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フィールド  作者: 成太
6/9

第五話 エースの奮起に味方も

「豪!打てよ!」


安孝が声をかける


「あぁ!絶対に打つ!」


ザッザ


豪がバッターボックスに立つ


ヒュン


カキーン


「入れ!」


豪が叫ぶ


白球はポールぎりぎりを跳ぶ


「ファール!」


三塁塁審が叫ぶ


「ナイスバッティング!白井君!頑張って!」


夏帆が叫ぶ


「心配すんなよあいつは打つぜ」


鷹虎がベンチに座りながら言った


三島はふりかえり


「ちょっと桐島君!立って応援…」


カキーン


「えっ!?」


三島が振り返ると豪が悠々とベースを回っている


「だからいったろ!?あいつは打つって」


「あっうん!」


「ナイスバッティングだぜ豪!」


鷹虎は立ち上がりハイタッチした


「あぁ!甘い所に来たからなぁ!」


「良し次宮本さん!頑張って!」


豪が叫ぶ


「ストライク!バッターアウト!」


宮本がトボトボ戻ってくる


「宮本さん!ドンマイですよ!」


宮本が声をかける


「ハァ〜やっぱりダメだ…桐島君達見たいに僕には…」


ガタン


鷹虎立ち上がった


「あんた馬鹿かぁ!?はなっから打つ気ねぇだろ?」


「えっ?打つ気はあるけど僕には才能がないんだ…」


ガッ


鷹虎は宮本の胸倉を掴む


「ふざけんな!?才能がないだぁ?努力もしねぇのに才能なんか出るわけねぇだろ?」


安孝と豪が止めに入る


「おぃ!鷹虎!落ち着け!」


安孝が鷹虎を引きはがす


「そうよ!桐島君!暴力は…」


「うるせぇっ!こんな野球部に一瞬でも入ろうと思った俺が馬鹿だったよ!」


「えっ!?じゃぁ…」


「試合だけは最後まで出てやる!それにあんたちょっとでも努力してる姿見せて見ろよ」


「うっ!?」


バシン


「バッターアウト!チェンジ」


「さぁ守備だ!切り替えるぞ鷹虎!」


「けっ俺に言うな!」


タッタッタ


「鷹虎!次は多摩ニ中のニ番だった清水だ!」


「清水かわかった!」


「おっ桐島かぁ!」


「よっ!」


「全力で来いよ!」


「当たり前だ!」


その頃宮本は


(努力してる姿…彼はとてつもない努力をしてきたんだ…だから僕も)


ヒュン


鷹虎投げる


カキン


ボールは前に跳ぶ


「ショート!」


ボールは物凄い速さでニ遊間を抜けようとするその時


ズサァー


「痛ててぇ…へへ!」


ショートの宮本がグラブを上に上げる


「あっアウト!」


「凄いよ宮本さん!」


豪が叫ぶ


「クッククあなた根性あるな!見直したよ!」


「桐島君!俺努力する…絶対に!」


「頑張れよ!頼んだぜ!ショート!」


「おう!まかせろ!」


「なんか良い感じになって来たね!」


三島が美咲に言う


「うん!鷹が本気になり始めた!」


「えっ!?本気じゃないの?」


「あいつが本気出したら俺だって打てないよ!」


安孝が言う


「さっき打った佐伯と今打った清水ていんだろ?」


「うっうん」


「あいつら中学の時に俺達と戦ってるんだよ!」


「えっ本当!?」


「あの二人な鷹虎と対戦した打席全部三振だよ!」


「本当なの?美咲?」


「うん!本当よ!」


「そんな凄い人だったのかぁ…」

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