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閑話①『『音速』の二人と、『大勢』いる一人』

※この『物語』は『フィクション』です。

※それなりに『姉妹を思う』気持ちで読んでください!


◆◆◆◆◆◆◆◆

【『音速』は、おそらく想像以上に異常で、とんでもなく尋常じゃなく、圧倒的かつ脅威的な速さで、爆速爆音がドドドと文字通り過ぎ去っていく】

◆◆◆◆◆◆◆◆


三人称変更

▽▽▽▽▽▽▽▽


「畜生!!どこだ!!どこにいるんだ!!」

 オレンジの瞳をしたロボットはたった一人で暗闇の中、何もない荒野の中ただ探す。

「どこにいるかもわからない我々を追いかけるなんて、面白い方ですねー。」

 荒野には何もない。草すら生えない。そのロボット以外は何もないのだ。



 ただどこからわからない声はする。

中性的に近い高い軽い感じの男のノリのいい声とケロケロなやや高めなボイスチェンジャー風な声、イントネーションからどことなく若干砕けてはいるが執事口調によせた男と分かる。



「そんな行動は笑止千万!我々は馬耳東風!」

「疾風怒濤の方がかっこよくないですか?」

「じゃぁそれで!」

 ロボットの周りには本当に何もなく夜のせいかより一層不気味である。





「いいかげんでてこい!!『明るく生きることを考えるもの』!

『寄り添って助け合うことを考えるもの』!」

「我々をそのように言うなんて…私いろいろと甘いほうですが、なんか犬とかのペットに『犬』って名前を付けている感じがして嫌ですね。」

「だねー。そもそも『イッキー』の『音』しか聞こえない時点で。」

「『アオさん』の『速度』をとらえきれていない時点で」

「「勝ち目がない。」」



 ビュンという音はする。何かがいることは確かなのに砂塵しか待っていない。





「だあああああああああああ!!!」

 ロボットは憤慨したのか地面を蹴り上げる。

だが蹴ったところで枯れた荒野特有の茶色の地面以外はないのだ。



 ロボットが追いかけているであろう二人は闇にまぎれながらロボットを小馬鹿にしながら息継ぎのしない勢いの良すぎるマシンガントークを続ける。

「大丈夫ですかー。」

「お元気ですかー?遅すぎますねー!心の余裕へのビザはお持ちですかァー?」

「えー心の余裕行、未来への希望エアライン間もなく離陸しまーす。

ビザをお提示してくださーい!」

「ビザはお持ちですかー?Do you have a visa?」

「え!!?ビザをお持ちではない!?だって!?

それでは通すことはできませぇーん!!改めて聞きますよー!!」

「ビザはお持ちではない!?」「ビザはお持ちではない?」

「ヒザはお持ちではない?」「ピザはおもちではない?」

「ビザではお持ちない?」「ピサのおもちな?」

「ヒサかおもちん?」「ビザでおもちn?」「ピザはおもち?」

「ヒザやおもち?」「ピザよお餅?」「ピザがお餅?」「ヒサとお持ち?」

「ピザはお餅?」「ピサにお持ち?」「ピザお餅?」「ピザを餅?」

「「ピザー餅?」」

「「つまりはYou have ピッザァ餅!!Pizza Mochi!!」」

「ちが」答える間もなく



「なるほど、ティンと来たよ!あなたは『心の余裕へのビザ』は、持っていなくて、だけども代わりに『ピザ餅』は持っていた!ピザのように柔軟な思考を持っていても『粘り強くて』、時として行動という名の入国審査で、餅の様に『詰まってしまう』からあなたは遅すぎるのだね!」

「よ!アオさん!名推理!いや、迷推理!!」

「訳の分からないこと言うな!そんなわけあるか!!だいたい!ピザ餅ってなんだ!!!」

 オレンジの瞳をしたロボットは、面白いと思っているおっているものらが、あまりにもくだらなすぎて思わず大声で叫ぶ!





 が!

「特にわからない!」

「全てはノリで解決していますので…ご了承を。」

「大した伏線でもないし!意味のない言葉の羅列をぺちゃくちゃ言い続けてるだけ!適当で純粋なユーモアこそ至高!イェァ!」

「大体が適当です。とどのつまりアオさんは我々が最音、最速過ぎて申し訳ございません。と言いたいのです。」

「俺っちが言いたかったのはそれー!」

 文章構成をめちゃくちゃにしかねない自称ユーモラスな文章について相手を翻弄し煽るだけの、ノリで特に何も考えていない二人組はこう返答したのだ。





 オレンジの瞳のロボットは呆れながら

「なぜ、お前たちは二組で行動しているんだ!!

お前らほど強力な存在が!!なぜ個として活動していないんだ!!」

 ロボットの怒りはふつふつと煮えたぎり限界そうだ!

「「パートナーだから。」」

「我々は二人で一つ。常にとはいいませんができるだけ一緒に行動する。そのようにいるのです。生まれた時から。『伝統の一つ』です。」

「That's right!(その通り!)だから残念賞!

