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いいところ取りのこの男が私は大嫌い!!!

作者: 七瀬



私の働いている職場に、何でもかんでも【いいところだけ欲しがる男がいる!】


彼の名前は 『山下 拓三』47歳でバツ2の1人目の元奥さんとの間に子供が

2人と2番目の元奥さんとの間に子供が1人いるらしい、、、! 


山下が話す内容は、やたらと軽いし内容がない話ばかりだ、、、!

気さくな人だと言えばそうかもしれないが、単純に軽い男にしか見えない!!!


そもそも物凄い女好きで、職場の女性なら片っ端から声をかけている!

私もその1人...。




この山下を見ていると、、、?

どうして? 結婚しても上手くいかないのかがよく分かる、、、!


みんなで話をしていて、ある女性が面白い話で盛り上げてくれていたところ...。

この山下が、私たちが話で盛り上がっているところに勝手に入って来て、、、。

いきなり、自分の話にもっていってから恰も、自分がこの話で盛り上げたように

その人から話を取り上げてしまった、、、!



何も知らない人たちが後から加わって来ると、、、?

この山下が、面白い話をしているぞとなり、元からいた人たちは自然と抜けていく。


きっと夫婦生活でもこんな感じだったから、バツが2回も付いているのだろう...!



私は、何故か、、、?


この山下と言う男に気に入られている、、、!


『このみちーゃん! 今度良かったら、ご飯でも一緒に食べに行かない、、、?』

『・・・アハハ、実家暮らしなんで家に帰ったらご飯があるからすみません!』

『へーえ! このみちゃんって、、、? 実家暮らしなんだね? 兄弟は?』

『・・・あぁ! すみません! 電話が鳴ってるんで、ごめんなさい、』

『あぁ、そう! じゃ、また!』

『・・・・・・』




携帯に電話を鳴らすように設定しただけ、、、。

こういう時は、凄く便利だ、、、!


『でも、どうして私なのよ!』


私は出来るなら、この山下と話もしたくないし!

本当に、鳥肌が立つぐらい大嫌いな男、、、!




ここ最近じゃ、何かと私の横にいるような気がする、、、!

私だけじゃない!!!


ここの職場の女性は、ほとんどの人がこの【山下の事が大嫌いだ!!!】


勿論! 他の女性にも話しかけるのだが、、、!?

私みたいに、誘ったりはしない!


『なになに!? ひょっとして、、、? 私の事が好きだとか言わないよね?』


私は、ふとそんな事を想ったが、、、?

これは! ないだろうと思っていた、、、!



この時までは、、、。

まさか!? 本当に私の事が好きなのか、、、!?

【山下!!!】



『俺さ~このみちゃんの事が好きなんだよねぇ~ 笑うと可愛いところとかさ~』

『・・・ゲッ!? 嘘でしょ? 私は山下さんの事が大嫌いです!!!』

『・・・えぇ! そんな言い方しなくてもよくない、、、? もっとオブラートに

言ってくれてもいいんじゃないかな、、、?』

『・・・貴方が近づいて来ただけで、鳥肌が立つんですよね! 生理的に無理ぽい

かなと思ってます!!!』

『・・・俺がこんなに、、、このみちゃんの事が好きなのに、、、?』

『そんなの! そっちが勝手に言ってるだけでしょ! 私は大嫌いなんです!!!』

『・・・俺、そんなにこのみちゃんに嫌われてたんだね! じゃ~好きになってくれ

るようにがんばるよ!』

『努力しないでください! 頑張っても無駄です! 生理的に受け付けない人を

好きになる事は一切ありませんから! 山下さん! 私はアンタが大嫌いだ!!!』

『・・・・・・』



私はとうとう、この山下に自分の想っている事をぶちまけてやった、、、!!!


あれから山下は、、、私に近づいて来なくなった、、、!

単純な男だ、、、!


ターゲットを私から、職場のエレナちゃんに切り替えただけのお話......。

可哀想に、エレナちゃんにガンガン寄って来ては、彼女凄く困っている!!!


ここは、私がエレナちゃんの相談にのって助けてあげないといけない、、、!

私はそう思った、、、!


『エレナちゃん? 大丈夫、、、?』

『・・・えぇ!』

『あの山下の事だよ!』

『このみ先輩! 良かった! 助けてください!!! あの山下が

私のところにしょっちゅう寄って来ては、ご飯に誘ってくるんですよ~!』

『もう、大丈夫だよ! どんな事があっても“あの山下から”私がエレナちゃんを

助けてあげるからね!』

『やっぱり、このみ先輩は頼れる先輩です!!!』

『よし! じゃ、“山下から逃げれる作戦会議”をしよう! 今日、仕事が終わっ

たら空いてる、、、?』

『勿論ですよ! このみ先輩!』

『飲みながら会議しようか!』

『はい!』




私はこうして、、、エレナちゃんを山下から救う作戦を立てて成功する!!!


しかし、、、?

この山下は、懲りずに違う女性へ。


『マリンちゃん? もしかして、、、? 今、山下に言い寄られて困ってる?』

『・・・・・・えぇ!? ははい!』

『じゃ、私とエレナちゃんがマリンちゃんの力になるよ!』

『本当ですか、、、!?』

『もちろんよ!』




・・・そしてまた、私たちは1人の女性を救う。

あの山下から、女性を守る為に、、、!!!





最後までお読みいただきありがとうございます。

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