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爆縮と体温の機知(6)

正し過ぎる無能

配線が切れて

銅線が見えている

コンセントに

繋がっていないから

被害は無い

ショートすることも

燃えることも無く

ただの燃えないゴミが

増えただけだった


それで良かった

人は望むけれど

永遠に来ない物を

勘違いして待っている

人の想いほど

燃えないゴミは無い

優しさを

勘違いした僕達は

そのうち

手を繋いだ人間に殺される

間違いでは無く

正しさとして

全てが裁かれる

正し過ぎる残酷さを

僕達は知らない


雑誌をまとめて

ビニールの紐で縛る

束になった雑誌ほど

重たい物は無い

次の朝

資源ごみとして出した

帰りに雑誌を買う

再生紙を

雑誌の紙色の違いで見る

誤魔化しも込みで

正しいことなのだ


それで良かった

小さな物でも

新しさと古さの中で

回っていることの証明だが

人の想いほど

資源ごみとして

雑な扱いを受けるものは無い

誰かの形を

勘違いした僕達は

そのうち

隣の人間を分からなくなる

間違いでは無く

正しさとして

全てが空洞になる

正し過ぎる無能を

僕達は知らない


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