けはやめなさい。昔から言っているでしょ?」

 もう、この男と出会って数年になるがいまだにぎこちない。



「お人好しなくせに、サイム君たちに我々の関係を教えないところもあって可愛いらしいんだけどねぇ~~。」

「やめてよ。昔の話を持ち出すのは…。それにそれはあなたもでしょ?それとも昔みたいに私も『イリエバナさん』とか、『イリエバナくん』とか呼んだ方がいいかしら?」

「おっと懐かしい響き、くすぐったいね。遠慮しとくよ。」



 …まぁどちらも、あまりあいつらに彼との情報を教えたくないし…。

「あの~~差し支えないようでしたら。お二人はどういう関係ですか?」

「…大学の同期よ。」

「え!?その若さで?店長と、同期??」

「私、飛び級で14歳には大学にいたのよ。そこで同じ研究室ゼミだったのがこの男よ。」

「まったく二浪して入った大学で中学生と同じ歳の少女がいたんだもん。

少しジェラシーと驚きだねぇー。」

 薄目を明けてカップに口をつける。その口ぶりから…まだ嫉妬している感じはするけど。



 この国ではまれに特例で飛び級をさせてくれるのだが、若い時、何気なく受けた名門大学の所属したゼミで、悪目立ちしてた変人が私と彼だ。

彼は人付き合いがうまいが、研究成果が明後日の方向へ向いていて

よく教授から、問題視されてた。

私は人前であまり発表しないから、成果がよくてもうまく伝わらずにいたり対照的な二人だったと思う。





「へぇ~~それがお二人の出会いだったんですね?」

「さらに言えば社長とも同じタイミングで知りあった仲でもある。」

「社長と??」

「ええ、遺跡発掘のフィールドワーク中に偶然、社長と出会って同じタイミングで内定をもらった仲でもあるから入社の同期でもあり腐れ縁よ。」

「へぇ~~。…まさか恋人とかでは…。」

 内心笑う。年齢的に気になり始めるお年頃だろう。

「まぁ答えてあげると」

「「それは絶対にない。」」



「私たちの関係はいわばライバルって感じだった。今と変わらずにね。」

「そうだね。助けられることもあったけど、恋人はないね。」

 私たちは互いに残り一つになった、お茶菓子のクッキーを取ろうと手を伸ばし私が先にかすめ取る。ウイノスケとはこういう関係なのだ。今後とも。

彼とトレンディな関係はありえない。



 あれからずいぶんと時がたって、お互い、23歳と33歳。

いまだに営業成績を競い合い、どちらも負けず嫌いで、どちらもお人好しで抜け目がない二人だからこそ負けたくはない。

あの二つの冒険社とやり方は違えど私たちの関係はどこか似ている。

そう思うといつだって相対する奇妙な関係に、ほほえましくもある。







 ただ、彼が焼くクッキーは私の好物の一つだ。

どこか懐かしいこの味は、どこか期待を持てる。

オメガとの友情や社長との恋や家族とも違った絆とは、こうも楽しいのだから。



 ――そう思い、昔と変わらない紅茶を口に運ぶ。




◆◆◆◆◆◆◆◆

【闇の中の大罪】

◆◆◆◆◆◆◆◆



主観変更side_???

▽▽▽▽▽▽▽▽


「…お師匠様、出資者ゴウジャのカジノに潜伏していたスパイから、先ほど電話がありました。久々の客人がこの研究所に来るそうです。」

 あたしは闇の真っ暗の中、自分の師匠へと報告を告げる。



 いつもながら思うがこの研究所は暗すぎる。

白熱電灯のように微弱な光の中、師匠はフードをかぶり、らんらんと赤く輝く『ペストマスク』を身に着けながら、何らかの薬品を調合している。



 あたしも『パイロットゴーグル』を身に着け目を防護する。この部屋にある薬品は下手に触ると目が融解し猛毒のガスが『元眼球から発生し続け』一生外に出れない危険性があるらしい。







「…へぇ~。面白い人たちだといいねぇ~。」

 師匠は中性的な声でまるで人ごとのように答える。

今日は『この声』らしい。





「で、どんな人たちなんだい?」

「スパイ曰く、東協都トーキョートのZ級冒険社、武山冒険社という会社だ、そうです。失踪したはずの3066号とともにこちらへとくるそうです。なんでも3051号と戦って勝ったそうです。

そして超越の歯車を求めているとか…」


 奇妙な人もいるものだとあたしは呆れかえる。

超越の歯車なんて…。下手に触って都市が吹っ飛んだら、どうするつもりなんだろう?





