第二話 再会のバッテリー
次の日
「じゃ三島さん!ここ呼んで!」
「はい!」
「!?」
(うはぁ三島夏帆だ!同じクラスだったのか…しかもあいつ…)
「おい桐島!聞いてんのか?」
「はっはい!」
三島も驚いた顔で鷹虎を見る
放課後
「ちょっと桐島君良い?」
「あぁ?何だよ?」
「ちょっと来て!」
三島は鷹虎の手を強引に引っ張り歩き出した
「はぁ?何だよ?おい離せよ!」
鷹虎の言葉を無視して歩き続ける
「ふざけんな!話せよ!」
鷹虎は手を振りほどく
「何なんだよ!ふざけやがって!グランドの真ん中なんかに連れてきやがって!」
「桐島君!ボール投げて!」
「はぁ?いきなりなに言ってんだよ!」
「良いから!」
「クソッ別に良いけど!」
「本気でね!」
「俺が本気出したら誰も取れねえよ!」
「彼でも?」
グランドにキャチャーのかっこをした男子生徒が入って来た
「!?豪…」
「久しぶりだな鷹虎!」
「そう言う事か一球だけな!」
「ヨッシャ〜ここだ鷹虎!」
豪がミットを構える
「行くぞ!」
鷹虎は振りかぶりボールを投げた
ヒュン
ズドーン
昨日より大きな音が辺りを包む
「クゥ〜痛てぇ〜相変わらずだな!」
豪は鷹虎に歩み寄る
「お前も相変わらず良い音で取るな!」
二人はハイタッチする
「どうだまた野球やらないか?」
「やらねえょ!それに同好会なんか野球じゃねぇよ!お前野球やめて良い大学入りたいからこの高校選んだんだろ?」
「まぁなぁ!やりたらないんだ!」
「知るかよ!じゃあな!」
鷹虎はバックを持ち歩き出した
「もしかしたら部になるかもしれないの!」
鷹虎が止まる
「明日の午後1時から試合があって試合に勝てたら部になれるの!だからお願い!桐島君の力を貸して!」
「だから?俺には関係ねぇよ!」
鷹虎はまた歩き出した
「ダメかぁ…」
三島が落ち込む
「気にするな!あいつは昔から一度決めた事はなかなか曲げないからなぁ!だかまだ方法はある!最終手段がね!」
「最終手段?」