いいところ取りのこの男が私は大嫌い!!!
私の働いている職場に、何でもかんでも【いいところだけ欲しがる男がいる!】
彼の名前は 『山下 拓三』47歳でバツ2の1人目の元奥さんとの間に子供が
2人と2番目の元奥さんとの間に子供が1人いるらしい、、、!
山下が話す内容は、やたらと軽いし内容がない話ばかりだ、、、!
気さくな人だと言えばそうかもしれないが、単純に軽い男にしか見えない!!!
そもそも物凄い女好きで、職場の女性なら片っ端から声をかけている!
私もその1人...。
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この山下を見ていると、、、?
どうして? 結婚しても上手くいかないのかがよく分かる、、、!
みんなで話をしていて、ある女性が面白い話で盛り上げてくれていたところ...。
この山下が、私たちが話で盛り上がっているところに勝手に入って来て、、、。
いきなり、自分の話にもっていってから恰も、自分がこの話で盛り上げたように
その人から話を取り上げてしまった、、、!
何も知らない人たちが後から加わって来ると、、、?
この山下が、面白い話をしているぞとなり、元からいた人たちは自然と抜けていく。
きっと夫婦生活でもこんな感じだったから、バツが2回も付いているのだろう...!
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私は、何故か、、、?
この山下と言う男に気に入られている、、、!
『このみちーゃん! 今度良かったら、ご飯でも一緒に食べに行かない、、、?』
『・・・アハハ、実家暮らしなんで家に帰ったらご飯があるからすみません!』
『へーえ! このみちゃんって、、、? 実家暮らしなんだね? 兄弟は?』
『・・・あぁ! すみません! 電話が鳴ってるんで、ごめんなさい、』
『あぁ、そう! じゃ、また!』
『・・・・・・』
*
携帯に電話を鳴らすように設定しただけ、、、。
こういう時は、凄く便利だ、、、!
『でも、どうして私なのよ!』
私は出来るなら、この山下と話もしたくないし!
本当に、鳥肌が立つぐらい大嫌いな男、、、!
▽
ここ最近じゃ、何かと私の横にいるような気がする、、、!
私だけじゃない!!!
ここの職場の女性は、ほとんどの人がこの【山下の事が大嫌いだ!!!】
勿論! 他の女性にも話しかけるのだが、、、!?
私みたいに、誘ったりはしない!
『なになに!? ひょっとして、、、? 私の事が好きだとか言わないよね?』
私は、ふとそんな事を想ったが、、、?
これは! ないだろうと思っていた、、、!
*
この時までは、、、。
まさか!? 本当に私の事が好きなのか、、、!?
【山下!!!】
『俺さ~このみちゃんの事が好きなんだよねぇ~ 笑うと可愛いところとかさ~』
『・・・ゲッ!? 嘘でしょ? 私は山下さんの事が大嫌いです!!!』
『・・・えぇ! そんな言い方しなくてもよくない、、、? もっとオブラートに
言ってくれてもいいんじゃないかな、、、?』
『・・・貴方が近づいて来ただけで、鳥肌が立つんですよね! 生理的に無理ぽい
かなと思ってます!!!』
『・・・俺がこんなに、、、このみちゃんの事が好きなのに、、、?』
『そんなの! そっちが勝手に言ってるだけでしょ! 私は大嫌いなんです!!!』
『・・・俺、そんなにこのみちゃんに嫌われてたんだね! じゃ~好きになってくれ
るようにがんばるよ!』
『努力しないでください! 頑張っても無駄です! 生理的に受け付けない人を
好きになる事は一切ありませんから! 山下さん! 私はアンタが大嫌いだ!!!』
『・・・・・・』
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私はとうとう、この山下に自分の想っている事をぶちまけてやった、、、!!!
あれから山下は、、、私に近づいて来なくなった、、、!
単純な男だ、、、!
ターゲットを私から、職場のエレナちゃんに切り替えただけのお話......。
可哀想に、エレナちゃんにガンガン寄って来ては、彼女凄く困っている!!!
ここは、私がエレナちゃんの相談にのって助けてあげないといけない、、、!
私はそう思った、、、!
『エレナちゃん? 大丈夫、、、?』
『・・・えぇ!』
『あの山下の事だよ!』
『このみ先輩! 良かった! 助けてください!!! あの山下が
私のところにしょっちゅう寄って来ては、ご飯に誘ってくるんですよ~!』
『もう、大丈夫だよ! どんな事があっても“あの山下から”私がエレナちゃんを
助けてあげるからね!』
『やっぱり、このみ先輩は頼れる先輩です!!!』
『よし! じゃ、“山下から逃げれる作戦会議”をしよう! 今日、仕事が終わっ
たら空いてる、、、?』
『勿論ですよ! このみ先輩!』
『飲みながら会議しようか!』
『はい!』
*
私はこうして、、、エレナちゃんを山下から救う作戦を立てて成功する!!!
しかし、、、?
この山下は、懲りずに違う女性へ。
『マリンちゃん? もしかして、、、? 今、山下に言い寄られて困ってる?』
『・・・・・・えぇ!? ははい!』
『じゃ、私とエレナちゃんがマリンちゃんの力になるよ!』
『本当ですか、、、!?』
『もちろんよ!』
・・・そしてまた、私たちは1人の女性を救う。
あの山下から、女性を守る為に、、、!!!
最後までお読みいただきありがとうございます。