「それはすごいね。

…ふむ、となるとだ。私の予想が正しければ。

3051号のスペックは、並大抵の人間じゃあ攻略は不可能だ。

しかも戦闘向きでない3066号がいるんじゃよけいにね。

ただ、ここまで3066号を連れて来る…。

おそらく、そのうちの一人はおそらくIdを持っている可能性があるね。

『力』を使ったか?と言われれば微妙なところだけど…

Idの持つ因子と性質、条件などなどを考慮すれば持っている可能性があるね。

私と『同じように』。」





「お師匠様、Idとは??」

 たまにお師匠様しかわからない言葉が出てくる。

『13の大罪』とか『キンガ』とか…。



「それは秘密さ。いつも通り。」

「…はい。」

 いつもこういう風に教えてはくれない。はぐらかされるし。

何か危ないことをしているって聞いたことはあるけど…。

「それじゃあ『ユミ君』、これから忙しくなるぞ。

3066号も帰ってくるし、もう心配はいらないと思うよ。

とりあえず、その薬品が入ったワゴンを第二薬品室へ戻してくれたまえ。

代わりに第二薬品室から『75a』と『355b』と書かれた薬品を持ってきてくれたまえ。

明日は、例の『第一工業室』の調書をまとめておいてくれたまえ。3066号のためにもね。」






▽▽▽▽▽▽▽▽



 そういわれて命令通りワゴンを運びながら思うこと…

それはここ最近の不安だ。


 …ロボットたちが消えて、ずっと不安だし…ずっと探し回ったのにどこにもいない…。あの子たち、みんな無事なんだろうか?

武山冒険社ってどんな人たちなのかな…。

いじめられてないかな…。



 3066号達…。



 ――あたしの大切な生徒達…。







主観変更side_リギョク

▽▽▽▽▽▽▽▽


 ユミ君が研究室を去った後、

『第13大罪』が採取してくれた新薬の研究の続きをする。

七色花をリトマス紙代わりに解析してみた結果、この薬も正直、いい出来ではない。

『第13大罪』め、-A級犯罪者の名が泣くよ…。

これではキマれないねぇ…。せいぜい『一服で4年間』ってとこじゃあないか…。



『第2大罪』と『第3大罪』にカマをかけて売ろうって魂胆だろうけど

嘘つきな『第9大罪』に見破られるっていうのがオチだろうなぁ…。

いくら袖の下を要求しようかなぁ…。



 まぁ、チェダーチーズを5年、おごってくれるだけでもうれしいんだけどね。



▽▽▽▽▽▽▽▽



 ――……さてと、新薬はこんなものか…。



 あとは3066号の件どうしようかな…。まぁどうであれ、武山冒険社…彼らに興味もある…。

超越の歯車が関わってくることなんて私の経験上、久々だなぁ…。

楽しみだ…。本当に…。ここ『三千年間』で滅多にないことがついに…。







「ふふ、会うのが楽しみだよ。武山冒険社。

歯車を『過去の私たち』のように求めているのであれば、必ずここに来る。

私の持っている『破壊』を司る歯車『イータ』を賭けてテストだ。

期待しておこう。

もし、とるに足らない者達であれば、3066号と、彼らの知り合い全員、この世から散一つ残さず葬ってしまおう。」



 ――私は自身の『80(オリジン・シン)Id』が表示されている

フードを深くかぶり、マスクの下の口角を緩ませ、にやりと笑い部屋を後にする。

※ブックマーク、評価、レビュー、いいね、やさしい感想待ってます…!!


~ノヴァアージ知恵袋のコーナー~

~この世界には砂糖の様に甘~いモンスターもいるぞ!~

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