あんたは帰ればいいと思うゾぉ~。これは俺っちからの温情♪

『残念賞』な♪あんたへの『温情』♪

それが『心情』♪イェーイ♪

どうよイッキー!」

「3点♪♪」

「ガビーン!」





 荒野の中時折何かが高速…

いや音速で通り過ぎるような音に翻弄されながらロボットは振り返る!

「茶番をするなぁ!!!いい加減出てこい!こうなれば俺の能力で!!」

「だーかーらー!」

「出ているじゃあないですか。さっきから目の前を!」

 ロボットはカメラをこする。ロボットの視界にはよくよく見ると

青い何かと黄色い何かが、1フレームだけ夜の闇の中ものすごくぶれている、それが見えた気がした。

「おちょくっているのかぁ!!!」



 その言葉に答えるように何かがとんでもない速度で音を鳴らしすさまじい勢いでロボットの目の前をおちょくりながら続ける!



▽▽▽▽▽▽▽▽



「当たり前だよー!ケラケラ!

Hey! Understand?(おい、知ってるかい?)

仕事ができたとしても生真面目である程度ユーモアを受けれたりしないやつよりも、ユーモアで溢れて寛容な奴の方が外国での交渉で優位になることだってある。

『日本人』が真面目過ぎて、外国人にあれやこれや言いたくなっても彼ら大半の本業しあわせはwife(嫁)とson(息子)とdaughter(娘)と一緒ハッピーにいることだと思っている国もあるのぜ!少しはどっしりと構えるんじゃなく足取り軽く素早く駆け回って知見を広げろぅ!

お前に足りないものはユーモア!」



「ミュージック!」



「パッション!」



「サウンド!」

「ハッピー!」

「ウェーブ!」「ヘルス!」「インパクト」「クレイジー」

「そして「何よりも~~!!」」

「「スピードォッ!!!(速さが足りない!)」」



 ロボットがあまりにも高速で動きすぎたそれがぴたりとカメラの前で止まり。それの目玉をとらえた。

だが思考するよりも早くマッハで馬鹿にしながら次の瞬間には彼らは素早く逃げていた。



▽▽▽▽▽▽▽▽



「「すたこらさっさぁ~~!」」

「にげるなぁ...」

 ロボットの怒声がドップラー効果になるよりも素早く恐ろしいスピードで移動していた。



「いや~~遅かったねぇイッキー!」

「ですねぇ~~。」

「あいつが俺っち達を探している間に、俺っち、あいつがあまりにも遅すぎるから。さっきの街に戻ってぱっぱと配達の副業終わらしてしまったよ!」

「え、配達の中身の方は?」

「だいじょーぶ。崩れた分中身を空中でぶちまけて、重力で落下するより先に『もう一度盛り付けなおした』から。あとレンタルマンガも返して新しいの借りてきたよ。次の取引があるまでこれ読んで暇つぶし予定。

フレックス最高!イェア!」

「まぁ私も音楽のMIXの片手間でお相手したので少々かわいそうですけど。あのロボット大したことなかったですね。私の温情あまさにさえうけいれらないほど余裕がないとは。」

 そういってその存在は残念がり文字通りドコドコとマッハで過ぎていく風景を見ながら



「あ、アオさん、この先の都市によってくれませんか?数日後、音楽祭があるんです。」

 次の行き先を相棒パートナーに提案する。

「いーよ!観光をじっくりとめぐって、マンガ喫茶にでも泊まって、キャンプでもしてカラオケして音楽祭を楽しもう!

ゆっくりとした休日も大事これ常識!」

「ええ、楽しみですね!」



▽▽▽▽▽▽▽▽



「じゃあ第一宇宙速度にリニアを足した速度より、ちょい上の速度で『のんびり行こう!』」

「お好みで音楽でもかけましょう!ロックはいかが?」

「ゆっくりだし、今日の俺っちらしく一流クラシックで!」

「ではルードヴィッヒ・ヴァン・ベートヴェン作・交響曲第5番をおかけいたします。」



 荒野に砂塵を巻き衝撃波ソニックブームを出す爆速、爆音で走りながら鳴り響く二人組それに翻弄され追いかけるロボットとの次の都市で起こる冒険の『運命』にサイムたちはまだ知らない。


◆◆◆◆◆◆◆◆

【見つめる私、私、私、私、私、僕】

◆◆◆◆◆◆◆◆


三人称変更

▽▽▽▽▽▽▽▽

 少し時間を戻し、タイショウモダンタワー内

▽▽▽▽▽▽▽▽



「What's tihs?Who's this?あれは何でしょう?」

 それは灰色の小さいマシュマロのような頭と体で構成された小さい足の、えいごを教えるきのこな番組に出てきそうな、コミカルな外見の謎の存在が、ムッチーたちを見て疑問を口にする。



