1 研究と暗転
作者は文章力がありません。
思いつきでバッと書いてるので、矛盾が生じる可能性があります。
色々頑張って書きますので、よかったら読んでいってください。
「あぁ…ダメだ、また失敗だ…」
薄暗い部屋にポツリとそんな声が響く。
うっすらとした明かりしかない部屋の中には、たくさんの薬品、機械類があり、それとは別に中央の一部だけライトアップされている。そこにあるのは手術台であり、その上には1人の男性が固定された状態で乗っている。
…いや、正しく言うのであれば、男性であったと言うべきなのだろう。それはもう人と呼べるものではなくなっているように見える。
人としての形は保っているものの、頭部が切り開かれていて脳がむき出しになっていて、そこに色々な器具が装着されている。
その器具は色々な機械に繋がっており、様々な情報をモニターに表示させている。
「…上手くいかないものだな」
部屋に響いたその声は、モニターを眺められる位置から発せられる。
椅子に座っているらしく、キイキイ、と軋む音が響く。
「やはり故意的に生じさせるのは不可能なのか…?だが、できるはずなんだ」
声からは疑問と苛立ちが感じられ、その声はモニターへと向けられる。
「配分が間違っているのか…?…もっと細かく色々試すか…」
ブツブツと呟きながら、席を立つと、徐ろに手術台へと近付いていく。
手術台のその上の男はまだ生きているらしく、心拍数が安定している。
その男に近付くと、脳に付けた器具を色々弄り、またモニターを見る。
何度か繰り返したあと、その男の生命反応は途絶えた。
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「はい、これで検査は終了です」
白衣を纏った医者らしき者が手に持った資料を見ながら告げる。
「…いつもありがとうございます」
向かい合って椅子に座ってる男が礼を言うと、
「いやいや、こちらこそ私もこんな貴重な体験ができるんですし、それに天才の主治医を担当できるなんて名誉なことですから!」
と、少しばかり照れながら誇らしげに言う。
「そうですか、それはよかったです、ではこれで」
医者の対面に座っていた男がそう言いながら立つと、
「ああそうだ、これをお渡しするのを忘れていました!」
慌てながら何かを取り出して手渡す医者。
それは封筒のようだった。
「これは…?」
男が怪訝な表情を浮かべながら尋ねると、
「なんでもどこかの国で新しいサヴァン症候群についての論文が発表されたみたいで、是非坊っちゃまに渡しておこうと思っていたんです。」
「それはそれは…お気遣いありがとうございます。では、今度こそ。」
男は医者に向かってお辞儀をすると、そう言って診察室を出ていく。
そして病院を出てすぐに、裏手へと向かう。
そこにあった扉を開け、中にある階段を降りていくと、左右に2つの部屋があり、左側の部屋は強固な鉄製の扉でできており、地下ということもあり異様で不気味な雰囲気を漂わせている。
男はちらりとそちらを見たあと、右の部屋に入っていく。
その部屋の中はどうやら男の私室のようで、生活に必要なものが置かれている。しかし、1箇所だけ、資料や記事か積み重なっている机があり、こちらもまた異様な雰囲気を感じさせた。
男はテレビを付けた。
丁度ニュース番組がやっていたらしく、その内容は、『奇跡の天才、真崎狂真』というものだった。
男はそれを見ると、苦虫を噛み潰したような顔をして、
「…やめてほしいんですけどねぇ……」
と呟く。
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「……できた、できたできたできた!」
薄暗い部屋の中で歓喜の声を上げている男は、モニターを食い入るように何度も見直しながら、立ち上がりガッツポーズをしつつ、部屋の扉へと向かう。
ボタンを押して、その厳重な扉を開け、そのまま軽やかに私室へと向かう。
そして、一通り喜んだ後、メモに先ほどの結果を書き記す。
「やっぱできると思ってたんだ、なんたって私がやってるんですからね、そりゃあそうですよね」
男は自信ありげに言うと、満足した様子で椅子に座る。
人心地ついていると、ふと部屋にノックの音が響く。
「……なんでノックが?…ほぼ誰もここを知らないはずなんだが…」
訝しみながら、扉を開ける。
そこには、なにもいなかった。
「…悪戯…?私に…?誰が…?…次の実験体にしてや…ッ」
全てを言い終わる前に男の体が前のめりに倒れる。
最後に見た景色は、鏡越しに自分の身体が光の粒子に変わっていくところだった。
稚拙な文で申し訳ありません。
ここがダメ、変、などありましたら感想にてアドバイスを頂けると嬉しいです。