「冒険職と断定します私。」

 その隣で『2人目』の同一の灰色の小さい謎の存在が答える



「冒険職で、なぜここまでサーバーが安定したのでしょう?私?」

「プログラマーがいたからだと断定。副次要因としてあのロボットですね出自はリギョクでしょうか?あそこの彼女プログラマーのログは収集済みです。そこそこクラスです私。」



「探索終了しました。サーバーに接続された未確認演算体に対する未処理領域内の不備のコンバートが完了しましたと報告します。彼女は実に惜しいです、まぁフォローは余裕ですが。そうですよね。私と私。」

 灰色の小さい謎の存在は3人になった。



「ええ、そうですね。私。」

「ああ、私。追加タスクです。彼らの調査を。タワーにいる人物ぼうけんしょくを調べてくれませんか?」



「それについて報告します。私と私と私。」

「ああ、私。どうですか?」

 そこへ突如灰色の小さい謎の存在は4人目が現れる。





「落ち着いて聞いてください。

オヨン・ルプルドゥ・アルゴニック・フィクショナライズドラマチストが現在タワー内部にいます」

「「「!!?」」」

「それは本当ですか?私?」

「それを先に知らせるべきだと、情報の優劣を明示してくださいよ。いきなりすぎてびっくりしました。」

「彼らとの関係性を早急に提示せよ。」

「彼らを検索しましたZ級冒険社 武山冒険社です。」

「考察せよ。」

「金銭目的で願いをかなえてもらうためじゃないですか?」

「「「ああ~納得です。さすがです私。」」」



「緊急事態です。私と私と私と私。」

 灰色の小さい謎の存在は5人になったが5人目は黄色と黒の縦縞模様の警戒色の鉢巻をつけている。



「どうかしましたか?…あれ?その私。珍しいタイプ…。」

「感知式ですね。」

「各種研究所にトロイとして潜入してた私じゃあないですか。地震でも起こりますか?」

「現在、海洋の電磁波等の周波計に若干の以上があり。

すぐに収まったけど、いずれ出てくると思います。場所的にも間違いないです。」



「え??」

「出てくるって?」

「『お二人』が封印したアレらの内の一体。」

「「「「おぅ…」」」」

「どうしましょう私達。緊急事態が重なりました。」

「本体に…」



▽▽▽▽▽▽▽▽



「もういるよ。」

「「「「「本体わたし!!」」」」」

 一人称が僕の灰色をした他の5人とは違う、やや大きめで人型の本体は冷静な口調で言葉を放つ。



「…どのみち『単体ぼくら』ではアレらにかなわないモノだ。

かれ』と連絡はつかないし。だから僕は少しぼうけんしゃらに任せようと思う。

都合がいいし。」

「どういうことですか?私?」

「簡単だよ。あの冒険職は戦闘技術はあるし。調べた感じ、歯車を集めていると確信している。集めているならアレらの対処ができるはずだ。

アルゴニックが協力的ならなおさら…。まぁあの面倒くさがり屋には期待してはいないが」

根拠ソースは?」

「つい先日、ろある堂と呼ばれる会社の監視カメラで確認した感じ、集める宣言してるし。『ぜんまい』と『ピン』を吸収済みだ。まぁまぁ集めてくれる確率は高いと踏んでいる。

もしお二人を集めてくれるなら彼ら気が合いそうだし、なんとか気難しいお二人を丸め込めると思うよ。何より、アルゴニックがそうしたいと言っている。なら泳がせるべきだ。」





「「「「「ラジャーです。私。」」」」」

「はい。じゃあ子機チビカゲの皆さん。散会。オータバに戻って。少し現状の様子見もしたいので各地へ監視要請も。僕は『やつ』と話付ける。あとアレらに見つかるな。前みたいな失態を起こすなよ。丁寧な仕事をしてこそ、クライアントにしたわれるプログラマーだ。水面下で行動しろ。情報は最大の武器だ。」



「「「「「ラジャー!」」」」」


▽▽▽▽▽▽▽▽



「さてと…子機ぼくたちは行っちゃったし、こっちも『やつ』の奴に連絡取らないとなぁ…タスクがあるのはいいことだけど、これ以上増えるときついなぁ…まぁでも…。」

 彼は画面越しにムッチーを見つめる。



「あのプログラマーちゃん達頑張ってくれたし彼女は後輩ピンの面倒も見てくれたから同じプログラマーとして、少しだけ温情を与えて、かるーい助言くらいは添付付き置手紙(zipファイル)に残して置こうかな。若い子が育ってくれなきゃ困るし…

合理的に考えてそれがベストだ。それじゃあ『読者諸君がめんのまえでもじをよんでいきみたち

シーユーアゲインだ。」


※ブックマーク、評価、レビュー、いいね、やさしい感想待ってます…!!


~ノヴァアージ知恵袋のコーナー~

~ショーワ町は歴史上、実はかなり重要な場所だったりするぞ!~

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